日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

これからは「電車」もリノベーション?

2015-09-23 20:09:42 | ビジネス

今日で、(明日、明後日とお休みを自主的に取られた方は別だが)シルバーウィークも終わり。
始まる前は「5連休の大型休み!」と思っていても、終わってしまえば「アッ!という間」という感じだろう。
そのお休みの間で、話題になった列車があった。
北陸を走る「花嫁のれん」という名前の付いた列車だ。
JR西日本:七尾線観光列車「花嫁のれん」の車両が完成しました

随分前に1度だけ、七尾線を利用したことがあるのだが、これといった観光地がなかったような記憶がある。
といっても、私が乗車した時はまだ「国鉄」の時代で、真冬だったコトもあり「雪景色」しか見た記憶がないのだが、イメージ動画を見てものどかな田園風景が続く沿線のようだ。
JR西日本:北陸を代表する「七尾線観光列車」について(イメージ動画にリンク)
今では北陸の温泉地「和倉温泉」と(実質的には)金沢を結ぶ路線となっている(金沢⇔津幡間は、JR西日本ではなくIRいしかわ鉄道線となっている)のだが、距離も50㎞と「観光列車」としては、距離が短いような気がする。

もちろん、この「観光列車」を導入した理由は「北陸新幹線」開業に伴う、新しい(関東方面からの)集客だろう。
わずか2両編成の列車であっても、北陸新幹線から乗り継いで和倉温泉にまで行くまでの「旅行気分」を楽しむために造られたのだろう。
だからこそ、普通列車の車両を改装し、客席数ではなく「おもてなし」を重視し、「旅」という「非日常」を演出しているのだと思う。

最近のJRの話題となると、ブルートレインの廃止か豪華クルーズトレインになっている。
確かに「クルーズトレイン」は、「移動するホテル」という感覚で、列車の旅を満喫するコトができる。
それはそれで魅力的だと思うのだが、列車から降りてその土地土地の風景や文化(特に食文化)を楽しむ、というのも「旅」の魅力だろう。
その「旅」を演出するのが、「観光列車」であるとすれば「花嫁のれん」のような普通列車のリノベーションでも良いと思う。
むしろ、その地域の人たちを巻き込んだ「おもてなし」が加わるコトで、「旅」の魅力が倍増すると思う。