日産の「やっちゃえNISSAN」のCMで「だれもが気軽に電気自動車を楽しめる時代に」と言っている。
日産:日産ブランドサイト 電気自動車技術
確かに、電気自動車が自動車の主流になれば、CO²の削減などには大きく貢献するコトができるだろう。
ただ、残念ながら普及するためのインフラが整っている、とはいいがたい状況にある。
もう一つの問題は、走行距離だと言われている。
一般的なガソリン車の半分程度の走行距離では、遠出をするには不安だと感じる生活者は多いだろう。
だからこそ、日本ではトヨタの「プリウス」に代表される「ハイブリッド車」が、主流になっているのだと思う。
先日トヨタが発表した次世代のハイブリッド車「新プリウス」などは、40㎞/ℓを目標としている、と報道があった。
その「新型プリウス」に対抗しそうな、HPV車が欧州車から登場するようだ。
朝日新聞:PHV車、欧州勢が攻勢、独VW電気だけで53㎞
これまで欧州車のイメージというのは、これまで培ってきた「ディーゼル車」の技術を高め、「グリーンディーゼル車」という方向に向かっていたような印象がある。
HV車やEV車というのは、どちらかというと日本車のほうが、リードをしていたような印象を持っていた。
あくまでも私個人の印象なので、違っているのかもしれないが、近所にあるヤナセのショールームの前を歩いていても、そのような広告(ポスターなど)は見たことがなかった。
それだけではなく、どうやらトヨタをはじめとする日本のHV車とは、発想が違うようだ。
日本のHV車は、ガソリンで始動してから電気へと動力源が変わっていく仕組みになっている(と、記憶している)のに対して、VW社が発表したPHV車はEV車に近い始動の時から電力を動力源とするという。
その距離が53㎞とすると、ちょっとした遠出でも安心できると思う。
充電切れとなっても、ガソリンで動くという安心感は、大きいのではないだろうか。
これまで、ハイブリッド車を中心としたエコカーは日本の独壇場?という印象があった。
しかしVWがこのようなPHV車を発売すると、世界の自動車の主流はますますハイブリッド車やEV車へと変わっていくだろう。
もちろん、PHV車の市場を広げるには「充電ステーション」という、インフラの充実も必要にはなってくる。
自治体との連携も必要かもしれない。
さて、日本の自動車メーカーはどう迎え撃つだろう。