日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ユニクロもセルフレジ

2019-06-19 20:12:10 | ビジネス

今日久々にユニクロの大型店舗に行った。
別に買い物の目的があった訳ではないのだが、時間があったので行くことにしたのだ。
毎週木曜日に入る新聞の折り込みチラシに掲載されている商品や、商品棚などの陳列を見ながら「今、ユニクロが売りたい商品って何だろう?」などと思いながら、売り場を歩いていた。

いつもなら込み合っているはずのレジカウンターの様子が、いつもと違う。
中国人旅行者など向けの「免税レジ」ができ、そこには買い物客が並んでいるのだが、「免税レジ」そのものは2台ほど(だったように思う)。
これまで、数台あったはずのレジはどうしたのか?と思い、改めてレジカウンターを見ると「セルフレジ」となっている。
スーパーの「セルフレジ」のように、値札のバーコードを読み取る機械があり、その前に2,3人のお客さんがいた。
随分空いている感じがしたのは、そのセルフレジの台数が10台近くあったからだ(と言っても、正確に台数を数えていないので、間違っているかもしれない)。
もちろん、スーパーのセルフレジのように、購入した商品を自分でパッキングするスペースもある。
これまで「セルフレジ」と言えば、スーパーマーケットばかりだと思っていたのだが、どうやら時代は変わりつつあるようだ。

何故ユニクロがセルフレジを導入したのだろうか?と、その光景を見ながら考えた。
一つは、アルバイトを含むユニクロ社員の配置転換だろう。
これまでもユニクロは職務内容を限定することなく、レジも打てば、店舗内の商品整理などもし、もちろん接客もしていた。
セルフレジにすることで、店内の商品整理や接客に集中することができる、という目的が思い浮かぶ。
人件費の削減ということも考えたのだが、店内には「アルバイト募集」のポスターが数多く貼ってあるので、単純な人件費の削減ではなさそうだ。

他に考えらえることは何だろうか?
現金での取引ではなく、クレジットカードや電子マネーなどの取引を進めることで、店内に現金を置くリスク(=防犯メリット)があるのかもしれない。
もちろん、現金での取引もしているはずだが、スーパーマーケットにあるセルフレジとは形態が違うので、そこまでの確認はできなかった。

それ以外に考えられるコトは何だろうか?
買い物袋などの削減だろうか?
ユニクロの袋は、ビニールというかプラスチック製だとすると、プラスチックごみの削減ということも考えられる。
言い換えれば「レジ袋の削減」ということになるだろうか?

実は、他のアパレル店では既に「レジ袋削減」というものが行われている。
たまたまお値打ちなダークローズのシャツを見つけ、買い物をしたのだが、レジで「商品を入れる袋などはお持ちですか?」と聞かれたのだ。
レジカウンターを見ると「お店の買い物袋を利用する場合20円いただきます」という、ポップ表示がある。
なるほど、買い物袋分値段を下げるだけではなく、レジ袋の削減を考えているのか?!と、納得もした。

「レジ袋の有料化」が話題になっているが、有料化の目的は一体何だろう?
地球温暖化策なのか?プラスチックによる海洋汚染対策だろうか?
一つ言えることは、これからはスーパーで買い物をする時と同じように、エコバッグを用意して洋服などいろいろな買い物をする時代(と言うと、大げさだが)になってきている、ということだ。

果たしてユニクロのセルフレジの目的は、どこにあるのだろう?