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吉本興業の闇営業

2019-06-27 19:54:23 | 徒然

このところ世間をにぎわしている「吉本興業の芸人闇営業」という話題。
テレビがあった頃から、吉本興業に所属している芸人が出演される番組をあまり見ていなかったので、「無期限謹慎」と言われても「そうなんだ」程度の印象しかない。
流石に、「雨上がり決死隊」の宮迫さんや「ロンドンブーツ1号・2号」の田村さんなどは、様々な番組に出演されていたので知ってはいるのだが、いわゆる「漫才」という話芸で面白かった芸人さんなのか?という印象は、残念ながらほとんどない。
その理由を考えると、今活躍をされている芸人さんの多くは「漫才」という話芸ではなく、タレントとしてテレビ番組などに出演されている為、個々の芸人さんに対する印象が薄いのかもしれない。

ただ、昔からこのような芸人と裏社会との結びつきは、指摘されてきたような気がする。
実際、名古屋の興行会社の一つは裏社会と結びついている、という噂は絶えずあった。
今のようにJ-Popではなく、「歌謡曲」が人気があった頃の話だ。
その当時の人気歌手の興行は、その興行会社が一手に引き受けていたし、それは「暗黙の了解」のようなところがあった。
そう考えると、興行と裏社会との関係は今に始まったコトではなく、長い間延々と続いてきたのでは?という、気がしている。

ただ今回のこの騒動で違和感を感じることがある。
それはある大御所漫才師の名前が、登場しないコトだ。
漫才や落語などは、師匠と弟子という関係があり、弟子にとって師匠の存在は絶対的なものだという印象がある。
もっとも吉本興行の場合、「(漫才師を育成する)スクール」をつくるコトによって、その師匠と弟子という縦関係を崩し、若手漫才師を育成するようになってはいるが、元々縦関係が厳しい世界であるということを考えれば、「師匠と弟子」のような関係がどこかで続いているのではないだろうか?
特に吉本興業に所属していて、このような話題が出るたびに名前が挙がる大御所漫才師の名前が、今回出てきていないのは何故だろう?

この「大御所漫才師」さんの漫才をテレビで見たのは、いつの頃だっただろう?と相当昔の記憶をたどらなくては思い出せないほど昔に活躍をされていたが、相方が同様の問題で「無期限謹慎」になってからは、表舞台で活躍をしているという印象はない。
当時から解せないと感じていたのは、相方だけが「無期限謹慎」となったことだった。
「漫才師」は二人で組む話芸ということを考えれば、なんとも不思議な気がしたコトを覚えている。

今回「無期限謹慎」となった芸人さんたちは、ほぼタレントとしてテレビなどに登場していたし、「漫才コンビ」という活動をしていたのだろうか?と、感じる方もいる。
今や「漫才師」と言っても、コンビを組んで話芸で人を笑わすわけでもなく、タレントとしてテレビに登場し内輪話でワイワイと盛り上がっている姿をテレビで見せているだけなので(少なくとも、そのような気がしている)、変わりになる芸人さんはいくらでもいるだろう。

ただ上述したように、興行と裏社会との関係は根深くそれを断ち切るには、興行側が身を切るほどの決断をする必要があるだろうし、そのためには裏社会と通じていると噂される大御所と呼ばれる人達を排除することが、その一歩となるのではないだろうか?