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新しい自民党総裁が決まったけど・・・。

2021-09-29 18:42:54 | 徒然

今日、新しい自民党総裁選があり、岸田文雄氏が新しい総裁となった。
自民党が与党なので、自民党総裁=首相ということになる。
岸田さんが新しい日本の政治の顔、ということになった。

と言いながら、自民党の総裁選は自民党員以外の人にとっては、関心があっても総裁選に参加することはできない。
あくまでも「自民党の代表」を決める選挙だからだ。
各候補の本当に訴えたい内容は、一般メディアでは分からないということになる。
一般メディアのインタビュー等で応える内容と、自民党員に向けて発信する内容が違う、ということは十分に考えられることだ。

その自民党員に向けて発信された内容について、PRESIDENTon-lineに記事があった。
PRESIDENTon-line:本性が完全にバレた…候補者4人機関紙「自由民主」で党員にこっそり見せた”必死の形相”

総裁選という、自分の政治家人生がかかっているのだから「必死の形相」になって、当然だと思う。
そして、その内容を読んでみると、新しい総理となった岸田さんの「表向きの公約」と「実際の考え」の違いが、分かってくるし、おそらく「実際の考え」に基づいた政治をしていくだろう、ということは分かるはずだ。
記事を読んでみると分かるのだが、表向きは二階氏に対して距離を置くような印象を与えていたはずだが、その実ガッチリと二階さんを意識した内容になっている。
今でも自民党にとって「建築・土木関連分野、農業分野」の票はとても重要で、政権公約として訴えている「成長と分配の好循環による新たな日本型資本主義」と、果たして整合性はあるのだろうか?

「建築・土木・農業」という3業種は、確かに日本の高度成長期には、キーワードとなる産業分野だった。
しかし今の経済構造の中で、この3業種の立ち位置はどうなのだろうか?
「国土保全」という視点では、土木分野は確かに重要だと思うし、ここ10年位の間で発生した数多くの自然災害は無理な開発や緩慢な管理体制等の原因によるものも多かった。
建築にしても、「造る」のではなく、その維持・管理、新たな活用ということの方が重要になりつつあるのでは?
政治家が、地元に高速道路を造ったり、新幹線を通す時代ではない、という気がするのだ。

そして農業分野に関しても、一番の問題は「後継者」なのでは?
「農地整備事業」のような旧来の農政の継承ではないのか?という、気がするのだ。
何よりも、表向きには二階氏を主要ポストから外す、と言いながらもその実、相当二階氏に配慮した政策のような気がする。

果たして、岸田氏は首相としてどんな政治を行うのだろうか?
表向きと自民党内の力関係に配慮したような政治をしていれば、選挙民はNO!という必要があると思う。