今朝、FMを聞いていたら「AIがキャッチコピーなどをつくるサービス」が人気になっている、という話題を取り上げていた。
そのAIサービスの名前が「Catchy(キャッチ―)」というようだ。
この話題を聞いた時、「いやはや、キャッチコピーもAIがつくる時代になるのか?!」と、驚くというよりも不安になった。
ただ、番組で作ったお試しの番組キャッチコピーを知って、少し安堵した。
というのも「普通」だったからだ。
「普通」というのは、言葉を繋げたキャッチコピーという意味で、「可もなく、不可もなく」というモノだったからだ。
キャッチコピーの目的は、「受け手となる人をハッとさせる」という役割がある。
この「ハッとさせる」ということが、とて重要なのだ。
人を商品やサービスに気を向けさせる、という役割がキャッチコピーにあるからだ。
となれば、言葉をつなぐだけでは、商品やサービスをアピールする、ということにはならない、ということにもなる。
その反面「文章を書くコトが苦手」という方は、ビジネスパーソンに限らず案外多い。
そのような方の文章を読むと、おおよそ「わかりにくい文」ということが、多い気がしている。
ポイントとなる点がまとまっていなかったり、5W1Hの意識が低かったり、という文章を書く基本がわかっていない、ということなのだ。
そのような、文を書くことに対して苦手意識のある方にとって、AIが生成してくれる文章というのは、ある意味失敗がない文章である、ということも言える。
番組では、「AIに対してより多くの情報を与える事で、もっと人の気を引くことができるキャッチコピーができるのでは?」という、話をしていたがAIに与える情報そのものが、作ってもらう側の「適切な情報と届けたい相手に対するイメージ」等が、まとまっていなければ難しいのでは?という、気もしたのだ。
ということは、AIに与えるキーワードを選び出す力、というモノが必要になってくる、ということでもある。
そのようなキーワードを選び出す力がある人であれば、おそらく「キャッチコピーを書く力」そのものを持っている人、ということになるのでは?
紹介をされたサイトを見ると、気軽に文章がAIによってつくることができる、という印象を持つのだが、思いつく言葉を並べただけではAIがつくる文章に満足できるのか?という気がしてくるのだ。
しばらく前だが、AIが作った楽曲が話題になったことがある。
素人が作曲をするよりも、遥かに素晴らしい楽曲ではあるのだが、どこかモーツァルトっぽかったり、バッハのパクリ?という印象を持ってしまう楽曲になってしまう、という。
それは、AIに与えた情報がモーツァルトやバッハだったからだろう。
まだまだ、現段階ではAIの力というのは、そこまでということになるのだろう。
とすれば、「クリエイティブ」という部分では、AIよりも人の方が有利である、ということになると思う。
ただ、AIのライティング機能を使うことで、助詞や句点の使い方を学ぶことはできると思う。
そのような、使い方からAIと付き合うことくらいが、丁度良いのかもしれない。
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