日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

適材適所

2006-09-02 22:35:50 | 徒然
一昨日、オランダでのご静養から帰国された皇太子一家。
今日は、皇居でそのご報告をされたとニュースにあった。

オランダにいかれた時の雅子妃殿下の表情を見て、凄く久しぶりに自然な笑顔を見たような気がした。
確かに、日本国内ではマスコミや皇族追っかけファンが、いつも監視している状態なのだから、気の休まることも少ないのかも知れない。
何よりも、雅子妃殿下にかかる様々なプレッシャーは、庶民には分からないモノがあるのだろう。
ご結婚当初から比べると、年々緊張感のある「凍りついたような笑顔」が、増えていったような気がしていた。
これでは、お子さんを望むことも難しかったのではないか?と思うし、それも男子という制約というか期待の大きさは、想像できないものだったのではないだろうか?

それらから開放されたのが、今回のオランダご静養だとしたら・・・と思うと同時にご幼少の頃から海外で過ごされ、外務省という海外とのパイプ役の仕事を選んでいたと考えると、公務そのものを海外に向けたモノという考えが、必要だったのではないだろうか?
故ダイアナ妃のように、地雷除去活動の為現地に赴くような公務はできないとは思うが、紛争地域の指導者に和平を訴えかけるような活動などは、十分できるような気がする。
もちろん、政治的なことではなく「子供を持つ親として」ご自分の持っている影響力をいかんなく発揮できる活動、ということである。
むしろ、政治や宗教といった枠にとらわれない立場は、これまでとは違う影響力となるのではないだろうか?

言い換えれば「適材適所」の公務があっても良いと思うし、雅子妃殿下については海外とのパイプ役ということなのだ。
「皇太子を差し置いて」というのではない。
皇太子と共に、海外とのパイプ役となって欲しいということなのである。

次期総理と目されている安倍さんは、「美しい国」という本を出している。
その「美しい国・日本」を海外にアピールし、紛争地域に働きかけることが出来る数少ない人が、今の皇太子ご夫妻なのでは?
もし、今回のご静養がプラスに働いて第二子・・・それも男子ご出産ということにでもなれば、宮内庁の考えも変わるのかな~?

じゅぅ・・・17億円?!-岐阜県の裏金-

2006-09-01 23:26:33 | 徒然
だいぶ前から、地元では問題になっていた「岐阜県庁の裏金」。
最初のニュースでは4億円だった。
ただし、数年経たずに作り出した金額が「4億円」。
それが今日になって、「12年で作り出した金額が17億円」だったことが判明。
下手な企業経営よりもはるかに上手く、「裏金」を作っていたようだ。
その使い道は・・・「(ローンなどの)返済」は当然のこと、梶原前知事は、(全額返還済みという話ではあるが)市民から提訴された時の弁護士費用を、裏金から借りていたらしい。
それも、自分達の世代前から恒常的に行われていた、というのも驚く。
何でも、「裏金作り40年」だったらしいのだから。
岐阜県で地方税を支払っている人からすれば、「どうしてそうなるの!?(怒)」だろう。
あまりの額の多さと年数の長さに、「唖然・呆然」という人のほうが多いかも知れない。

裏金作りの手法も「小さなコトからコツコツと」ということで、「カラ出張」や「架空備品の購入」といった、古典的手法だったらしい。
県庁だけではなく、県立高校など県立の施設職員もセッセと取り組んでいた、ということだ。 
それが集まると、年間1億円以上の裏金が出来るらしい。
その岐阜県は、行政規模から言えば決して大きな県ではない。
その岐阜県で12年17億円という裏金ができるのであれば、もっと大きな所であればどうなの???と地方公務員を見てしまうことにもなるだろう。
もちろん、裏金作りに精を出す職員ばかりではないと思う。
ただ最近、地方公務員の高給や行政の長である知事の退職金の高額が、問題として取り上げられることも多い。

公務員というのは「第3次産業」というカテゴリーに区別されると、小学校の社会科で習った気がする。
「第1次産業=農林水産業」、「第2次産業=製造業」とは異なる、「第3次産業=小売流通・サービス産業」ということなのだが、「公務員」は「第3次産業」の中でも「サービス産業」に入る(とならったように思う)。
「サービス産業」で一番大切なことは、「信頼」だ。
決して、県や市などの行政の採用試験で合格したから、「公務員」なのではない。
「県や市など行政サービスを提供する人(=公僕)で、信頼できる」から、「公務員」なのだ。
総ての公務員とは言わないが、どうも・・・認識が違っている人が多いようだ。
その割合が多かったのが、岐阜県であったということなのか?

地元といってよいほどの隣接県で起きた事件だけに、情けないやら哀しいやら・・・。
トホホ・・・な気分である。