北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度七月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.07.06-2024.07.07)

2024-07-05 20:17:17 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 暑さの本番ですが梅雨明け前なのに熱いような気温が始ってしまいました皆様いかがお過ごしでしょうか、今週末は幾つかの駐屯地祭とたくさんの艦艇広報が勢ぞろい。

 静内駐屯地祭、2024年7月7日日曜日の北海道で注目の行事としましては、静内駐屯地創設60周年記念行事、兼ねて第7高射特科連隊創設43周年記念行事、この行事はお勧めです。第7師団の機甲師団改編とともに創設された高射特科連隊は、天候に問題が無ければ87式自走高射機関砲などの実弾射撃が一般公開されます。見れるのは此処だけ。

 北海道補給処創設記念島松駐屯地創設72周年記念行事が2024年7月7日日曜日に行われます。札幌近郊の鉄道車庫に隣接している補給処であり、これは鉄道の兵站輸送への利用を重視していた為という駐屯地、派手な観閲行進は行われず、装備品展示を主体とした行事ですが、それゆえ朝一でなくともゆったりと家族連れが廻れる行事です。

 別海駐屯地祭、2024年7月7日のもう一つの行事、別海駐屯地創設59周年記念行事が執り行われます。第5偵察隊と第27普通科連隊第3中隊が駐屯、不思議な駐屯地でして寒冷地手当とへき地手当てが両方出る唯一の駐屯地であり、また隣接して計根別飛行場という航空自衛隊の代替滑走路、有事の際に緊急着陸する補助基地も隣接しています。

 春日井駐屯地創設57周年記念行事、7日日曜日に予定されています。春日井駐屯地では長らく駐屯地唯一の戦闘部隊であった第10偵察隊が廃止改編を受けるとともに第10偵察戦闘大隊が豊川駐屯地に新編されて後最初の行事で、第10施設大隊と第10後方支援連隊の記念行事となっています。ポスターには戦車回収車が映っているのですが、さて。

 高尾山分屯基地祭2024、7日日曜にに予定されています。この地名ではありますが東京の高尾山ではなく島根県松江市の高尾山ですのでご注意を。分屯基地は第7警戒隊のレーダーサイトとなっていて、美保基地航空祭などで基地から見えるレーダーとして有名、あの高尾山レッドクラブの飛行展示というか演技披露などもおこなわれるもよう。

 艦艇広報について、先ず北海道から。7月6日と7日に多用途支援艦すおう一般公開 in 苫小牧西港が予定されています、苫小牧西港北埠頭 2号岸壁に入港していましてキラキラ公園前というとわかりやすいという。土曜日は1000時から1100時までと1300時から1600時まで、日曜日は1000時から1100時までと1300時から1500時まで。

 水中処分母船2号 一般公開 in 江差港が7月7日に予定されています、新北埠頭に接岸予定となっていまして実施日は日曜日のみですのでご注意ください、そして一般公開の時間も1300時から1500時までと若干短いのですね。 水中処分船2号というのは機雷などを直接処理し、また水陸両用作戦では偵察なども担う水中処分員の母船となっている。

 第30回のしろみなと祭り海上自衛隊護衛艦はまぎり一般公開、どこの城郭のお祭りかと思いましたらナントカのしろ、ではなく能代、ということなのですがここ、ブルーインパルスが来ます。能代港大森埠頭が部隊となっていまして、祭事は土曜日と日曜日に行われるのですが、ブルーインパルスについては6日土曜日の1130時から1200時に飛ぶ。

 護衛艦あさぎり一般公開in新潟西港、土曜日と日曜日に行われます。新潟市 東区神明町の新潟西港山の下埠頭が会場となっていまして、一般公開の時間は土曜日が1200時から1600時まで、日曜日が0900時から1500時まで、公開終了30分前が受付締め切りという。あさぎり型護衛艦は今後、もがみ型により置き換えられてゆく護衛艦です。

 潜水艦一般公開in福井港、7月7日日曜日に予定されています。潜水艦の艦名は当日まで非公開、潜水艦一般公開とはいいますが、上甲板を自由に歩くことができるほか陸海空自衛隊装備品展示も。時間は0900時から1500時までとなっていて、1430時には受付終了の予定です。なお、福井港は福井市ではなく坂井市にありますのでご注意ください。

 潜水艦救難艦ちよだ一般公開 in名古屋港、明日土曜日と日曜日に予定されています。会場は名古屋港ガーデンふ頭 2号岸壁で、時間が土曜日は0900時から1200時までと1315時から1615時までで最終受付は午前中が1130時と午後が1545時まで、日曜日の一般公開は午前中のみで0900時から1300時まで、締め切りは1230時まで、とのこと。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・2024年7月7日:北海道補給処創設記念島松駐屯地創設72周年記念行事
・2024年7月7日:水中処分母船2号 一般公開 in 江差港
・2024年7月7日:別海駐屯地創設59周年記念行事
・2024年7月7日:静内駐屯地創設60周年記念行事
・2024年7月6日・7日:多用途支援艦すおう一般公開 in 苫小牧西港
・2024年7月6日・7日:第30回のしろみなと祭り海上自衛隊護衛艦はまぎり一般公開
・2024年7月6日・7日:護衛艦あさぎり一般公開in新潟西港
・2024年7月7日:潜水艦一般公開in福井港
・2024年7月7日:春日井駐屯地創設57周年記念行事
・2024年7月6日・7日:潜水艦救難艦ちよだ一般公開 in名古屋港
・2024年7月7日:高尾山分屯基地祭2024

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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川崎重工潜水艦修理契約で架空取引,捻出した金銭を自衛官への飲食費や金品提供の疑い

2024-07-05 07:01:07 | 国際・政治
■ドックハウス関連費用か
 自衛隊に関する少し良くない話題を一つ。

 テレビ朝日報道としまして7月3日2133時配信のものにこんな報道が“潜水艦の修理契約に関連し、防衛省は川崎重工から取引先企業との架空取引で捻出した金銭で海上自衛隊員に不適切な金品の提供をした疑いがあるとの報告を受けたと発表しました。防衛省は川崎重工と潜水艦の点検や修理など年間で約百数十億円の契約を結んでいます。”

 続き“防衛省は今年4月、川崎重工から取引先企業との間で架空取引を行い、捻出した金銭で潜水艦乗組員の海上自衛隊員へ不適切な金品の購入や飲食をした疑いがあるとの報告を受けたということです。国税庁の税務調査で発覚しました。防衛省は実際に隊員が金品を受け取ったのか調査を進め、厳正に対処するとしています。”というものがありました。

 金銭を、という事は事実であれば由々しき事態であり、いったいいつの時代だ、と1914年のシーメンス事件を思い出すほどなのですが、しかし逆にこれは、所謂伝統となっている“祝賀会食”と“ドックハウス運営費”が修繕費として計上された予算に含まれている費用を超えてしまった、というものではないのか、とも考えてしまうのですけれど。

 金銭授受ですが、調達担当者に賄賂を渡して自社を有利にするのではなく乗員に渡しているという疑いとの報道が、これ、飲食費など、元々ドックハウスで提供するものがドックハウスの食堂が日曜土曜日などで休業している際に、食事代を渡しているだけなのでは、と思ったりもしてしまいましたが、この点は今後の調査進展を待ちましょう。

 潜水艦のドックハウス運営費用が潜水艦修繕費用の中に含まれており、そして修繕完了の際に行う祝賀会食の費用をそのまま修繕費用の中に含めているものですが、結果的に持ち出しが発生した、という事なのだろうなあ。ドックハウス、潜水艦が修繕などにより入渠する際に乗員が寝泊まりするための造船所内の施設で運営は造船所側となっている。

 ドックハウスでの滞在費用などは潜水艦修繕費に含まれていますし、此処では糧食費用も、恐らく厨房は海上自衛隊施設ではありませんのでメーカー側が支出していたと考えられます、潜水艦の通常の糧食と同じ水準の献立を提供し、且つ入渠完了後の祝賀会食の費用を、となりますと、修繕費を超える分が出てしまった、ということなのかもしれません。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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