11日(金)は朝から本格的な雨。午前中は仕事もせず、ブログ用の原稿を書く。以前は女流棋士会スーパサロンにお邪魔していたが、最近は早起きが辛くなり、ご無沙汰している。また正常な生活サイクルに戻して、上田初美女流二段や藤田綾女流初段に教えを請いたいと思っている。
LPSA金曜サロンは、昼が中倉彰子女流初段、夜は大庭美樹女流初段の担当だった。雨の中を出向くと、また前の週と同じように、ドアのすぐ向こうに植山悦行手合い係がいらっしゃる。いつもの受付場所では、今回は営業マンとの打ち合わせがあるようだ。
この日の入りは、この時点で会員8名と少なめ。やはり天候の影響は大きい。私だって今回は、(この雨の中、わざわざ自宅から将棋を指しに行くとは物好きだ)と自嘲したくらいだったから。
夕刻になり、石橋ママ、石橋幸緒女流四段が顔を見せる。石橋女流四段はこの日午後3時から、大和証券杯・女流最強戦で、鈴木環那女流初段と指し継ぎの将棋を指し、敗勢の将棋を負けるべくして負けた。
自宅に居ながら将棋を指せる異色の棋戦、大和証券杯だが、毎年何らかのトラブルが起きる。今回は優劣がハッキリした終盤での中断で、これも味が悪かった。
再戦までの5日間、両者はこの将棋を検討しただろうか。する。少なくとも私ならする。将棋ソフトを使ってでもなんでも、徹底的に研究をして、結論を出す。これを倫理に反する行為と、誰が非難できようか。
大和証券杯は、前述のように対局者が離れていても将棋が指せる、画期的な棋戦である。しかしこれを「公式戦」と位置づけてしまうのはどうなのだろう。
「クリックミスが敗着」「サーバがダウンして相手にたっぷり考える時間を取られてしまったのが誤算」と、将棋の内容に関係ないところで勝敗が決してしまうのは、味がわるい。しかもその危険性はこれからも、つねに内包されているのだ。事実、13日(日)の女流最強戦でも似たようなトラブルがあった。大和証券の今後の対応が注目される。
戻って――。石橋ママは、12月28日に行われる「将棋寄席」のチケットを捌く。マンガ家のバトルロイヤル風間さん、観戦記者の湯川博士先生、木村家べんご志師匠らに石橋女流四段も登場する、年末の恒例行事だ。私はかつて古谷三敏著「寄席芸人伝」も愛読していたから、落語は嫌いではないが、おカネを出してまで聞きに行くほど熱心ではない。
しかし私が座っている盤の前にチケットを置かれては、買うしかない。石橋ママの面目躍如であった。
石橋女流四段が、藤森奈津子女流三段からの言づけですと、ある用紙をくれる。見ると、12月23日(水・祝)に行われる「第18回蒲田グランドチャンピオン戦」の出場メンバーと、優勝者枠予想の投票用紙であった。出場者の中には山口恵梨子女流1級の名があり、どうも彼女(の入っている枠)に1票を投票しろ、という意味らしかった。
しかしほかのメンバーも、私でさえ知っているプロ・アマの強豪ばかりで、彼女の(枠の)優勝もなかなか厳しい。またよく見ると、選手の中には藤森女流三段のご子息・哲也奨励会三段や、ご主人の名前も見える。なるほど、藤森女流三段経由で投票用紙がきたわけだ。
ところで23日はLPSAの「1dayトーナメント・フランボワーズカップ」もある。どちらの出場選手も、力一杯いい将棋を指してもらいたい。
さて石橋女流四段は、女流最強戦敗退のウサを晴らすべく、指導対局を何局か指す。しかしこの女流棋士、敗局でアツくなると、アマに対する手加減を忘れるから始末がわるい。今回も石橋女流四段は、かつて植山七段に角落ちで快勝した強豪T氏に、同じ角落ちで快勝していた。
私はというと、この日ラストの対局で、もうひとりの強豪M氏に、いい将棋を競り負け。なんだか消化不良のまま、食事会に向かったのだった。
LPSA金曜サロンは、昼が中倉彰子女流初段、夜は大庭美樹女流初段の担当だった。雨の中を出向くと、また前の週と同じように、ドアのすぐ向こうに植山悦行手合い係がいらっしゃる。いつもの受付場所では、今回は営業マンとの打ち合わせがあるようだ。
この日の入りは、この時点で会員8名と少なめ。やはり天候の影響は大きい。私だって今回は、(この雨の中、わざわざ自宅から将棋を指しに行くとは物好きだ)と自嘲したくらいだったから。
夕刻になり、石橋ママ、石橋幸緒女流四段が顔を見せる。石橋女流四段はこの日午後3時から、大和証券杯・女流最強戦で、鈴木環那女流初段と指し継ぎの将棋を指し、敗勢の将棋を負けるべくして負けた。
自宅に居ながら将棋を指せる異色の棋戦、大和証券杯だが、毎年何らかのトラブルが起きる。今回は優劣がハッキリした終盤での中断で、これも味が悪かった。
再戦までの5日間、両者はこの将棋を検討しただろうか。する。少なくとも私ならする。将棋ソフトを使ってでもなんでも、徹底的に研究をして、結論を出す。これを倫理に反する行為と、誰が非難できようか。
大和証券杯は、前述のように対局者が離れていても将棋が指せる、画期的な棋戦である。しかしこれを「公式戦」と位置づけてしまうのはどうなのだろう。
「クリックミスが敗着」「サーバがダウンして相手にたっぷり考える時間を取られてしまったのが誤算」と、将棋の内容に関係ないところで勝敗が決してしまうのは、味がわるい。しかもその危険性はこれからも、つねに内包されているのだ。事実、13日(日)の女流最強戦でも似たようなトラブルがあった。大和証券の今後の対応が注目される。
戻って――。石橋ママは、12月28日に行われる「将棋寄席」のチケットを捌く。マンガ家のバトルロイヤル風間さん、観戦記者の湯川博士先生、木村家べんご志師匠らに石橋女流四段も登場する、年末の恒例行事だ。私はかつて古谷三敏著「寄席芸人伝」も愛読していたから、落語は嫌いではないが、おカネを出してまで聞きに行くほど熱心ではない。
しかし私が座っている盤の前にチケットを置かれては、買うしかない。石橋ママの面目躍如であった。
石橋女流四段が、藤森奈津子女流三段からの言づけですと、ある用紙をくれる。見ると、12月23日(水・祝)に行われる「第18回蒲田グランドチャンピオン戦」の出場メンバーと、優勝者枠予想の投票用紙であった。出場者の中には山口恵梨子女流1級の名があり、どうも彼女(の入っている枠)に1票を投票しろ、という意味らしかった。
しかしほかのメンバーも、私でさえ知っているプロ・アマの強豪ばかりで、彼女の(枠の)優勝もなかなか厳しい。またよく見ると、選手の中には藤森女流三段のご子息・哲也奨励会三段や、ご主人の名前も見える。なるほど、藤森女流三段経由で投票用紙がきたわけだ。
ところで23日はLPSAの「1dayトーナメント・フランボワーズカップ」もある。どちらの出場選手も、力一杯いい将棋を指してもらいたい。
さて石橋女流四段は、女流最強戦敗退のウサを晴らすべく、指導対局を何局か指す。しかしこの女流棋士、敗局でアツくなると、アマに対する手加減を忘れるから始末がわるい。今回も石橋女流四段は、かつて植山七段に角落ちで快勝した強豪T氏に、同じ角落ちで快勝していた。
私はというと、この日ラストの対局で、もうひとりの強豪M氏に、いい将棋を競り負け。なんだか消化不良のまま、食事会に向かったのだった。