一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

蕨市市制施行50周年記念・ふれあい将棋まつり(酒席編)

2009-12-01 00:57:15 | 将棋イベント
LPSA金曜サロン常連メンバーを中心にして、私たちはとりあえず駅前に向かう。面子は、金曜サロンからW、Ki、I、Ku、Xの各氏、マンデーレッスンからはT、Hの両氏、それに私の計8名である。
ファミレスで食事、でよかったのだが適当な店がなく、蕨駅近くにある居酒屋チェーン店に入る。時刻は午後5時半近く。入店にはやや早い気もするが、まあいい。
個室に案内され、下戸の私も生ビールを頼んで、まずは乾杯。私はヒトの名前を覚えないうえに、知らない顔の人もいたので、この日は欠席だった「Y氏方式」を取り入れ、出入口近くにいるKu氏から時計回りに、簡単な自己紹介と好きな男性棋士、女流棋士を挙げてもらう。どうでもいいことだが、その順番はKu氏、私、W、Ki、X、H、I、Tの各氏であった。そしてこれもどうでもいいが、奥に座るのが喫煙組である。
8名もいるから、棋力はまちまち。「好きな棋士」ももちろんバラバラ…と思いきや、男性棋士では加藤一二三九段が2名、女流棋士では中倉彰子女流初段を挙げた方が3名もいたのには驚いた。そういえば、10月の社団戦の反省会のとき、私が
「○○さんごめん、オレこのまえ中倉彰子先生を改めて観て、本当に美人だと思ったよ。あんなに綺麗だとは思わなかった。ちょっとねぇ…オレはいままで、どこを見てたんだろ」
と言ったら、中倉女流初段イチオシの彼が、
「いまごろそんなこと言ってるんですか」
と、呆れたように嘆息したものだ。
中倉女流初段の人気、恐るべし、である。

マンデーレッスンに通ったこともある、リーダー格のW氏によると、マンデーレッスンも金曜サロンも、閉会後は有志と食事に行くのだが、マンデー組は飲み屋に入り、ほとんど将棋の話はしないそうだ。そこへいくと金曜組は、ファミレスでふつうに遅い夕食を摂り、将棋界の今後について、真剣な議論を戦わせている。同じ駒込サロンでも、両者で大きく違うのだ。
宴もたけなわになったころ、H氏が布将棋盤と駒を取り出し、X氏と将棋を始める。なんだかんだ言っても、H氏も将棋が好きなのである。そんな光景を横目で見ていたら、私も1局指したくなってきた。
2局目が終わったので、中井広恵女流六段との指導対局に平手で勝ったというH氏に、勝負を申し込む。しかし手が届かないので、隣のW氏に「代指し」を頼む。その将棋が終盤にさしかかったころ、植山悦行七段が顔を見せた。W氏と連絡を取っていたらしい。植山七段は、
「今日はみんな来てくれて、ありがとうございます」
と深く頭を下げる。わざわざ店までお越しいただいた上に御礼を言われ、こちらのほうが恐縮してしまう。将棋まつりで楽しい時間を過ごし、御礼を言いたいのはこちらのほうなのに。…と、植山七段の目が光る。奥の将棋を見たのだ。プロ棋士の習性であろう。
「次の一手は当然ですね」
と植山七段が言った直後、私が別の手を指したので、呆れられた。植山七段にはいつも「一公君は将棋の造りが悪い」と注意されているのだが、どうもこの筋悪が治らない。そんなやりとりをしていたら、店のバイト譲にお通しを持ってこられそうになったので、時間のない植山七段は残念ながら退席となった。
マニュアル通りの応対をするバイト嬢に、W氏が吠える。彼は、将棋は癒し系なのに、それ以外の場では好戦的なのだ。W氏の別の顔を垣間見たような気がして、私は彼との距離を、少し置こうと思った。
午後9時近くだったか、Ku氏が一足先に帰宅する。しかしみんなはまだまだ頑張る気配だ。
それにしても、みんな酒が強い。「飲み放題セット」と勘違いしているわけでもあるまいが、生ビールや日本酒をどんどん頼む。長時間居座っているので、オーダーを追加するのは構わないが、ウーロン茶をちびちびやっている私に、これで割り勘になるのかと、ちょっとセコイ思いがよぎる。
T氏がミニアルバムを見せる。中を開くと、マンデーレッスンで、講師に勝利したときのツーショット記念写真が収まっている。こんな写真、他人が見たところで面白くもなんともないのだが、中倉女流初段はやっぱり魅力的だと思う。いやそれ以上に、島井咲緒里女流初段が美しい。LPSAが誇るアイドル棋士は、彼女を置いてほかにない、とあらためて思う。
それにしても、T氏の酔いが激しい。頭髪は乱れ、落武者のようだ。目がトロンとしてきて、呂律が回らない。誰かのことを言いだそうとしているのだが、「あの人…あの人…」と、さっぱり要領を得ない。
左を見ると、Ki氏は熟睡している。I、H、Xの各氏は将棋に没頭している。H氏の目はらんらんと輝いている。この将棋好きを見るに、彼は金曜サロン向きではないだろうか。I氏はちょっと冷めた感じか。と、T氏が、
「マンデーレッスンは最高ですよ、最高!! 将棋のあとね、みんなと飲むのが、楽しいんですよ!! これはね、もう金曜サロンには絶対、負けませんよ!」
と叫ぶ。これには私も、小声で異論を唱える。しかしT氏は聞いちゃいないのだろう。
そんなこんなで宴は続き、W氏が帰り仕度を始めたので、腕時計を見ると、11時17分を示していた。もうこんな時間になったのか!!
会計は、酒量の少なかった私に、ちゃんとW氏が1,200円少なくしてくれた。金曜サロンの食事会でも、会計はW氏が行う。将棋以外の仕切りは、彼が最適なのである。
けっきょくこの居酒屋に6時間近くも居たことになる。バカだな~、と思う。まあ、このバカさ加減がいいのだろう。
蕨駅の階段を上る。そのとき私は重大な過失に気づいた。

石田歩ちゃんが出ている「恋のから騒ぎ」を、予約録画してくるのだった!!
コメント (8)
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