23日(水・祝)に東京都文京区の高層ビルでLPSA「1dayトーナメント・フランボワーズカップ」が行われた後、同じ場所でLPSA忘年会が開かれた。駒込サロン会員なども有料で出席できるので、もちろん私もお邪魔する。
開会は午後6時20分。1階の喫茶店で時間をつぶしたあと会場に戻る。優勝した中井広恵天河が通ったので、
「優勝おめでとうございます」
と述べると、「ええーっ!?」と苦笑いされる。「優勝」を「一応」と聞き間違えたらしいのだ。確かに中井天河は、現在私が公表しているファンランキングでは「圏外」だが、私は中井天河をかなり応援している。そこをご本人が気づいていないのがもどかしい。そこで来年2月に発表予定のファンランキング改訂版では、「別格」の中井天河も考慮に入れることにした。それでも「圏外」だったら、ご勘弁だ。
LPSA男性理事の音頭で乾杯。参加棋士は、フランボワーズカップ出場選手8名に聞き手の中倉彰子女流初段。さらに寺下紀子女流四段、多田佳子女流四段、藤森奈津子女流三段、神田真由美女流二段、島井咲緒里女流初段、大庭美夏女流1級の総勢15名だった。
とりあえずビールを1杯飲むと、船戸陽子女流二段がいらっしゃる。今日のフランボワーズカップで現役女子高生の勝利に1票入れました、とは言えないから、ちょっと焦る。しかしうれしい。
道端カレン、ジェシカ、アンジェリカの3姉妹の中で、誰がいちばんタイプか。アップルワインはかなり美味しい。などのおしゃれな会話を楽しむ。私を知るほかのサロン会員も心得たもので、こういうときは、私たちの間を邪魔しない。しかし後でサロン会員が言うには、私はこのとき、こぼれんばかりの笑顔で船戸女流二段と接していたという。ホントにそんな顔をしていたのだろうか。しかし幸せな時間も束の間で、船戸女流二段はすぐに別のファンに連れていかれてしまった。
「現役女子高生」である渡部愛ツアー女子プロは、トナカイ姿に扮し、ビールをついで回っている。やはり10代のプロがいると、団体が一気にフレッシュになる。なにしろ彼女の次に若い女流棋士は、石橋幸緒女流四段なのだ。その意味でも、渡部ツアー女子プロの存在は大きい。
藤森女流三段がいらっしゃり、同日に行われている「蒲田グランドチャンピオン戦」の途中経過を知らせてくれる。私が推した選手の所属しているチームの成績は、芳しくないようだ。
しばらくすると、「毒シュークリームを食べたのは誰だ」ゲームが始まった。選抜されたLPSA女流棋士、渡部ツアー女子プロにサロン会員ら、計12名が壇上に上がり、辛子入りのシュークリームを食べ、それをみんなが当てるというものだ。
マンデーレッスンからはH氏が呼ばれたが、「金曜サロンといえば…」と、私の名が呼ばれたのは参った。金曜サロンの顔といえばW氏だと思うが、LPSAの指名とあれば仕方がない。私は赤面しつつ、前方へ向かう。
すると石橋女流四段から、辛子入りのシューは12個中3つの予定だったが、手違いで5つになってしまいました、と確信的犯行を匂わせるお詫びが入った。
私は11番目。残った2つの饅頭の中から、左(12番目)にいる中井天河の様子を窺いつつ、ひとつを取る。いっせいにパクッと食べる。私のシューはセーフだった。
その後は、こうしたイベントでは不可欠の、ビンゴゲームである。特等は「高級盛り上げ駒」。女性向けの賞品もあり、もし当たったら、船戸女流二段か中倉宏美女流二段に…と考えていたが、16コも穴が開きながら、とうとうビンゴすることなく、終わってしまった。
ちなみに一抜けはLPSAのスタッフ氏。これにはさすがに周りからブーイングが起こり、半強制的に辞退、という事態になった。結局特等は、年配の女性に当たった。猫に小判とならないよう、これを機に、さらに将棋に熱をあげてくれればと思った。
中倉女流初段がいらっしゃる。チケット購入のお礼をまた言われる。べつに中倉女流初段から催促されなくても、誰かからは買っていたので、そんなに重ねてお礼を言われると、却って恐縮してしまう。しかしこの姿勢がうれしい。
そういえば中倉女流初段は、フランボワーズカップで「攻めっ気100%(塚田泰明九段)」の話題が出たとき、
「そのとき(キャッチフレーズが流行った20余年前)は、私は生まれてませんでしたァ」
とかわいい顔でウソぶいていたが、いままたピュアな笑顔を間近で拝見すると、先のジョークも本当に思えてくる。魅力的な女性だと、再認識した。
楽しい忘年会も、8時30分で中締め。中井代表理事が挨拶をする。
「LPSAは、ファンの皆様の応援で成り立っています」。
中には、涙ぐんでいる女流棋士もいた。彼女も今年1年、いろいろあったのだろう。しかし私(というか、長崎県の喫茶店のマスター)がいつも言っているように、過去なんて生ゴミである。自分が気にしているほど、周りはなんとも思っていない。来年はまた新たな気持ちで、対局と普及に臨んでもらいたい。
会場を出る際、ドア付近に中倉女流二段がいらして、
「私、勉強して頑張ります。絶対勝ちますから」
と言った。笑顔だったが、その眼は真剣だった。その言葉を信じて、私は気分よく会場を後にした。
開会は午後6時20分。1階の喫茶店で時間をつぶしたあと会場に戻る。優勝した中井広恵天河が通ったので、
「優勝おめでとうございます」
と述べると、「ええーっ!?」と苦笑いされる。「優勝」を「一応」と聞き間違えたらしいのだ。確かに中井天河は、現在私が公表しているファンランキングでは「圏外」だが、私は中井天河をかなり応援している。そこをご本人が気づいていないのがもどかしい。そこで来年2月に発表予定のファンランキング改訂版では、「別格」の中井天河も考慮に入れることにした。それでも「圏外」だったら、ご勘弁だ。
LPSA男性理事の音頭で乾杯。参加棋士は、フランボワーズカップ出場選手8名に聞き手の中倉彰子女流初段。さらに寺下紀子女流四段、多田佳子女流四段、藤森奈津子女流三段、神田真由美女流二段、島井咲緒里女流初段、大庭美夏女流1級の総勢15名だった。
とりあえずビールを1杯飲むと、船戸陽子女流二段がいらっしゃる。今日のフランボワーズカップで現役女子高生の勝利に1票入れました、とは言えないから、ちょっと焦る。しかしうれしい。
道端カレン、ジェシカ、アンジェリカの3姉妹の中で、誰がいちばんタイプか。アップルワインはかなり美味しい。などのおしゃれな会話を楽しむ。私を知るほかのサロン会員も心得たもので、こういうときは、私たちの間を邪魔しない。しかし後でサロン会員が言うには、私はこのとき、こぼれんばかりの笑顔で船戸女流二段と接していたという。ホントにそんな顔をしていたのだろうか。しかし幸せな時間も束の間で、船戸女流二段はすぐに別のファンに連れていかれてしまった。
「現役女子高生」である渡部愛ツアー女子プロは、トナカイ姿に扮し、ビールをついで回っている。やはり10代のプロがいると、団体が一気にフレッシュになる。なにしろ彼女の次に若い女流棋士は、石橋幸緒女流四段なのだ。その意味でも、渡部ツアー女子プロの存在は大きい。
藤森女流三段がいらっしゃり、同日に行われている「蒲田グランドチャンピオン戦」の途中経過を知らせてくれる。私が推した選手の所属しているチームの成績は、芳しくないようだ。
しばらくすると、「毒シュークリームを食べたのは誰だ」ゲームが始まった。選抜されたLPSA女流棋士、渡部ツアー女子プロにサロン会員ら、計12名が壇上に上がり、辛子入りのシュークリームを食べ、それをみんなが当てるというものだ。
マンデーレッスンからはH氏が呼ばれたが、「金曜サロンといえば…」と、私の名が呼ばれたのは参った。金曜サロンの顔といえばW氏だと思うが、LPSAの指名とあれば仕方がない。私は赤面しつつ、前方へ向かう。
すると石橋女流四段から、辛子入りのシューは12個中3つの予定だったが、手違いで5つになってしまいました、と確信的犯行を匂わせるお詫びが入った。
私は11番目。残った2つの饅頭の中から、左(12番目)にいる中井天河の様子を窺いつつ、ひとつを取る。いっせいにパクッと食べる。私のシューはセーフだった。
その後は、こうしたイベントでは不可欠の、ビンゴゲームである。特等は「高級盛り上げ駒」。女性向けの賞品もあり、もし当たったら、船戸女流二段か中倉宏美女流二段に…と考えていたが、16コも穴が開きながら、とうとうビンゴすることなく、終わってしまった。
ちなみに一抜けはLPSAのスタッフ氏。これにはさすがに周りからブーイングが起こり、半強制的に辞退、という事態になった。結局特等は、年配の女性に当たった。猫に小判とならないよう、これを機に、さらに将棋に熱をあげてくれればと思った。
中倉女流初段がいらっしゃる。チケット購入のお礼をまた言われる。べつに中倉女流初段から催促されなくても、誰かからは買っていたので、そんなに重ねてお礼を言われると、却って恐縮してしまう。しかしこの姿勢がうれしい。
そういえば中倉女流初段は、フランボワーズカップで「攻めっ気100%(塚田泰明九段)」の話題が出たとき、
「そのとき(キャッチフレーズが流行った20余年前)は、私は生まれてませんでしたァ」
とかわいい顔でウソぶいていたが、いままたピュアな笑顔を間近で拝見すると、先のジョークも本当に思えてくる。魅力的な女性だと、再認識した。
楽しい忘年会も、8時30分で中締め。中井代表理事が挨拶をする。
「LPSAは、ファンの皆様の応援で成り立っています」。
中には、涙ぐんでいる女流棋士もいた。彼女も今年1年、いろいろあったのだろう。しかし私(というか、長崎県の喫茶店のマスター)がいつも言っているように、過去なんて生ゴミである。自分が気にしているほど、周りはなんとも思っていない。来年はまた新たな気持ちで、対局と普及に臨んでもらいたい。
会場を出る際、ドア付近に中倉女流二段がいらして、
「私、勉強して頑張ります。絶対勝ちますから」
と言った。笑顔だったが、その眼は真剣だった。その言葉を信じて、私は気分よく会場を後にした。