四連休
二日働き
また四休
去年のシルバーウイークは北海道を旅行していたから意識しなかったが、今年のそれも休みが多い。一日中家でダラダラしていると、人間として堕落しているなあ、と思う。
充実した人生を送っている人なら、この休日を有効に使うのだろうが、私は何もしない。こんなただれた人生を送って、幸せになれるわけがない。いつかバチがあたる。
6月11日のLPSA金曜サロン、1部は松尾香織女流初段、2部は船戸陽子女流二段の担当だった。きょうは松尾女流初段とのやりとりを振り返る。
松尾女流初段とは、「倉敷藤花戦トーナメントでベスト4進出ならマッカラン贈呈」という約束をしていたが、ベスト4は厳しかろうと、条件をベスト16まで引き下げていた。
しかし松尾女流初段はこの直前の6月7日、甲斐智美女王に惜敗し、それはならなかった。女流棋界序列1位の甲斐女王・現女流王位に勝てば大殊勲だったが、負けては仕方ない。ちなみにこの将棋は「将棋世界」9月号の「名局セレクション」に、貞升南女流1級の解説で掲載されている。日本将棋連盟発行の専門誌に、タイトル戦以外でLPSA所属棋士の全棋譜が載るのは初めてではないだろうか。よく発行人がこの選局を認めたものだと思う。
さて松尾女流初段は残念だったが、「懸け」はまだ続いている。
すなわち、「松尾女流初段が私との指導対局で今年全勝したらマッカラン進呈」というものである。今年はここまで3戦して私の全敗。松尾女流初段、マッカラン獲得の夢は続いているが、私にだって意地がある。いくら女流プロでも、多面指しで年間全勝はむずかしいだろう。そこで私はこの日、条件の引き下げを提案した。
「私が今年、松尾先生との指導対局で『2勝止まり』だったら、マッカランを進呈します」
12月までの対局で、私が2勝以下だったら松尾女流初段にマッカランを贈呈、3勝以上だったら、お疲れ様でした、ということである。
松尾女流初段は細部まで聞いていなかったようだが、何局か猶予ができたことは理解したようだった。
さて指導対局――。6月7日のマンデーレッスン・大庭美樹女流初段戦から、LPSA棋譜ノートは2冊目に入っていた。1冊目は今年初めから使い出したから、ほぼ5ヶ月で1冊を使いきったことになる。ちょっとペースが早い。
☗7六歩☖3四歩☗6八玉。ここで松尾女流初段得意のゴキゲン中飛車を封じたのはいいが(☖5四歩なら☗2二角成☖同銀☗5三角☖4四角☗同角成☖同歩☗4三角。☖5二飛なら☗2二角成☖同銀☗6五角☖3三角☗7七桂で下手よし)、以下矢倉模様に進み、ちょっとイヤな将棋になった。
松尾女流初段は「松尾矢倉」の呼称を持つくらいに矢倉も得意としているが、私は矢倉が好きではないのだ。私は早囲いを目指すが、どうも指し方がぎごちない。
ここで中盤の局面の符号を記す。
上手・松尾女流初段:1一香、1三歩、2一桂、2二王、2三歩、3二金、3三銀、3四歩、4二角、4三金、4五歩、5四歩、8一桂、8二飛、8三歩、8四銀、9一香、9三歩 持駒:歩2
下手・一公:1七歩、1八飛、1九香、2五歩、2九桂、3六歩、4六歩、5六歩、6五銀、6六銀、6七金、6八角、6九金、7八玉、8七歩、8九桂、9七歩、9九香 持駒:歩2
☗4六歩と突きあげたところだが、次の手を軽視していた。
ここで松尾女流初段は☖7二飛。これでシビれた。☗8八玉は☖6四歩☗7六銀☖7五歩で銀損。☗7六歩も☖6四歩で銀損。☗7五歩はよろこんで☖同銀と捌かれる。
私は☗7四歩と突っ張ったが、☖6四歩☗7六銀☖7四飛と無条件に歩損をしては、形勢を損ねた。以下は完敗。
自分から言い出したこととはいえ、松尾女流初段へのマッカラン贈呈を阻止するためには、残り半年で3勝しなければならなくなった。やや苦しい。
二日働き
また四休
去年のシルバーウイークは北海道を旅行していたから意識しなかったが、今年のそれも休みが多い。一日中家でダラダラしていると、人間として堕落しているなあ、と思う。
充実した人生を送っている人なら、この休日を有効に使うのだろうが、私は何もしない。こんなただれた人生を送って、幸せになれるわけがない。いつかバチがあたる。
6月11日のLPSA金曜サロン、1部は松尾香織女流初段、2部は船戸陽子女流二段の担当だった。きょうは松尾女流初段とのやりとりを振り返る。
松尾女流初段とは、「倉敷藤花戦トーナメントでベスト4進出ならマッカラン贈呈」という約束をしていたが、ベスト4は厳しかろうと、条件をベスト16まで引き下げていた。
しかし松尾女流初段はこの直前の6月7日、甲斐智美女王に惜敗し、それはならなかった。女流棋界序列1位の甲斐女王・現女流王位に勝てば大殊勲だったが、負けては仕方ない。ちなみにこの将棋は「将棋世界」9月号の「名局セレクション」に、貞升南女流1級の解説で掲載されている。日本将棋連盟発行の専門誌に、タイトル戦以外でLPSA所属棋士の全棋譜が載るのは初めてではないだろうか。よく発行人がこの選局を認めたものだと思う。
さて松尾女流初段は残念だったが、「懸け」はまだ続いている。
すなわち、「松尾女流初段が私との指導対局で今年全勝したらマッカラン進呈」というものである。今年はここまで3戦して私の全敗。松尾女流初段、マッカラン獲得の夢は続いているが、私にだって意地がある。いくら女流プロでも、多面指しで年間全勝はむずかしいだろう。そこで私はこの日、条件の引き下げを提案した。
「私が今年、松尾先生との指導対局で『2勝止まり』だったら、マッカランを進呈します」
12月までの対局で、私が2勝以下だったら松尾女流初段にマッカランを贈呈、3勝以上だったら、お疲れ様でした、ということである。
松尾女流初段は細部まで聞いていなかったようだが、何局か猶予ができたことは理解したようだった。
さて指導対局――。6月7日のマンデーレッスン・大庭美樹女流初段戦から、LPSA棋譜ノートは2冊目に入っていた。1冊目は今年初めから使い出したから、ほぼ5ヶ月で1冊を使いきったことになる。ちょっとペースが早い。
☗7六歩☖3四歩☗6八玉。ここで松尾女流初段得意のゴキゲン中飛車を封じたのはいいが(☖5四歩なら☗2二角成☖同銀☗5三角☖4四角☗同角成☖同歩☗4三角。☖5二飛なら☗2二角成☖同銀☗6五角☖3三角☗7七桂で下手よし)、以下矢倉模様に進み、ちょっとイヤな将棋になった。
松尾女流初段は「松尾矢倉」の呼称を持つくらいに矢倉も得意としているが、私は矢倉が好きではないのだ。私は早囲いを目指すが、どうも指し方がぎごちない。
ここで中盤の局面の符号を記す。
上手・松尾女流初段:1一香、1三歩、2一桂、2二王、2三歩、3二金、3三銀、3四歩、4二角、4三金、4五歩、5四歩、8一桂、8二飛、8三歩、8四銀、9一香、9三歩 持駒:歩2
下手・一公:1七歩、1八飛、1九香、2五歩、2九桂、3六歩、4六歩、5六歩、6五銀、6六銀、6七金、6八角、6九金、7八玉、8七歩、8九桂、9七歩、9九香 持駒:歩2
☗4六歩と突きあげたところだが、次の手を軽視していた。
ここで松尾女流初段は☖7二飛。これでシビれた。☗8八玉は☖6四歩☗7六銀☖7五歩で銀損。☗7六歩も☖6四歩で銀損。☗7五歩はよろこんで☖同銀と捌かれる。
私は☗7四歩と突っ張ったが、☖6四歩☗7六銀☖7四飛と無条件に歩損をしては、形勢を損ねた。以下は完敗。
自分から言い出したこととはいえ、松尾女流初段へのマッカラン贈呈を阻止するためには、残り半年で3勝しなければならなくなった。やや苦しい。