世界遺産 大森銀山

　今これが世界遺産なのかと疑問を持ってしまった。ピラミッド、万里の長城などと比較してしまうものだからこんな規模でいいのかなと。島根の方には悪いが、邪念にかられてしまった。どうもすみません。

　汗を拭っても拭っても噴き出てくるものはどうしようもなかった。
すぐ脇に清流が奔っている。流れに下りて顔や腕を洗った。世界遺産地域で水を汚してもいいのかな。冷たい。気持ちがよくなるほどに冷たい。飲むことも出来そうだ。手を浸けていると体の中に心地好い冷たさが伝わってくる。あー、何年ぶりだろうか。このような行動をすることなど普段には無い。顔がほころんでいることに思わず恥ずかしくなってしまった。
　ふと顔を上げてみると小さな花が目に飛び込んできた。いい色だ。やはり自然の色には心を奪われてしまう。一株しかなかったが。

コスモスを描く

　これでほぼ完成である。あとは刻印を押すのみであるが遠くから全体を眺めて色を調整する必要があろう。

日食

　言葉も出ない光景である。この世にこのような色が出来るのかと感心するばかりである。やはり自然は素晴しいの一語であろう。美辞麗句などは存在しない世界である。