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石室の中には家形石棺が納められている。蓋には重圏文(二重丸の文様)、直孤文のレリーフが見られる。石棺も石室も赤色に塗られていたそうで恐らく魔除だったのではないだろうか。石棺を朱塗りにしたものは佐賀県九里双水古墳にも見られるのである。
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盗掘され石室が開口していたのでこの様な建物を造って管理しているのである。
しかし、洋風で、扉の上に注連縄が張られている。どうもピンとこない。まさか行き当たりばったりで急造したわけではあるまいが。見るからに不気味だ。
傍によると群がってくるものがある。まつわりついてくる。崇りか。
薮蚊の大群だ。石人が守るより自然に守らせた方がいいように思えるのだ。すぐさま退散したことは言うまでもない。