石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

あの戦争から遠く離れて

2008-07-13 22:26:58 | Weblog
感動的なノンフィクションを読んだ。

城戸久枝著「あの戦争から遠く離れて」



副題が「私につながる歴史をたどる旅」となっている。
著者の城戸久枝さんは 32歳のフリーランスライター。

城戸さんの父親は 日中の国交が断絶していた1970年に
文化大革命の真っ只中、激動の中国から奇跡的に
帰国を果たした日本人戦争孤児だった。

城戸さんは21歳から ほぼ10年間かけて
中国語を学ぶところから始めて、
中国残留孤児だった父親の半生を追っていく。

ひとことで語り尽くせないほどの壮絶な半生が見えてくる。

以前読んだユン・チアン著「ワイルド・スワン」と重なるところも
たくさんあり、中国という国の只ならぬパワーとエネルギー
そして怖さを感じた。

終戦前後の混乱のなか、多くの子供達が満州で
親と生き別れてしまい 中国の養父母に育てられた。
城戸さんの父、幹さんも 貧しいが優しい養母に
愛情たっぷりに育てられる。
しかし、どんなに愛情豊かに手塩にかけて育てても
産んでくれた実の両親に会いたい
祖国に帰りたい・・という気持ちがこみ上げてくるのだ。

大海に落ちた針を探すほど 難しいとされた
日本の両親を探すこと。
そのことに心血を注ぎ、命をかけて戻ってきた日本
・・でも25年も離れて人生を送った空白というものは
容易に埋めることができなくて。

親子の愛・養母との強い絆・前向きの人生を送ること・
脈々と繋がる命の連鎖・戦争の悲惨さ
数え切れないほどのテーマが絡み合い
読むほうの心を わしづかみにする本。

数奇で複雑な運命を生き抜いてきた父の人生を
10年もの月日を費やして 整理した娘さんも
また、そういう運命をもった女性なんだろう。
よくここまで調べ上げて この素晴らしいノンフィクションを
刊行されたと思う。
このような世界を私達に教えてくださって感謝の気持ちさえわいてくる。

膨大な資料を読み解いたり、中国や日本を行ったり来たりして
取材されて書かれた本、日中の関係を立ち止まって考える機会になった。

本のなかに3~4ページほど 
舞鶴の引き揚げのことも詳しくかかれていて
興味深かった。

わずか1600円で この数奇な人生を読むことができることが
凄いと思う、
ましてや私は この本、お友達のお勧めで貸していただいたのだ
ありがとうございました


コメント (2)
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中華と日本酒とジャズの夜

2008-07-13 21:53:13 | Weblog
「東来」さんにて 日本酒の会
美味しい中華料理と日本酒、そして今回は
ムーディーなジャズを楽しむという とっても楽しい企画をしていただいた。

伊根町と智頭町の酒蔵からや 東来さんの扱っている食材の産地のかたなども
いらして、お酒や食の勉強もさせていただいた。



気のあう友達とお酒やお料理を楽しみ
涙が出そうなほどロマンティックな音楽に酔いしれて・・と
素敵な素敵な夜だった
ウッドベースとピアノとボーカルの3人のミュージシャンのかた
オトナで セクシーでめちゃめちゃカッコよかったです
音楽ができるって やっぱカッコいいね~



ボーカルの女性に触発されて
そのあと、カラオケスナックに行き歌いまくりの夜でした
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涼しいお茶会

2008-07-13 21:33:47 | Weblog
夏の茶会は 暑いなか、亭主さんの創意工夫で
「涼」を感じるものになっている。

連日の猛暑にフラフラしながら行った茶会、
あちらこちらに涼しさを感じて気分転換できた


ガラスの花器を 水差しに見立て
ふたの代わりに 涼しげなうちわが置いてある


「涼しさ」が演出された床の間


屋形船の香合


お軸の代わりに 鮎のうちわ


ガラスの器にはいったお抹茶
熱いお茶が 暑いときには かえって体がシャンとして美味しい

暑い毎日だけれども、気分だけでも 涼!で 夏を乗り越えたいですね
コメント (2)
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