石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

花も花なれ、人も人なれ

2009-09-17 10:18:13 | Weblog
細川佳代子「花も花なれ、人も人なれ」読んだ。



戦国の世、壮絶な人生を37歳で遂げた細川ガラシャの辞世の句

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の  
       花も花なれ 人も人なれ

大好きな歴史上の女性 大好きな句。

また、細川幽斎は舞鶴田辺城の城主であるとき
関が原の戦いで田辺城篭城をしている。
織田・豊臣・徳川の波乱の時代を 波乗りのように渡り歩き
以後、脈々と熊本で18代続いてきた名家だ。

18代細川護熙さんは日本新党を興し、1993年に総理大臣になった。

常日頃、舞鶴でのまちづくりを考えるときに
幽斎がらみで、この護煕さんを講師に講演会をしたらどうかなと
思っていたので 奥様の佳代子さんの著書を見つけ、
すぐに読み始めた。

佳代子さんの少女時代・娘時代・細川との恋愛・結婚
政治家の妻としての活躍・エネルギーを注ぎ込むボランティア活動・・と
素晴らしい半生記だった。

活発な少女のころからエネルギッシュに生きる佳代子さん
細川と出会うまえ、ミッション系の女子高で
「細川ガラシャ」の劇を演出したというエピソードも運命的で面白い。

知的障害者のための世界的イベント「スペシャルオリンピックス」を
日本に立上げ、全国組織を作っていかれる様子は圧巻
自分の体も省みず、精力的に「人のために生きる」ことを
人生の目標にされている。

NPO法人 スペシャルオリンピックス日本

世界の子どもにワクチンを日本委員会

ableの会


起業や芸術や商売や・・・ひとかどの人は誰でも
自分の人生のパワーを そのことに注ぎ込み
誰に何といわれようと、強い意志でまっすぐに突き進んでいく。
佳代子さんの場合、それはボランティアだった。

それも小さなボランティアではない。
何億というお金を人々から集め、全国を駆けずり回る
壮絶なボランティア。
さすが、細川家に輿入れした嫁。
ガラシャの芯が一本通った生き方が重なる。

佳代子さんのまわりに人が集まり、お金が集まり 笑顔が集まり
パワーが集まる。

素晴らしい本で、何度も泣きそうになった。

少女時代に育てられた環境も大きいのだと思う。
独身時代に海外へ飛び立ち、一生懸命仕事をされたことも
大きな財産になっただろうし
女の子を育てている方や女性の方にたくさん読んでもらいたい本だった。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする