朝倉かすみさんという作家の名前は知っていた。
興味があったけれど読んだことはなかった。
朝倉かすみ著・新刊「幸福な日々があります」を読んだ。
結婚10年目、子供のいない森子は 新婚のころのようには
夫に愛情を感じなくなり、家を出、自立する。
新婚のころと10年後の今とが交互に描かれてて
女のひとの冷め方が、あまりにも観察力豊かで、おもしろかった。
移り行く女のひとの心が、丁寧に描かれていて好感をもった。
結婚生活って、みんなこんなもんだよな~と感じた。
生活や子育てがあるから、森子みたいに家まで出ないが。
夫に寄りかからず、家族や親戚のしがらみから離れて
自分で職を探し(空港のトイレ清掃の仕事)
安アパートに暮らし、必要最低限の生活をする生き方・・
森子と一緒にワクワクしてしまった。