土曜・日曜、母と長女と3人で東京へ行った。
東京中野区に独りで住む、母の兄を訪ねる旅。
伯父は、母の兄弟のなかでもとても勉強がよくできたそうで、
「トーメン」という商社に就職し、華やかなサラリーマン生活を送った。
3年間ほど、ペルーにも滞在し、
企業戦士として闘い、ついつい婚期を逃した。
日本経済に翳りが見え始め、扶養する家族がない伯父は
真っ先にリストラされたらしい。
中野区にこぢんまりとした一軒家を建て、
質素な暮らしを送っている。
数年前、脳梗塞に襲われ、左半身が不自由になった。
その伯父に会いに行きたいという母に連れ添い、東京に行った。
何十年ぶりに会う私と、初めて会う長女アキ。
不自由な体を動かせて、一生懸命、東京を案内してくれた伯父、
血の繋がりの不思議さを感じた。
兄を心配して、「兄さん、舞鶴に帰って来たら?私達が面倒みるよ」と
心配して何度も言う母に、
「東京で、嫁さん見つける目標が俺にはある!人生の目標だろ、家庭を築くのは。」
という伯父。70歳なのに・・・。
日本経済花ざかりのころ、英語とスペイン語を自在に操り、
何億円という契約を結んだ伯父は
まだまだ東京で夢探しをしているみたいだ。
一度きりの人生、ほんとに人それぞれだなあ~と
しみじみと感じた東京旅行だった。