有吉佐和子 「香華」をやっと読み終えた。
有吉作品を読むのは初めてだけど、この「香華」は
南座で、お芝居を観た。
ピーターと高橋恵子の出演で、原作を読んでみようと本を買ったまま
ずっと本棚に積んであった。
花柳界での母と娘の愛憎を描いた 女の一代記。
主人公の朋子が 9歳から60代まで、
関東大震災や 戦争を乗り越えていく物語で
とっても読み応えがあり、感動した。
有吉佐和子さんの 上手な筆致には感銘をうけた。
最後のほうは 「家社会」や「お骨」・「お墓」のことが重要な視点となって
ひきこまれるように読んだ。
「紀ノ川」や 「華岡青洲の妻」なんかを これから読んでみたい。