節子・クロフスカ・ド・ローラ著 「見る美 聞く美 思う美」を読んだ。
節子さんは 今は亡き画家バルテュスの奥さんだった方。
仕事で来日されたバルテュスを
当時 上智大学生だった20歳の節子さんが案内し、
そこで見初められて その若さで ヨーロッパに嫁がれた。
バルテュスは ご自身のお父様と同じ年だそうだ。
その節子さんの 初めての随筆集。
若くして日本を離れたが 着物が日常着、日本の文学を心から愛し
西洋の文化とうまく溶け合っている様子が素晴らしい。
幼いころから ご家庭で万葉集や徒然草、速水流茶道に親しまれ
日本人の美しさを弱冠20歳で 身にまとわれていた。
バルテュスの言葉
節子を一目見たとき、私が憧れていた日本の形が
その姿のうちに秘められているのがわかった。