普段、テレビはニュースくらいしか見ないのだけど、
このあいだは 「カンテレ」に釘づけ
中村勘三郎さん亡きあとの 中村屋のドキュメンタリーが面白かった。
勘三郎さんという 稀有な歌舞伎役者をなくした中村屋、
そして二人の息子、勘九郎・七之助の悪戦苦闘の毎日を綴ったものだった。
勘三郎さんの孫、七緒八君が4歳にして
歌舞伎デビューを果たす様子、涙が出そうになった。
生まれた瞬間から 「中村屋」という大きな看板を背負った宿命は
ご家族や お弟子さん・スタッフ・お客さんと
多くの方の支えがあって 身についていくもの。
そんなたくさんの方々が 繋いできた歴史があるから、
400年もの長いあいだ 歌舞伎が続いてきたんだ
仕事柄、勘九郎さん達が お墓参りされる姿や、
楽屋の片隅に 常にお父さんの骨壺や写真が置かれ、
話しかけてらっしゃる姿が印象に残った。
祖父から 父・息子と 続いていく大変さや素晴らしさを 感じた。
私自身も二人の息子がいるので、
将来、主人の思いや生き方を そのまま受け継いでほしいなあと思う。
中村屋のこういう番組があるときはいつも、
勘三郎さんの妻、好江さんに注目する。
いつまでも美しく、聡明そうで、しっかりと家を守っていく好江さん、さすが
綺麗な若嫁 愛ちゃんと並んでいても
その貫録で 全くひけをとらない。
また 歌舞伎が好きになった。