日曜日、すこし早めに仕事を切り上げて
シネ・グルージャの夕方の上映映画を観に行った。
前回、予告編で ちらっと見ただけで
何の前情報もなく ぶらっと観に行った。
タイの映画で 「光の墓」。
映像は とっても美しくて流れる音楽も 落ち着いたもの。
タイの湿った空気が伝わってくるよう。
自宅のように くつろいで ゆったりと鑑賞
とくに これといったストーリーがあるわけでなく、
原因不明の眠り病にかかった兵士を
足の悪い女性ジェンがお世話してあげる、夢とウツツとを
彷徨うような とってもゆったりした映画だった。
何か 起承転結があるのか・・・・と期待して
美しい映像に見入ってしまうのだが
ゆったりと ただ時間が過ぎゆくだけ。
映画の終わりも あっけないほど唐突。
観終わったあとに 映画のリーフレットを見ると そこでまたもやビックリ仰天した。
タイの天才監督アピチャッポン監督の大傑作と書いてあったのだ!
天才監督!? 大傑作!!?
「深い感動が待つラスト」とも書いてあった。???
愕然・・・・・。
自分に感性がないのか 自信喪失してしまう。
そんなにすごい大傑作だったんだ。。。。
確かにゆったりと素敵な映画だったけど。
映像も美しかったけど。
このアピチャッポン監督は シカゴの美大を出た
世界最先端の天才映画監督なんだそうだ。
他の作品で カンヌ映画祭パルムドール賞も受賞された。
( 日本の是枝監督も 万引き家族で受賞したね)
タイの社会状況を考えながら観ると また違って見えるのかも。
どちらにしても
シネ・グルージャに 行かなければ この映画も監督も
巡りあわなかっただろう。
興業収益を競うような、みんなが観たがるような
わかりやすい「映画」とは違って
現代アートのような「映画」が存在する。
若いころ そんな映画に夢中になって
全くわからないのに わかりたくて 次から次へと観た時期があった。
そのことを 思い出した。
わかりにくい映画を どんどん観てみよう!
どんどん観てたら 感性が鋭くなるかも。
観てみたくなった。
次回は チベットの映画 (笑)