面白いエッセー本と出合った。
吉本由美 著「イン・マイ・ライフ」
著者の吉本由美さんは
雑誌「アンアン」「オリーブ」「クロワッサン」などで
大活躍された、インテリア&雑貨のスタイリスト。
私が娘時代、 大好きな「アンアン」「オリーブ」誌面で
お洒落でセンスのいいページに
よく吉本由美さんのお名前を見つけた。
私より ちょうど20歳年長で現在73歳だそう。
18歳のときに故郷熊本から上京し、
44年間 流行の最先端を突っ走り、
62歳のときに 再び熊本に戻って新生活を始められた。
エッセイ集の中身は 前半に、若い頃の東京での半生、
後半に熊本での生活が まとめられている。
昭和23年生まれの 団塊ど真ん中世代、
1970~80年代の東京が描かれてて
エネルギッシュな日本が 伝わってくる。
仕事を一生懸命されて 結婚はされず、
一人で熊本の実家に帰って ご両親を見送られた。
文章の表現力が豊かでユニーク、
心地よい風が吹いているような生き方で
素敵な方だなあ~と改めて思った。
ブックカバーの全体図。
左側が東京の吉本さん。
大都会で 雑誌や映画・音楽・雑貨の仕事で
走り回る44年間。
右側が熊本の吉本さん。
庭いじりと愛猫ちゃんの世話、チェロの練習、
熊本での人脈が枝葉のように つながっていく現在。
ものすごく刺激を受けた本となった。
いつまでも若く、仕事を続けていくことは
できないことを悟っていく50代・・。
こんな風に 気持ちよく60代70代を過ごせたらな!と
ヒントになることが キラキラといっぱい詰まっていた。