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選手・現場の声31

2013-04-27 00:43:11 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 【PV情報】 4/28(日)16時キックオフ、ファジのアウェー神戸戦、ウルトラスにて生中継あり。

 事例紹介コラムです。
 先日の日経新聞の「サッカー人として」という三浦カズ選手のコラムに、「ヴェルディと少年の夢」というタイトルの記事がありました。いつも読むだけでしたが、今回はちょっと心に残る記事だったので、抜粋して紹介させていただきます。カズ選手のファンというか信奉者は、自分の周りにも多いですね。特に同世代(笑)。当方は、確かに開幕当時のバブル時期には、TVのゴールデンタイムに放送されていた、読売ヴェルディの試合を観て、スターのカズ選手を応援していたものでしたが、今はそこまではないです。Jリーグの一ベテラン選手です。でも、香川など現役代表選手が、今も一緒に食事するのを楽しみにしている存在というのは素晴らしいと思います。以下、抜粋して紹介。
         
 カズ選手のJ2横浜がJ2東京Vと練習試合を行った。その時に、自分にとって日本サッカーの全てのタイトルを取り、毎試合国立を満員にし、知名度も全国区だった時代を思い出したとか。チームメイトの外人選手に話すと、「なぜ今は人気が無いのか。コリンチャンスは2部に降格してもサポーター数は変わらないのに」という反応。ブラジルのサッカー文化で考えると、ヴェルディの変貌は理解しにくい様子。
 「ヴェルディの人気は選手一人の人気で、みんな錯覚したかもしれない」とカズ選手なりに説明し、「プロリーグ開幕に伴うブームもあり、独特な道を辿ったんだろう」と理解。
 
 かつてのヴェルディには本番に強い人間が多かった。練習中のゲームも天皇杯決勝も一緒で、何事も勝つ事が大事。華麗な軍団のようで、ダーティーな一面もあった。どんな状態でも平気でいつものプレーをするのが1つ上のプレーヤーであり、場馴れ・経験・形に見えない部分で違いが出る。20年前のヴェルディは、当時の少年達にとって、今のバルサであり、レアルだった。

 そういう内容であり、ちょうど20年前の頃を自分も思い出しました。当方がサッカーを観始めたのはJリーグ開幕前年の1992年。ちょうどプレ開幕戦として、やや色が薄くやや地味なユニを来た、翌年プロになるチームが第1回ナビスコカップを争っていました。初代王者は読売ヴェルディでした。当時のスポーツ新聞には翌年のプロ化に向けて、毎日のように選手の移籍が記事を賑わしていたのを覚えています。
 その中で、コカコーラのロゴを胸スポンサーに付け、キラキラ光るユニフォームを着て、満員の国立で戦い、ゴールデンタイムで放送されていた中継をよく観たものでした。でも、それはバブル。読売ヴェルディからヴェルディ川崎に変わり、カズ選手達がチームを去って行き、東京に拘ったクラブが、ホームタウン川崎を袖にして今の東京ヴェルディになりました。ずっと変遷を観てきました。

 ふと、記事の中の言葉「選手1人の人気」が「チームの勝敗だけの人気」に思え、「みんな錯覚したかもしれない」という言葉に強く反応してしまいました。「読売・ヴェルディ・川崎」(あえてこう呼びました)は、地域に根差すという義務を後回しにしたから、こういう道を歩んだのかもしれませんね。ちなみに現在のヴェルディさんは、フロントさんの頑張りで、地域に根差す努力をされていると思います。
 当時の「ホームタウンを袖にする」という事は、なぜか「ホームタウンの一部を袖にする」という事に思えてきました。そういえば、ホームタウンを縮小(特別活動地域のカテゴリーの消滅)した横浜フリューゲルスも吸収されて消えちゃったし、それ以外はホームタウンを縮小するという話は聞いた事がありませんね。かつては「市原」「平塚」「草津」など、市区町村をホームタウンとして捉えていた時代でしたが、現在は、同一都道府県内の複数市区町村にまたぐ広域ホームタウンが認められている事もあり、群馬さんにしろ、湘南さんにしろ、県民クラブもしくは広域圏内をホームタウンとする「広域化」が主流です。
 例えば一つの県でも県南、県北などの地域があり、「県北はもういいだろう」という価値観があれば、それは今の流れに逆行するものではないかと個人的に思います。「ホームタウンは大事にしなければならない」「社会・地域貢献活動はプロ選手の義務」という事を、改めてカズ選手のコラムで学びました。読者の皆さんの地元クラブはいかがでしょうか? 

コメント
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