事例紹介コラムです。
熊本さんから目を見張る素晴らしい事例が飛び込みました。吉本興業の「住みます芸人」まではいきませんが、県下各市町村に担当選手を付けて、地域振興に一役買うという取り組みです。熊本さんでは、「日本一地域に根ざしたクラブづくり」というスローガンがあるそうで、その中の取り組みとして、今シーズンより、「ロアッソ熊本火の国もりあげタイ!」という企画を実施されるとか。1月の情報で、アンテナに引っ掛け損ねていました。すいません。以下、抜粋して紹介。
J2熊本は、クラブ発足10周年を迎えるに当たり、活動方針である「日本一地域に根ざしたクラブづくり」の具体的な取り組みの一環として、「2014ロアッソ熊本“火の国もりあげタイ!”プロジェクト」を実施。
このプロジェクトは、J2熊本の選手たちが、行政や地域住民の皆様と交流を図りながら、地域の「まちづくり」や「まちおこし」の応援を行い、共に熊本を盛り上げていくプロジェクト。今シーズンは、10市町村にそれぞれ3~5名の選手をロアッソ熊本“火の国もりあげタイ!”として任命。任期は1年間となり、5年間で熊本県の全45市町村での実施を計画。各市町村の“火の国もりあげタイ!”は、本日の2014ロアッソ熊本新体制発表会での抽選会にて発表。
【2014シーズンプロジェクト実施10市町村】
八代市、山鹿市、合志市、長洲町、高森町、益城町、甲佐町、山都町、相良村、苓北町
【プロジェクト実施市町村担当選手】
八代市: パブロ選手、齊藤選手、山崎選手、アンデルソン選手
山鹿市: 片山選手、園田選手、黒木選手
合志市: 養父選手、高橋選手、岡本選手
長洲町: 藏川選手、五領選手、澤田選手
高森町: 原田選手、橋本選手、ジョン ミンヒョク選手、キム ビョンヨン選手
益城町: 畑選手、森川選手、上村選手、嶋田選手
甲佐町: 藤本大選手、ファビオ選手、永井選手、巻選手、柳選手
山都町: 藤本主税選手、大迫選手、篠原選手
相良村: 矢野選手、金井選手、キム ジョンソク選手
苓北町: 吉井選手、中山選手、仲間選手
【プロジェクト活用内容】
・市町村の各種イベントへ選手派遣要請ができる。(出演費・交通費無料、年間2回程度)
・ホームゲーム時にスタジアムでの地域のPR・特産品の物販等ができる。(年1回)
・選手がもりあげタイ(担当市町村)の名詞を作成し、担当市町村をPR。
・もりあげたタイに選ばれた選手を担当市町村のポスター、広報誌、HPなどで活用。
当ブログとして注目する選手は、元黄色で蔵川、仲間の2選手、地元岡山にいた篠原選手、有名どころで巻、藤本主税の2選手ですか。今シーズンにプロジェクトを実施する自治体では、賑やかに地元住民に対して報告しています。情報を観る限り幸せそうですね。
各自治体の地元情報: 苓北町 / 合志市 / 八代市 / 山鹿市 / 長洲町 / 高森町 / 益城町 / 甲佐町 / 山都町 / 相良村
素晴らしいですね! 吉本興業の「住みます芸人」が岡山でも頑張っておられ、地域のイベントやマスコミ等でよく見かけます。イメージが近いですね。熊本さんは、池谷社長から始まって、キタジこと北嶋コーチ、選手もJ1柏から代々移籍してきており、レイソルJ2版のような存在にも見えます。キタジコーチについても、柏時代に「地域に根差すクラブ」というものをしっかり体現されており、熊本さんのこのプロジェクトでもその辺りの価値観が反映されているのではと。まさに「ヒト」が財産。正しい価値観に沿って、100年残るクラブ作りに邁進されています。確かに熊本さんは今はクラブライセンスに対して、厳しい経営状況かもしれませんが、長い目で見るとしっかり地域に根を張り、100年残るクラブになると思います。
選手が県下市町村にくまなくサービスを提供するといえば、かつての岐阜さんを思い出します。今西社長時代で、結果的には経営面で残念な結果になりましたが、今シーズンからラモス監督のもとに蘇生を遂げておられます。その中で、しっかりと地域に根差したかつての「地域に根を張るクラブ」作りが後押しされているのではないでしょうか。
よく当ブログで口にする話ですが、売上・利益を追求する「商業活動」と社会・地域に根を張る「貢献活動」はバランスが大事だと思います。どちらかに偏り過ぎては、結果的にいい事になりません。前者に傾倒し過ぎれば支援構造が脆弱なために、何かあった時にあっという間に倒れてしまいます。後者に傾倒し過ぎれば、利益を生まない事業が増えるために経営的に苦しくなります。バランスだと思います。熊本さんも上手くバランスを取りながら、2つの活動を行えば100年残る地域の宝になると思いますよ。
「Jクラブが公共財」という事に今一つ把握できない読者の方がおられるかもしれません。例えば、ローラー作戦等でポスターを街中に貼りますが、一企業、一メーカー商品のPRポスターをこのように商店街や市役所にどんどん貼れるでしょうか。公共財だから掲示する事に障害が少ないのでは。Jチームは公共財、運営会社はその「管理人」だと思います。そういう意味で、交通アクセス面では熊本駅からシャトルバスという不利な環境のもとで運営されている、J2熊本の運営会社さんは、頑張っている管理人ではないでしょうか。
J2熊本公式HP該当ページ:http://roasso-k.com/news/news_view.htm?id=856
J2熊本公式HP該当ページ:http://roasso-k.com/home_town/moriage.htm
Jリーグが推進しているのかな。各Jクラブで写真展が開催されています。「被災地の『今』をみる 東日本大震災 復興支援写真展」を実施。Jリーグの東日本震災復興支援活動の基本的な考え方である「風化の防止」と「継続」をサッカーファン・サポーターに訴えかけるため、被災地(岩手県、宮城県、福島県)の現状を撮影した写真パネル30点を展示。この写真展はJリーグの全体統括、キャノンマーケティングジャパン㈱の協力のもと、J1、J2所属クラブの公式戦開催スタジアムで実施。
・日程:
9月20日(土):栃木戦
9月28日(日):北九州戦
・会場:
うまかな・よかなスタジアム内コンコース
J2熊本公式HP該当ページ:http://roasso-k.com/news/news_view.htm?id=1424
この写真展はJリーグの全体統括、キャノンマーケティングジャパン㈱の協力でJ1、J2所属クラブの公式戦開催スタジアムで実施とありますが、早いクラブ・遅いクラブという事があるのか、それとも順番に回っているのかわかりませんが、そのうちにカンスタに来るという事なのか。でも、今シーズンのホーム試合って、あと何試合もない気がするが。楽しみにして待ちましょうか。
J2熊本関連⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130725
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120209
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090420
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20071107
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060608
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051003
話は変わり、今日アギーレ監督のスペイン時代の八百長疑惑の報道が流れました。いろいろありますね。だからサッカーというのは面白いのでしょう。今日、J1の試合がありました。某黄色いチームは置いておいて、清水さんが降格圏に顔を出してきました。清水さん、大丈夫かいっ!