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優勝の味28

2016-12-05 00:01:43 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 昨日開催されたCS(チャンピオンシップ)でJ1鹿島が優勝し、今季年間王者となりました。結果について、いろいろ評価はあるようですが、まずは優勝おめでとうございます。鹿島さんはベストを尽くされ、結果を残した事は素晴らしいと思います。これでJ1リーグは終了です。今回は、優勝した鹿島さんと、惜しくも涙を飲んだ浦和さん、両方の情報を紹介したいと思います。まずはスポーツ報知の記事。
   
【「ジーコ魂」で結束!大逆転の下克上でJ最多8度目優勝:スポーツ報知】
 JリーグCS決勝第2戦は、年間勝ち点3位の鹿島が2―1で1位の浦和を破り、'09年以来8度目の優勝。1―1の後半34分にPKで勝ち越し。2戦合計1勝1敗で得失点差も同じだったが、アウェーゴール差で鹿島の勝利。CS第1戦で敗れたチームの逆転Vは史上初。前期優勝後、チームは崩壊寸前に。練習前のミーティングで石井監督が「後ろに残るように」と選手に指示を出すが、30分後の紅白戦では実行されず。試合後のロッカールームは個人の希望を言い合う口論の場に変貌。前期を制した自信、そして寛容な指揮官に対する甘えが慢心に変化。小笠原主将もクラブ幹部に相談するなど、手のつけようがない状況。
   
 後期の終盤は4連敗。転機はCS開幕を16日後に控えた11月7日。遠藤選手が危機感から発起人になって、鹿嶋市内の飲食店で全選手参加の決起集会を実施。クラブの象徴的存在であるジーコがもたらした「団結」「献身」の基本精神。それが失われていた中で、遠藤の提案が視野を広げ、相手やチームのことを考えるきっかけ作り。決起集会でその鹿島の伝統が復活。前回のリーグ優勝は'09年。当時から残る出場選手小笠原、曽ケ端、遠藤の3選手。この7年で多くの主力が移籍し、世代交代に苦しみメンバーも多く入れ替わったが、根幹は揺らがず。最後のCSを制した最大の要因は、クラブに脈々と息づく勝負強さ。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161204-OHT1T50036.html

 石井監督は8月の試合で途中交代直後の金崎選手から不満をぶつけられた後、4日間心労でダウン。一体感がなくなっている責任が積み重なってかなりのダメージで、一度は辞意を固めたが、継続して指揮することに決めたそうです。その苦労が今回の結果につながった訳ですね。ちなみに今回のMVPは鹿島さんの金崎選手でした。と、鹿島さんの話題はここまでです。 同じスポーツ報知に昨日の様子が語られています。以下、抜粋して紹介。

今年一番強かったが王者ではなかった…またも1点に泣きV逸悲劇繰り返す
 J1浦和はシーズンでJ1鹿島に5勝分の勝ち点15点差をつけ、CS2試合で1勝1敗。合計2―2で並びながら、アウェーゴールの差で準優勝。浦和は「CS制度の最大の犠牲者」。'14年は残り3節で王手をかけながら優勝を逃し、CSが導入された昨季は年間勝ち点2位で準決勝を戦ったが、勝ち点9点差3位の・G大阪に延長戦で敗退。今年はJ最多タイの勝ち点74。年間勝ち点1位で決勝に進んだが、またもあと1点に泣く結果。準優勝の表彰の際、スタンドから大ブーイングが響いたが、現実は変えられず。浦和は今年、一番強かったが、王者ではなかったと締めくくっています。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161204-OHT1T50038.html

 下右画像をご覧下さい。今朝の山陽新聞の記事にあった順位表です。最終順位と勝ち点を見比べてみて下さい。このCSがいかに愚かな制度かよくわかると思います。差は勝ち点15で、勝数と負数を見ても、ちょうど5勝分です。5勝と5敗の差があるのに、この結果。こんなおかしなレギュレーションをよく2シーズンもやったものです。昨日も言いましたが、おかしな制度でまぐれで勝ち上がっても、それは真の強さでも真の王者でもありません。鹿島さんに恨みはありません。天下の悪法に恨みがあったのです。今季で廃止されて本当に良かった。
 そして昔はよく、代表ネタで辛口セルジオさんのコラムをよく紹介していました。タイムリーに昨日、セルジオさんのコラムが出ていました。書いている事はすべて当ブログで思う事と同じ。誰かが言わなければならない、それを言うのがセルジオさん。以下、抜粋して紹介。
   
【制度的に穴だらけのCS。来年から廃止になって、選手も喜んでいるだろう:サッカーダイジェスト】
〔レッズのあの先制点は、なかったも同然〕
 J1鹿島はこのCSでやることが明確。決勝だけでなく、準決勝もそうで第2戦は2点以上が必要で、とにかく攻めるしかなかった状況。対して、先勝していた浦和、第2戦は引き分けでもOKで、負けても2失点しなければ優勝する状況で、第2戦で先制し、あとは時間を上手く使いながら試合終了まで持ちこたえればOK。
 でも、浦和の対応は中途半端。ホームで華麗に勝って優勝を決めたかったのかもしれないが、こういう一発勝負は、いかに勝ちにこだわるかが大事。浦和が中途半端になっていたのは、2失点目のシーンに象徴。引き分けでOKのチームが、あんなに最終ラインを高くしていることがおかしい。戦術的なミス。2失点目の後も、浦和の混乱は顕著。普段はパスをつないで攻めるのに、この決勝第2戦では、槙野を前線に上げたパワープレー。年間勝ち点1位になった戦い方を捨てて、慣れないやり方で行った博打戦術。
 もちろん、この賭けに勝てば、ペトロヴィッチ監督は称賛されたが、ゴールは生まれず。監督にも目に見えないプレッシャーがかかっていたのかもしれない。鹿島は、そういう浦和の混乱を上手く利用。鹿島はとにかく2点以上を取らないといけないから、先制されても慌てず。浦和のあの先制点は、なかったも同然。
〔準決勝は1発勝負なのに、なぜか決勝はホーム&アウェー。不思議だと思わない?〕
 試合を見ていても、そういう精神状態と推測。前半で同点に追いつき、浦和の隙を突いて、決勝点まで奪う試合巧者。石井監督の采配も納得できるもの。同点時にボランチを代えて右SBを入れたのは、前への推進力を上げるためのもの。2-1とリードした後は、選手交代で守備の意識を高めるという交代策で、ピッチ上の選手たちも、今何をすればいいかが分かったはず。
 鹿島はやることが明確で、反対に浦和はいろんな勝ち筋があるから迷いが生じた。サッカーは、こういうメンタル面の要素が、試合の行方を大きく左右するケースがあり、昨日の一戦はまさにそんな展開。
 ただ、今年の年間1位は浦和。CSという制度によって鹿島が優勝したが、リーグ戦での勝点は15の差(浦和は74、鹿島は59)。リーグ王者は、年間を通してコンスタントに結果を出したチームに与えるべきで、世界の常識。鹿島の優勝に文句を言っている訳ではなく、彼らは定められた制度の中で、きっちり結果を出したのは素晴らしい事だ。でも、Jリーグが定めた制度は穴だらけで、とてもワールドスタンダートとは言えない。
 そもそも、Jリーグ自身が、CSが失敗だったことを認めており、来季から、再び1シーズン制が復活。本当に素晴らしいものなら、2回での廃止は無い。昨季、今季と2回行なわれたCSは、レギュレーションが複雑なので、理解できないファンやサポーターも少なくない。例えば、準決勝は1発勝負なのに、なぜか決勝はH&A。決勝も一発勝負にするか、準決勝もH&Aにするか。どっちかに統一すべき。つまりは、単純に試合数を増やす目的の興行重視の制度。
〔浦和が本気で優勝したいなら、なにをすべきか答えは見えている〕
 しかも、引き分けの場合、年間上位チームが勝つことになっていたから、有利なはずの浦和に迷いが発生で本末転倒。前期王者と後期王者がH&Aで戦った、かつての制度のほうがまし。年間王者の鹿島が今季のFCWCに出場で何とも言えない。開催国枠で出場するのは日本だけで、年間勝点1位ではなく、敗者復活戦の勝者が出場する状況。やはり、今のCSは、いろいろな面で矛盾を抱えており、来季から廃止になって、サポーターも選手も喜んでいるかもしれない。
サッカーダイジェストWEB該当記事:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=20997
 
 まだまだ昨日の一戦に関するコラムが出ていますが、とりあえずはこの辺で。また、面白いのがあったら紹介します。当ブログでは、もし2ステージ制の廃止が決まっていなかったら鹿島さん、決まっていたので昨日は浦和さんを応援していました。たぶん、鹿島に関わる方以外の人の多くが、昨日は浦和さんが勝てば格好良く終わっていた思っていたはず。今日Cスタで会ったメンバーも、口々に「昨日のレッズ・・・気の毒っすねぇ」という声多し。
 語る会等メンバーの2人の浦和サポから、昨日今日と口惜しいコメントが来ています。「こんなのチャンピオンじゃない!」「Jリーグはマネーファースト。俺らはレッズが2016年の王者だと思っている」という辛い内容でした。2人とも口にしたのが「優先順位はアウェーゴール数じゃなくて、年間順位が先でしょ」というもの。そこが浦和さんの正直な思いでしょうか。そういえば、昨季のCSで批判された延長戦を今季廃止し、ミシャ監督から「今年のレギュレーションだったら・・・」と苦言を呈されていましたね。とにかくお粗末の限りです。
   
 あと、昨日はTV中継を観ていましたが、中でも村井チェアマンの表情に注目して観ていました。準優勝の浦和さんを表彰する時は、顔が引きつっていて、鹿島さんにシャーレを渡すシーンも笑顔がほとんど無かったです。後期優勝の時の表情と比べてみてください。「こんな馬鹿な制度は今年で終わらせないといけない」と、そういう村井さんの声を聞いた気がします。気のせいかもしれませんが、そう信じたいです。2人の浦和サポが「このCSを作ったのは村井さんだろ?」と言っていましたが、違います。中西専務理事と大東前チェアマンです。村井さんは2年で廃止した人ですよ。村井さんにこれからもどんどんJリーグを改善していって欲しいです。
 ブーイングが起きたのは、準優勝表彰シーンで、その後は浦和サポはみんな帰ってしまったようです。ホーム最終戦セレモニーって無かったのかな。2人も早々に帰って何も観ていないとか。思うに、この2ステージ制騒動は、浦和さん(反対運動)に始まり、浦和さん(今回のCS)に終わった気がします。もう悪夢の2ステージ制はありません。正々堂々と1シーズンを戦って欲しいです。何か鹿島さんが主役なのに、最後は浦和さんの話ばかりになりましたね。皆さんお疲れ様でした。
J1鹿島関連⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160701
  〃     ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160111
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151106
  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150807
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140714
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140705
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140503
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140130
  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130506
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111005
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110528
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101128
  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100122
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090301


 話は変わり、今日Cスタで開催された、ファジのJ1昇格プレーオフ決勝のPVに参加してきました。その模様は明日。 

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