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湘南ベルマーレの事例59

2016-12-23 00:08:29 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 今日、日経新聞を読んでいたら、「フットボールの熱源」にふと目を留めました。シンプルだが、説得力のある記事でした。湘南さんは、当ブログで一番リスペクト数が多いクラブ。Jリーグ百年構想を実現する市民クラブの模範生です。そんな湘南さんで、スポンサードの面から魅力が書かれています。以下、抜粋して紹介。
   
【湘南に生みの親戻る】
 J1湘南のスポンサーにかつての親会社のフジタが復帰し、ユニフォームの袖スポンサーを担当。フジタは経営危機のため、'98年にベルマーレ平塚から撤退し、翌年クラブは湘南ベルマーレとして市民クラブに転換し、リスタート。
 この負の歴史のため、フジタはスポンサー復帰でサポーターの反発を懸念。J1湘南の水谷社長は「スポンサーが業績に応じて、付いたり離れたりするのは当たり前」とコメントしているが、今回のケースは日本スポーツ界では異例。
 水谷社長がフジタの復帰にこだわったのは、'68年に藤和不動産サッカー部として発足し、'75年にフジタ工業サッカー部となったクラブの創業50年が'18年に到来するため。「生みの親」としてクラブを育てたフジタに戻ってきてもらい、一緒に50周年を祝いたい、試合観戦を遠慮しているフジタ関係者に戻ってきて欲しいと切望。
 フジタがクラブ経営から撤退した'98年はJリーグが荒れた年。他にも横浜フリューゲルスから株主である佐藤工業が撤退した後に横浜マリノスに吸収合併。ヴェルディ川崎(現J2・東京V)から、読売新聞とよみうりランドが撤退した年。
 水谷社長は「一度離れたスポンサーが戻るのも自然という、メッセージを発したい」とコメント。「スポンサーから降りた企業とも付き合いを続けたい」というのがJ1湘南の考え方。「我々はサッカーファミリー」というからには、全てのクラブがこうでなくてはいけないと締めくくっています。

 上の写真を見ると、当時も袖スポンサーであり、19年ぶりに元の袖スポンサーに復活する訳ですね。どう見るかですが、当ブログでは全然普通の事と思うし、湘南さんの懐の深さを実感します。当時のフジタさんは悪くないと思います。経営危機なのにサッカークラブに巨額なスポンサードを続ければ、今度はフジタの株主から叱られます。企業として当たり前の事をしただけです。悪いのはフジタさんではなく、親企業に依存していて、この時に解決できなかった経営陣ではないかと考えます。たぶん湘南サポも普通に受け入れられるのではないかと。この時期に親企業を持つ企業クラブから、親企業の無い市民クラブに生まれ変わった訳で、経営数値的にはJ1に定着できていませんが、今やJリーグ百年構想の優等生という存在になった事を考えれば、悪くなかったのかもしれません。神奈川県というクラブ間競争の激しい地域で、市民クラブになるという事は、必然的にこうなるのではないかと。
 湘南さんは「スポンサー」ではなく「サポートコーポレーション」という名称になっています。Jリーグは「パートナー」ですね。Jクラブでは多くが「スポンサー」ですが、このネーミングで「気持ち」が出ており、頭一つ抜けています。サポートコーポレーションの説明文が以下のとおり。

「地域の法人・自治体・団体・組合、また個人を対象に湘南ベルマーレをサポートしていただける皆様を随時募集。湘南ベルマーレは、スポーツを通して湘南地域の人々に夢と勇気と希望の空間を提供するクラブづくりを推進。我々は、地域の法人をはじめとする皆様に地域スポーツ振興の担い手として共に手をとりあい、より良いスポーツコミュニティー環境を作っていきたいと考えている。サポートコーポレーションは、地域貢献活動として、また福利厚生、企業PRの手段として利用できる。地域の皆様が我々の活動にご賛同いただき、仲間となって共に歩んでいただけますようお願い申し上げます」

 ちなみに、地元のJ2岡山はどうなっているのかと思って、公式HPを観に行き、見比べましたが表現の微妙な違い。 公式HPそのものも見比べましたが、改めて大きな違いを実感しました。その話はまた後日詳しく。
 という事で、来季はJ2に来られます。前の時の湘南さんはぶっちぎりでJ2を独走し、J1へ駆け上がって行った印象。あの年は地元岡山も歯が立たなかったですね。監督は同じチョウ監督なので、同じ状況が再現されるのか。
J1湘南関連:6160595857565554535251504948474645444342414039383736353433323130292827262524232221 

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