リスペクトコラムです。
ショックでしたね。湯郷ベルの3部(チャレンジリーグ)降格が決定してしまいました。岡山ダービーはぜひ2部か1部で観たいと思っていましたが、3部とは・・・。シャルムが3部に落ちて、今季復帰が叶わず、ベルが今季2部で勝てていなかったので、嫌な予感はしていました。なでしこジャパンもまだまだ冬の時代ですが、ベル、いや岡山の女子サッカー界が更に深い冬の時代に入って行った印象です。
【ベル チャレンジL降格】
「最下位の10位岡山湯郷ベルはオルカ鴨川に0-1で敗れ、来季のチャレンジリーグ自動降格が決まった。勝ち点8(1勝5分11敗)で9位との勝ち点差は6となり、1試合を残し、最下位が確定したため。」
「昨季の8位から巻き返しを図った今季は開幕から12戦連続勝ち星なし。ここまでの17試合で1勝、リーグ最多の29失点、ワースト2位の13得点・・・。」
「かつて日本女子サッカーをけん引したクラブは16シーズン戦った「なでしこ」の舞台から陥落した。」
引用:さんデジ
なでしこジャパン宮間主将と福元選手がいた黄金時代を、昨日の事のように覚えている分、今回の3部降格は歯がゆいです。どうしてベルはこんなに転げるように転落していったのか。何か手は打てなかったのか。元々は美作市役所の職員ばかりの運営だったのに、いつの間にか行政が身を引いている。本当に思い出ばかり出てきます。初めてベルを観たのが、日韓W杯のスロベニア合宿があった美作。その頃から2選手がなでしこジャパンの常連になり、夜中の美作市内の代表PVにも行ったっけ。OSS委員会でベルのボラも行ったっけ。あのラグビーサッカー場がお客さんでいっぱいになり、CスタでもINAC戦はすごい来場者でした。
本田監督から種田監督の初期まででしたね。輝いていたのは。確か、プレーオフ制だったシーズンで、レギュラーシーズン優勝を果たした事もありました。優勝したドイツW杯から帰国した宮間選手が「早く湯郷温泉入りたい」という有名なセリフもありましたね。その後は段々とドロドロしていき、馴染みのある選手が1人去り、2人去り、大量退団もありました。監督と対立して福元選手が退団していき、宮間選手が姿を見せなくなった時期もありました。が、今はもう全く面影の無い淡い思い出です。
別にクラブが消え去る訳ではありません。アマチュアのような3部リーグに落ちるだけです。でも2部と3部は雲泥の差。2部はなでしこリーグですが、3部はなでしこの名前が取れます。また、戻ればいいのです。が、簡単ではないでしょう。選手に罪はありません。亘監督もあの選手層でよく頑張ったと思います。改善すべきはクラブそのものではないでしょうか。思い切って心機一転、チーム名を変えてはいかがでしょうか。クラブの経営構造も一新すべきです。ベルではありませんが、昔語る会等で「構造的欠陥」という言葉をよく口にしていました。これから徐々に岡山の女子サッカー界は変わっていくと思います。いや、変わらなければなりません。