リスペクトコラムです。
このミスジャッジというのは昔からあります。ただ、マラドーナの「神の手」に象徴されるように、真実が実証されることなく伝説化し、硬直化していつの間にか終結しています。大体は該当チームが抗議文を出してそのまま終結化してしまうケースをよく見ました。
今回のように一気に3試合も誤審を認めるケースは珍しいでしょう。今までだったら珍しかったですが、今後は増えていくかもしれません。そんな中でJリーグ自らDAZN番組で審判の検証が行われているのですね。
【J1の3試合、得点絡みの誤審認める 審判委副委員長】
「(5月)3日に行われた明治安田生命J1で、3試合でゴールに絡む疑惑の判定があった。Jリーグが作っているインターネット番組「Jリーグジャッジリプレイ」で取り上げられ、日本サッカー協会審判委員会のオリバー副委員長が、いずれも誤審だったことを認めた。番組は議論のあった判定を検証したり、ルールを解説したりすることを目的に、動画配信サービスのDAZN(ダ・ゾーン)で配信されている。7日の配信で、疑惑があった三つの判定も検証された。
そのうち二つは、ゴールラインを割ったように見えたが、得点が認められなかったもの。鹿島―清水の前半3分、清水MF中村が蹴った直接FKは、映像で確認するとゴールに入ってからGKがかき出していた。」
「その上で、「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)か、(ボールがゴールラインを割ったかどうかを判定する)ゴールラインテクノロジーが導入されていれば、見直される事象だった」と見解を述べた。」
「Jリーグは、J1のリーグ戦での本格導入についても検討している。ただ、オリバー副委員長は『全ての試合に導入するだけの(審判の)人数は不足している』と課題を挙げた。」
引用:朝日新聞デジタル
何と日本協会の審判委員会副委員長が正式に誤審を認めたとか。一つの番組の中でリプレイで検証するって、昔だったら泣き寝入りだけで考えられなかった行動です。時代は変わりましたね。
【2019シーズンも『Jリーグジャッジ リプレイ』お届けします!】
「レフェリングに関する疑問やルールをわかりやすく解説し、審判についての理解・関心を深めてもらうことを目的に皆さまにお届けしている動画コンテンツ『Jリーグジャッジリプレイ』が、大好評につき2019シーズンも配信が決定いたしました。
今シーズンは、火曜日午前にDAZN(ダゾーン)で先行配信し、金曜日にJ.LEAGUE.jpの動画コーナーおよびJリーグ公式Youtubeチャンネルで配信となります。また、番組で取り上げて欲しいシーンをハッシュタグ「#Jリーグジャッジリプレイで取り上げて」を付けて投稿ください。
■配信日 ・火曜日 DAZN先行配信 ・金曜日 J.LEAGUE.jpの動画コーナーおよびJリーグ公式Youtubeチャンネルで配信
■出演者 メインMC:桑原 学さん 出演者:JFA審判委員会、Jリーグ原 博実副理事長、平畠 啓史さん」
引用:Jリーグ公式HP
こちらのスポニチの記事によると、多くのクラブからVARの早期導入を求められる中、オリバー副委員長は「ゴールラインテクノロジーよりもVARの方が多くの選択肢を提供できる」とし、VAR導入に備えて主審のトレーニングを昨年から開始していることを強調したとか。加えて「VARを使うならばシーズンの最初から使った方が綺麗だ。公平な状況で使える」と今季中の導入の可能性は低い様子。
当ブログは昔からVAR早期推進派です。それはサッカー以外のスポーツでは普通に実施され、正確なジャッジで的確に運用されているのを知っているからです。ネットを観ていたら、昔の有名選手OBなどが、VARは味気ないから反対と口にされているのを目にしますが、それはきっとサッカーしか見てこなかったからだと認識しています。そういう方はこれでもかというくらいに、ビデオ判定が常用化されている他のスポーツを見て欲しいですね。とにかく、この面ではサッカーはメジャーなスポーツの中で最も後進状態だと思います。
審判員が足りないとか、カメラの導入の費用が多額と言い訳のようなコメントを聞きましたが、じゃあラグビートップリーグが開催されたCスタの試合は何なのでしょうか。アマチュアのそういう試合を目にしたら、いかにサッカー界の抵抗勢力が多いのかを実感します。
「フェアプレイ」がサッカーという競技の金科玉条なら、まずはビデオ判定を導入しましょう。さて、DAZNの「Jリーグジャッジ リプレイ」を観てみる事にしよう。ある意味、こういう検証番組をオープンに取り組み始めたJリーグは素晴らしいと思います。
VAR関連⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180830
〃 ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180523
〃 ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171115
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20171025
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170428
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20161216
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160912