リスペクトコラムです。
7月25日の読売新聞朝刊のスポーツ欄に、高知県のサッカー事情が載っていました。当ブログでは今までJの空白県としてほとんど馴染みが無い土地柄でしたが、ちょうど先日NHKの天皇杯ダイジェストで、高知ユナイテッドさんの特集があり、興味を持ちました。カツオと土佐犬用の横綱が入ったエンブレムが特徴的。これを観ると、選手達の地域貢献活動頑張っているなぁ、JFL時代に岡山はここまでできていたかなぁとつい思ってしまう。という事で、リスペクトしてみましょう。
【脱「空白県」挑む高知(読売新聞)】
「高知でJリーグ入りに近づいているのが日本フットボールリーグ(JFL)の高知ユナイテッドだ。J参入を通して目指すのは、人口減と高齢化が進む地域の活性化という。
6月の水曜日、練習を終えた選手が高知市内の農家を訪れ、ショウガを出荷用の袋に詰めていた。地元住民との交流を促進するため、クラブが始めたこの活動は2年目。選手2、3人が毎週、季節に応じて田植え、タマネギの出荷作業などを手伝う。収穫した野菜はホームページで販売もしている。」
「(他の四国3県ではJクラブが誕生しているが)高知県は企業の有力チームがないこともあり、取り残された。高知ユナイテッドは16年、J入りを目指す県内2チームが統合して誕生した。20年に4部相当のJFLに昇格、昨年取得したJ3クラブライセンスを今年も取得中だ。地域貢献を重ね、公式ツイッターを約8000人がフォローするなど、知名度は高まりつつある。」
「西村昭宏ゼネラルマネージャー(GM)は言う。『スポンサー営業に行って「Jリーグに上がりたいからお金を下さい」は通用しない。ウィンウィンの関係にならないと』
過疎化が進む県内でクラブが目指すのは、『そこにいけば何か楽しいことがある存在』だ。」
「(天皇杯)3回戦はホームで横浜FCを下し、観衆3000人余りが熱狂。8月には川崎を迎え、J1勢3連覇を狙う。J3入りのハードルは高く、現在13位のJFLで2位以内が条件となる。今季のホーム入場者は平均約650人で努力目標の2000人には及ばない。現在プロ契約がごく一部で、運営費の増額も必至だ。」
やはり農業ですね。讃岐さんをはじめ、農業に参入するクラブが本当に増えてきました。その頂点が福島さんであり、水戸さん、川崎さんか。今や地域貢献活動やシャレン活動の代表的な取り組みになってきました。高知さんも毎週農家に赴き、お手伝いをされているとか。そのうちクラブ独自で何か農業事業を始めるんでしょうね。
いいコメントがありました。「Jリーグに上がりたいからお金を下さい」は通用しない。いい価値観ですね。言い変えたら、「J1に昇格したいからお金をください」は通用しないという事かも。当ブログでも以前によく「お金頂戴で手を差し出すだけではダメ」と書いていました。どこのクラブだったか忘れましたが、スポンサー方面で営業活動について批判される陰口を昔聞いていました。少しは改善したのでしょうね。
高知さんの今回の天皇杯での躍進を追ってみましょう。
・ラウンド16: J1川崎戦 0-1 http://kochi-usc.jp/schedule/schedule-37721/
・3回戦 : J1横浜C戦 1-0 http://kochi-usc.jp/schedule/schedule-37215/
・2回戦 : J1G大阪戦 2-1 http://kochi-usc.jp/schedule/schedule-36734/
・1回戦 : JFLいわみ戦 2-1 http://kochi-usc.jp/schedule/schedule-36425/
島根代表のいわみさんと対戦したのですね。その後が凄かった。J1の2チームを撃破ですよ。何年か前の福山さんもすごかったですが、J1相手なのでそれより凄いと思います。先日ウルトラスのPVで隣エリアでその試合を観ていた知り合いに聞くと、ずっと攻撃的でいいサッカーだったと。ネットを観て行くと、こんな素敵なエピソードもあったようです。この辺は「品格」の部分ではないでしょうか。
それでも、JFLのリーグ戦では11位とそれほど上ではなく、J3昇格はしんどい位置。結局、昨年優勝した甲府さんと同じく一発勝負に強いタイプという声をよく聞きました。また機会があったらJFLで高知さんの試合を観たいですね。
JFL高知公式HP:http://kochi-usc.jp/
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers