リスペクトコラムです。
いよいよ明日、バスケW杯初戦ドイツ戦です。会場は沖縄。行きたかったなぁ。ここ数週間、徐々にAKATSUKI FIVE(バスケ日本代表)の露出が増えてきた気がします。どの競技のW杯もそうですが、選手がゲスト出演するTV番組が増えてきます。ここ最近の強化試合も3試合とも地上波放送。だいぶ機運が盛り上がってきたところで、明日本番を迎えます。すでに沖縄入りしています。その様子はまだ流れてきませんね。そんな中で先日の日曜日にAKATSUKI FIVE(バスケ日本代表)がよくリスペクトできた、いい番組が放送されました。留守録で観てましたが、内容がいいのでリスペクト記事にさせていただきました。
テレビ朝日(KSB)「バスケW杯をガチで楽しんじゃおう! ルールなんか全然わからない、にわかバスケファンも必見!という「W杯開幕直前!!ガチで楽しめるテレビ観戦ガイド」です。ゲスト選手ではイケメンの五十嵐選手(B1群馬)、女子の銀メダリストの髙田選手(デンソー)、バスケ好き芸人はバスケFIVEのMCを務めるハライチ・澤部氏でした。バスケ観戦に興味が湧くツボをしっかり押さえたいい番組でした。
【プレイブック】
選手が口々に言うのが「覚えるのが大変なフォーメーションの数」。フォーメーションの数だけあるハンドサインで試合中に指示する。200ページに及ぶ戦術(フォーメーション)などが書いてある本があり、それを数字に置き換えて、試合中にハンドサインで伝える。試合中、確認のためにハンドサインを駆使しているが、その裏には莫大なプレーの数があって、戦術を選んでいるので、(サインを)迷う選手もいると思われる。試合で間違えるような事をしたら、監督の決め台詞「何してるんですか」が出ると思う。
高田「本当にメチャクチャ(数が)ある。午前中の練習は2時間あるが、毎日全部フォーメーションの確認。フォーメーションは100以上はあると思う。例えばベースが4だったら、41とか42とか。4はベースでありながら、41と42でちょっと違う。例えば「ウィング」というフォーメーションがあるとする。「ウィング」だと外国人選手がわかるから、「羽」にしよう。プレーの中でもフリーで何でもやっていいよという戦術は、「どこでも」だったりとか。たまにちゃんと聞いていると、タイムアウトでも、次「どこでも」やろうとか言っている。そういう声が試合中継で聞こえたりする。」
ホーバスジャパンが200ものフォーメーションを持つ事にビックリしました。いやー知らんかったすね。すごいなと。サッカー監督でも引き出し、戦術が豊富な人が当ブログ好みではあります。しかし、200もあればサインを観られても、そうそうは解読されないでしょう。最後にごまかしで、日本語でしたのも面白い。確かに中継でのタイムアウトの時に、時々HCの声が聞こえる時がある。「どこでも」、気にしておきましょう。
【初戦(ドイツ戦)がすごく大事】
高田「初戦に勝てると間違いなく勢いに乗れる。自分達の時(東京五輪)はフランス(世界ランク5位)で、フランスのために4か月間合宿でフランスに対してどうやって守るか、攻めるかずっとやってた。今年も合宿で男子と一緒だったが、ホーバスHCに聞くと、初戦がドイツと決まった段階でドイツ対策ばかりやると言っていた。」
なるほど、東京五輪の時は初戦貫徹だったのですね。サッカーW杯でも初戦が大事とよく言いますが、あの女子W杯ではそんなドラマがあったのですね。女子の時はフランス戦だけ追求し、今回はドイツ戦だけ追求しているというのも面白い。しかも女子の時は4カ月の合宿でずっとフランス対策だけやっていたというのも面白い。第2戦対策とかどうなの?と思いますが、初戦に勝ってしまえば解決するという事なのか。男子もぜひドイツ戦に競り勝って欲しいですね。
【比江島ステップ】
富樫「比江島選手のくねくねしたり、真似できないあのステップというか、全体的な動きがやっぱり人と違うなぁと思う」
渡邊「比江島選手の変態みたいなドライブ(ドリブル)。一見ちょっと動きが気持ち悪いという、めちゃくちゃいい意味です。あのドライブのタイミングだったり、抜き方というのは彼独特のリズムだと思うので、他の選手はなかなか真似できないプレーだと思う。そこは皆さんに注目して欲しい」
サワヤン「この比江島ステップ、いつシュートに向かって飛ぶのか、このタイミングをずらす事によって、守りづらくさせている」
普通ディフェンスはシュートを打つ人に対し、タイミングを合わせてブロックを飛んで阻止しようとするが、比江島ステップの場合、細かいフェイントがいっぱいある。緩急をつけてネチネチ。ディフェンスを観ながら、ここで飛ぼうかな、いや飛ばないみたいな。ステップをうまく踊りながら、タイミングをずらしてシュートを打つ。これを可能にしているのが比江島ステップ。
この比江島ステップというのは、実はよくわからなかったです。いろいろ試合を観て、比江島選手も観てきましたが、どれが比江島ステップだったのか正直わかっていなかったです。なので今回あのクネクネプレー、独特の動きが比江島ステップという事がわかったのが大きいし、それを知ってこの記事にする事にしました。あの変態的ドライブにW杯でも注目しましょう。
【BABA BOOM】
サワヤン「馬場選手といえばダンクで、ダンクをするときはみんな「BOOM」と叫ぶ。それをもじって「BABA BOOM」って呼ばれている。ダンクを決めた時に「BABA BOOM」と観客が叫ぶシーンをみて欲しい。馬場選手の魅力は「スピード」「ジャンプ力」で身体能力おばけです。速すぎて、脚力凄すぎて、相手の選手が追いつかない。」
このBABA BOOMも代表戦で何度も出て来たキーワードでした。あの時は言葉しか頭に残っていなかったのですが、こうして特集になると、よく認識できました。会場で「BOOM!」と声援が挙がり、速くて上手いダンクシュートなのですね。八村選手がいない分、このBABA BOOMも大事にしていかないといけません。会場で生のプレーを観て、「BOOM!」とコールしたいな。
【ホーバスHCの戦術 ファイブアウト】
高田「通常はセンターはゴール下だが、基本的に5人全員が3Pラインの外に広がり、コートを広く使う戦術。その後次々と中にカッティング(切り込んでいく)していき、繰り返しぐるぐる回り、相手ディフェンスを混乱させて、外にいる選手が3Pシュートを打つ。カギになるのはタカちゃん(ホーキンソン選手)か渡邊選手(3PがNBAで40%以上)。
このファイブアウトも初めて知りました。何となくは聞いた事がありますが、シュートに入るまで、スペースを作るために他の選手がみんなグルグル攪乱しているとは思っていなかったです。男子も同じようにやるんでしょうね。ドイツ戦でも注目したいと思います。ただ、3P用の戦術なので、3Pが入らなかったら効果を上げないのも事実。
【冨永選手のディープスリー】
冨永選手は現在アメリカの大学で活躍中。東京五輪では3×3の日本代表としてプレー。ディープスリー(3Pラインより遠くから打つ3P)をいつも意識している冨永選手。アメリカの練習では遥か遠いハーフラインから打っていて、体勢が崩れても決める。決まった後のアメリカ的なガッツポーズもGOOD。
ディープスリーは最近の代表戦でよく聞いていました。まだ大学生の冨永選手、和製カリーとも呼ばれて頼もしいですね。普段はハーフラインからシュート練習しているというのもすごい。あれくらい遠いと、シュートの弾道はごく狭く決まっていると思いますが、冨永選手はその狭い弾道をきっちり合わせているのですね。Bリーグでもこのディープスリーを打てる選手って皆無なのでは。冨永選手は大学卒業後、日本に帰らずそのままNBAに入団するかもしれませんね。残念な気もしますが、日本バスケのためにはいい事なのでしょう。
という事でいよいよ明日、ドイツ戦です。21時ティップオフ。当ブログは明日仕事帰りが遅いので、また何分遅れの生書き込みかもしれませんね。
FIBAワールドカップ公式HP:https://www.fiba.basketball/jp/basketballworldcup/2023/team/Japan
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