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選手等による復興支援活動

2024-01-26 00:01:44 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 リスペクトコラムです。
 能登半島地震でホームアリーナが避難所になっており、被災後チームの活動が事実上停止していた、B3金沢さんですが、いいニュースを聞きました。よくやく試合出場(B3リーグ復帰)できるようです。選手達は普段は復興支援活動をされていたようですが、ファン・ブースターから試合に出て欲しいと後押しがあったようですね。スポーツで元気を与えるのが本来の姿ですが、被災直後はそうもいかなかったため、やっと本来の姿に戻れるわけですね。クラブ公式HPの発表内容をリスペクトしてみましょう(長さを考えて少し文章を省略させていただきました)。

金沢武士団の公式戦参加】
1月1日に発生した能登半島地震により、七尾市にある選手・スタッフの自宅やクラブ事務所が被災したこともあり、地震発生直後より当クラブでは復興支援活動を中心に選手・スタッフの安全と健康に加えて、メンタルケアに取り組んで参りました。
 練習環境や地域の状況を鑑み、直後よりリーグ戦への参戦も中断しており、B3リーグの仲間たちと楽しみにされていた皆様にはご迷惑をお掛けしておりますことを、重ねてお詫び申し上げます。」
「練習拠点である七尾市は奥能登地域に比べ道の確保は出来ており、順次物資は届いております。反対に断水は能登で唯一水源を100km離れた県南から送っている事から、最も遅く4月以後の回復の見通しです。1月2日より選手・スタッフでは早朝からの炊き出しを始め、最近では震災関連死を回避するべくプロバスケットボールクラブとして健康体操を被災者向けに行っております。
 また、管理者のご理解の元、被災者の心のケアを目的とした被災者同士や選手・スタッフと語る為の空間を毎日20時から運営させて頂いており、そちらの後片付けを済ませて帰宅をしております。そのような選手・スタッフの活動に対しまして、避難されている皆様や石川県民から早く選手達が試合復帰できることを望むお声を多数頂戴しておりました。」
「(試合・練習会場、異動方法など調整中の中で)当クラブが苦しんでいることを聞いた野々市市様、白山市様が、練習会場の確保に奔走くださり、1月22日よりチームは練習を再開できましたため、なんとか2月には試合を実施できないか検討を始めて参りました。
 先般、金沢武士団後援会様が当クラブの状況を聞き、そして地域の想いを聞き、なんとか再びリーグ戦に参戦できるよう募金活動を始めてくださりました。」
「私たち以上に苦しみ、耐え、我慢されていらっしゃる方から、金沢武士団が再び試合ができるためにご支援を頂いたことに目頭が熱くなり、正直本当に試合を再開して良いのか心の中で迷っていた私たちに最後の一押しをして頂き、なんとしても応援してくださる皆様、地域の皆様に喜んで頂く試合をしようと心に決めました。」
「ホーム開催では、志賀町総合体育館の天井が崩壊した事により、試合開催を諦めざるを得ない中、豊田合成の半谷様よりなんとか開催できるよう愛知でのダブルヘッダーの開催をご提案頂き、運営面含めて全面的にサポートくださる準備をくださっている旨のご連絡を頂きました。対戦相手の八王子高松様からも大変ご心配くださり、多方面にかけあい八王子での開催案もご提案を頂きました。
 様々なクラブの皆様も当クラブのことを気にかけてくださり、支えて頂いておりますことに本当に感謝申し上げます。今回、最終的に移動の近い愛知県での開催をベースに準備を進め、両チームとも話い合いを進めております。なお、両日とも全席無料での開催を検討しております。
 23日からのホームゲームは、七尾総合市民体育館の破損状況から代替会場を探しておりましたところ、小松市とバスケットボール協会の皆様が奔走してくださり、市の行事をご調整くださるなど、皆様が親身になって開催に向けてお力をお貸しくださいました。以降は、七尾市開催予定であった最終戦の代替会場の確保を残すのみとなっております事をご報告させて頂きます。」
「<B3リーグからの発表内容>
 https://www.b3league.jp/archives/22330
 <後援会から募金のお願いにつきまして>
 https://samuraiz.jp/news/detail/id=15462

 金沢さん、頑張っておられますね。現地での具体的な復興支援活動が見えてきました。早朝からの炊き出し、震災関連死を回避するための被災者向け健康体操ですか。また、被災者の心のケアを目的とした被災者同士や選手・スタッフと語る機会を設けています。22日からは練習を再開させている様子。良かったですね。その流れでの試合再開ですか。
 ただ、元のホームアリーナは難しいため、他のクラブからの申し出で、よそのアリーナで開催する運びです。これは熊本地震で、J2の熊本さんがノエスタや日立台でホームゲームをされた時の事を思い出しました。サッカーファミリーならぬバスケファミリーでの協力体制の発揮ですね。
 また、後援会がクラブの状況を聞き、そして地域の想いを聞き、B3リーグ戦参戦へ向けて募金活動を始めていると聞き、やはり後援会組織が必要だなと思い直しました。オフィシャルファンクラブでは無理でしょうからね。この記事では後援会組織があるクラブ、無いクラブがありますが、有名どころはどこも組織している印象です。そして、上の記事の「被災者同士や選手・スタッフと語る為の空間」ですが、朝日新聞に出ていました。

   
【避難所で乾杯「不謹慎と言わないで」 夜な夜な出店する居酒屋の正体】
「『語ろう亭』 そう名付けられたこの場所があるのは、能登半島地震の避難所となっている石川県七尾市の田鶴浜体育館。2階の会議室に、午後8時を過ぎると人が集う。18日にオープンした、毎晩1時間限定の『居酒屋』だ。
 メニューは日替わりで、19日にはブリ大根、おでん、モツ煮の鍋が並んだ。業務用冷蔵庫にビールやソフトドリンクが準備され、料理もお酒も一つにつき200円の代金を缶に入れる。この日は十数人が集まった。子連れの夫婦から70代の男性まで幅広い年齢層で、ビールを片手に、自宅周辺の被災状況などを口々に話した。
「これを不謹慎と言わないでほしい」 バスケットボールB3『金沢武士団』社長で、『居酒屋』を発案した中野秀光さんは言う。新潟県出身。2004年の中越地震、07年の中越沖地震で被災し、11年の東日本大震災では復興支援活動を経験した。『避難は長期戦になり、精神が参ってくる。大事なのは会話を交わすこと。孤独は、災害関連死などにつながっていくから』」

 

避難所で乾杯「不謹慎と言わないで」 夜な夜な出店する居酒屋の正体:朝日新聞デジタル

 プシュッ、プシュッ。 缶を開ける軽快な音に続いて、「カンパーイ」の発声。そして笑い声が漏れてくる。 「語ろう亭」 そう名付けられたこの場所があるのは、能登半島...

朝日新聞デジタル

 

 金沢さんの社長は過去の地震の被災者であり、東日本大震災では復興支援活動をされており、経験が深い方でした。メンタルケアの会合を行うのも、できるだけ孤立を防ぐべきという経験から来たものと。頼もしいです。繋がりと情報交換がこういう災害では大事ですね。また、元気なチームの姿を1日も早く見たいです。金沢さんには元岡山のオリビエ選手がいますね。
B3金沢関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20240113
#がんばろう石川 #がんばろう能登

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