J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

ようこそファジアーノへ78

2015-12-02 00:02:24 | ファジアーノ岡山

 事例紹介コラムです。
 先月23日にJ2最終戦が行われ、奉還町りぶらでPVが開催されましたが、その前の13:15から、りぶらの2Fルームで「山下立次 初代監督トークショー」が開催されました。 
 岡山大学・地域総合研究センターの「まちなかキャンパス事業学都チャレンジ学生企画」として、岡山大学の学生サークル「おかやま百年構想」が行っている「奉還町ファジストリート計画」の一環。ホームタウンの一つである奉還町商店街において、ファジアーノ岡山の情報を発信し、市民にチームに関心を持ってもらうとともに、チームの話題で市民の交流を図ることを目的とした活動。

 入ってびっくりです。席が満席で立ち見を余儀なくされました。知った顔も何人もおられました。数年前に同じりぶらでファン・サポーター同士の意見交換会をやった時は10人前後くらいだったのに、やはり公式HPはすさまじい効果ですね。まずはおかやま百年構想の長君の司会でスタートしました。山下元監督の講演内容を抜粋して紹介。
   
【エンブレム】
 ・3つの星: 「サッカーのトップ」「子ども達に夢」「地域の活性化」
 ・ワインレッド: 燃えろ岡山(雉の目の周囲)
 ・中のゴールド: 強さ
 ・羽 : 11=イレブン+首=12
【選手に求める資質(設立時)】
 Creative: 創造力のあるプレーヤー / Independent: 自立したプレーヤー / Sportsmanship:純粋・フェアなプレーヤー
【チームの基本的な戦い方(3S)(設立時)】
 ・Surround: 囲い込んでボールを奪う(守備)
 ・Simple: 手間ひまかけず単純に相手ゴールに向かう(攻撃)
 ・Spirit: 相手・自分に負けない、諦めない(精神力)
【3度の失敗によるステップアップ】
 ・ポスト国体強化指定チームの変更(2001年)
  →地域サッカークラブの推進
 ・フェスティバル、グレミオ(ブラジル)招待での赤字(2005年)
  →木村社長との出会い(組織化)
 ・JFL昇格をかけた地域決勝大会での2度の敗退(2006年)
  →クラブの全面的プロ化への推進
【ブランドの構築】
 スポーツ(サッカー)が「文化」として定着・拡大 →
 ・選手・指導者、そしてサポーターはその良さを発信
 ・多くの県民・市民が、スポーツ(サッカー)の良さを認識
【今後の課題(クラブ内の質保証)=ブランドの構築】
<選手育成>
 ネクスファジの育成・強化(U-23) / 選手のキャリア教育の充実 / 選手の教養教育(人間力) /
 生活・マナー、食事指導 / 育成指針の確立・徹底 / アカデミー指導の質の充実 /
 指導のPDCAサイクルの徹底 / ジュニア教室の充実・拡大 / (障がい者・女子チームの設立)
<地域との関係>
 県サッカー協会との協力関係 / 県スポーツ振興課との連携 / 県体育協会との連携 /
 県内市町村教育委員会との連携 / 地元企業(商工関係)との連携 / 県内他スポーツクラブとの連携 /
 学校部活との連携 / 大学・専門学校との連携 / 出前指導の充実 / (おかやま100年構想との連携

 いろいろと昔のエピソードを聞けました。山下元監督はチーム設立当初は、ヨーロッパ型のスポーツクラブが理想で、当時の運営団体(NPO法人 岡山ヒューマンスポーツクラブ)に希望を伝えたが、お金がかかるからと却下された話、エンブレムは設立時期に当時こういう事に得意な選手が作ったという話など、裏話がてんこもりでした。上に書いた話はチームの戦術は除いて、他はどれもそのまま今のクラブでも当てはまる内容だと思います。当ブログの論調とかぶるものは、例えば「県内他スポーツクラブとの連携」「県内市町村教育委員会との連携」などは全くそうですね。「障がい者・女子チームの設立」が面白いですね。これはレディースチームや、福岡さんのようにブラインドサッカーチームを指しているのかもしれません。
 「ブランド構築」も、当ブログで言う「馴染み」の考え方と非常に近いです。ヨーロッパ型のスポーツクラブはすなわち、総合型地域スポーツクラブであり、サッカー以外のスポーツにも手を付けるべきという考え方です。昔から山下元監督さんとはこういう部分が一致していると感じています。

 参りました(苦笑)。一番後で立ち見で聞いていたのですが、2回も当てられました。最初は「そうですよねぇ?」と2回目は「何か質問はないですか?」と。一参加者として受講したのですが・・・発言を求められるとわかっていたら用意して行ったのにと。「3度の失敗」の話を聞いた時に4つ目の失敗の話を思い出しました。昔、サロン2002という会合に参加したのですが、その夜の懇親会で確か4つ目を聞いたような覚えがあります。その人物(今はどうされているのか)に出会ったこととか言われていなかったっけ。記憶があやふやなので自信が無いし、どこまで真実味があるかは不明ですが。何分酒の席の話なので・・・ 
 閉会の後に、T岡助教に「すっかり狭くなりましたね。次はもっと広い会場ですね」と伝えました。また、こういう機会があったらぜひ参加したいですね。

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サポーターについて43

2015-12-01 01:22:53 | ファジアーノ岡山

 事例紹介コラムです。
 少し遅いタイミングになりましたが、先日Cスタで開催されたJ2岡山のサポカンについて、触れたいと思います。まずは山陽新聞の報道記事の抜粋から。
   
 J2岡山は11月15日、初の「サポーターカンファレンス」をCスタで開催。幅広いテーマでサポーターと意見を交わし、クラブの考えや今後の方向性などを確認し合った。約2時間の会合には抽選で選ばれた約70人が出席。「チャレンジ1の成果」「クラブとサポーターの関係性」「専用スタの構想」など事前に寄せられた質問についてクラブ担当者が回答。
 非公開で行われた質疑応答では、サポーターがクラブに対する思いや疑問をぶつけ、集客増に向けて各試合の見どころなど情報発信の強化を求める声も出たとか。これに対し、クラブ側は公式HPの内容拡充やSNSの活用を検討する考えを提示。
山陽新聞さんデジ該当記事:http://www.sanyonews.jp/article/258956/1/?rct=okayama_sports

 詳しくはクラブ公式にある議事録をご覧ください。議事録にも出てきますが、事前質問で数が多かった主な質問事項は以下の4つでした。
①challenge1について
②サポーターとクラブの関係について
③サッカー専用スタジアムについて
④ネクストについて

 個々の協議内容についてのコメントは省略させていただきます。読めばわかると思います。本来のサポカンは当然強化面での意見交換が中心になるケースが多いし、いろいろ細かい点で言いたい事はありますが、今回は初めて実施された事が一番の評価だと思うので、この辺りにしておきます。
 クラブとしては何分12年目にして初めて実施したサポカンなので強く身構え、緊張も半端じゃなかったと思います。途中白熱した意見交換もあり、サポーター側から強い主張もありました。当ブログでは以前によく某J1チームのサポカン議事録を読んでいたので、サポカンの雰囲気は素人ながらわかっているつもりで出席させていただきました。J2では1方向からの強い主張でも、J1ではいろんな方向から強い主張が来ると思います。J1に昇格して定着を望むならば、ファン・サポーターとの対話もかなり重要だと思います。乗り切ればいいやじゃなく、普段からコミュニケーションを取り、サポカン本番では本当に必要な意見交換ができる環境づくりができているかどうかが、J1クラブになる必須部分かもしれません。

 当ブログで、岡山では一般向けのキックオフイベント(クラブ主催ではない)が過去に2度開催されて、その後実施に至っていない事があるため、サポカンもひょっとしたら今回限りだったりしてと思った事もありましたが、実際に参加させてもらって感じた事は、こういうサポカンは毎年されるんだなという印象でした。
 あと、木村社長とともに出席された吉田取締役の対応に好印象を持ちました。当ブログとしてもどういう方か、最初に登場された頃(2005年に某喫茶店でお会いしてから今に至る)からよく知っていますが、非常勤役員で普段は岡山を代表するサービス業企業のトップとしてご活躍で、今回も落ち着いた対応で、さすがと思いました。

 チャレンジ1はどうなのでしょうか。数値的には微増という事ですが、あれだけ宣伝費を使って実施した割には成果が出せていなかったのではないでしょうか。当初はホスピタリティ等の向上を中心に取り組んでいかれましたが、今シーズンの手法だけでは全く足りないという結果が出たのではないかと。個人的には、当ブログで出てくるキーワードをもっと地元岡山でも反映させて欲しいと思っています。
 運営の前統括責任者が退任した時に、J2岡山で他クラブよりも少し遅れているのではないかと個人的に思っている部分を記事にしておりますが、個人的にはそこを頑張れば、きっといつかチャレンジ1が達成できると信じております。(このうちサポカンは実現しましたね)

 J1柏では「イエローハウス」というサポカンを毎月実施していた時期があります。あの時期があったからこそ、2011年にJ1優勝できたと思っています。サポカンは参加人数ではなく、意見交換や対話自体が意義があると思います。将来、申込人数が少なくても、顔ぶれが同じようになってきても、絶対に継続して欲しいと思います。皆様お疲れ様でした。
クラブ公式HP「サポカン議事録」:http://www.fagiano-okayama.com/pdf/20151115supporter-conference-minutes.pdf
  〃    「チャレンジ1説明資料」:http://www.fagiano-okayama.com/pdf/151115supporter-conference-data.pdf

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