J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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三位一体という名前のクラブ10

2015-12-12 02:02:09 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 ショックでしたね。同期クラブの栃木さんの自動降格もショックでしたが、大分さんはJ3との入れ替え戦には勝つだろうという楽観論が出ていたので、大丈夫かなと思っていました。讃岐さんが鳥取さんを破った時と同じような勢いを受けて、町田さんに敗れてしまいました。少し日が経ちましたが、大分さんの今回のJ3降格に関する論調が大体読めたので、順番に紹介したいと思います。まずは概略です。

 12月6日にJ2・J3入れ替え戦第2戦が大分のホーム戦で行われ、J3町田がJ2大分に勝ってJ2昇格を決め、J2大分は、J1で戦った’13年からわずか2年でクラブ初となる来季のJ3降格。J1経験チームのJ3降格は史上初で、国内主要タイトル獲得チーム(’08年ナビスコ杯優勝)のJ3降格も史上初の屈辱。
 J2大分は最下位だった6月に田坂前監督を解任し、後任に柳田監督が就任して最下位からは脱出したが、最後に4連敗で21位でシーズンを終了。入れ替え戦第2戦後には柳田監督と青野社長が成績不振を発表というもの。まずはサッカーキングの記事を抜粋して紹介。
   
【サッカーキング「大分トリニータ、J3降格の背景…歯車の狂いがもたらした悲劇」】
 田坂監督は開幕前には「J2優勝」を高らかに宣言したが、歯車は実はこの少し前から狂い始めていた。気づかずに走り出した車はひずみを抱えながら加速し、止まった時にはJ1経験クラブとして初めてJ3に降格してしまうという悲劇。
 かつてナビスコ杯を制し、大型スポンサーに頼らない経営スタイルで「地方クラブの星」と呼ばれていたが、輝かしい時代から一転したのが2009年。J2降格が決まり、約12億円の債務超過が発覚して経営危機が訪れる。大量の主力選手がチームを去っていったが、この苦難をサポーターや県民、行政、経済界の三位一体で力を合わせて乗り越え、2013年に一度はJ1復帰。一年でJ2に降格したが、それでもJ1のステージで戦うことが大分のミッションであった。

 なぜ大分はJ3降格に陥ってしまったのか。そこにはビジョンと危機管理の欠如が大きな背景。まず一つ目はチームの構成を考える補強のつまずき。様々な人材に手を出しながら、新たなチームの軸になれるようなタレントを獲得できなかったのが現状であり、新外国籍選手の補強も失敗。しかも今シーズン途中に、田坂監督を解任したが、次期監督を見つけることができず、強化部門のトップを務めていた柳田監督になる事態まで発生。しっかりとした方向性がないまま監督を解任し、選手をかき集めたとしても、中身がないため「張りぼてのチーム」しか作れず、そのツケでそのまま崩壊。強化面での失敗は否めず、クラブ側が持つ責任はやはり大きい。
サッカーキング該当記事:http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20151207/377517.html

 ユニフォームの胸に☆が付いていますが、そんな強豪チームがなぜ3部リーグまで落ちなければならないのか、それは地方クラブが抱える課題、経営問題であり、もっと突き詰めたらナビスコ杯で優勝した頃の負の遺産がずっと影響を与えていたのかと思ってしまいました。続いて、「J3降格 検証」という大分合同新聞の記事。以下、抜粋して紹介。

 J3降格について、今季低迷した要因やJ3降格がチーム、県全体にどのような影響をもたらすのかを検証。今回のJ3降格については、体力強化の失敗に監督交代での迷走、危機感の薄さ―。振り返るとさまざまな要因が透けて見える。
〔体力強化に失敗〕
 今シーズンはスタートダッシュに失敗。内容では「あと一歩」といった試合を重ねながら、結局勝ちきれず。夏場の試合では、後半に足が止まり、失点を繰り返すプロらしからぬ試合も多かった。シーズン前の準備期間に体力強化よりも戦術練習を優先した結果とも言え、「そもそも『走るサッカー』を目指している中で、後半失速してしまうのはそういった部分が影響したのかもしれない」と西山強化育成部長代理のコメント。
〔終盤一気に失速〕
 田坂監督を解任と新監督の招聘失敗と、経営陣の迷走がさらに傷口を広げた格好。柳田監督就任以降は、一時的に復調の兆しも見られたが、監督としての経験の浅さを露呈し、終盤戦は一気に失速。それでもピッチに立つ選手の危機感は薄く、練習中に互いのミスを指摘し、要求し合うことが明らかに少なく、リーグ終盤、最後まで改善されず最悪の終焉。
〔あいまいな補強〕
 ここ数年、毎年のように選手が大幅に入れ替わった。「身の丈経営」を優先したため交渉事で後手を踏んだ結果、ポジション優先ともとれるあいまいな補強が繰り返され、明確な方向性を打ち出せないままチームスタイルを確立できず。
 監督交代劇でも結局3人の候補者全員に断られ、苦肉の策で長くチームに携わってきた柳田伸明氏に指揮を託したが、選手との間になれ合いが生まれ、再起を図るチームに必要な新たな風は吹かなかった。
〔気迫薄まった?〕
 過去の栄光がクラブの目を曇らせていたのかもしれない。現実と向き合っていたとは言い難く、J3降格の可能性が迫った今季リーグ終盤になっても、危機感は薄かった。
 県民に債務超過解消のための支援金募集を呼び掛けた12年、J1復帰を果たした13年、債務超過を解消した昨シーズンも必死さが伝わってきたが、主力選手が減っていくことで、県民への「恩返し」の気迫は薄まってしまい、支える県民やサポーターへの熱意や責任感といったものが感じ取れず、危機感までも見失った様子。
〔5、6億円程度か〕
 今年2季目のJ3はJFLや地域リーグに所属していたチームが参戦してスタート。様々な面でJ2とJ3には多くの違いがあり、J1、J2に17年間所属した大分には「未知の世界」とも言え、1年でJ2復帰できなければ最悪のシナリオとなる可能性もあるとか。
「収入は5、6億円程度になるのでは」と入れ替え戦後、青野社長は想定される運営予算を厳しい表情で説明。約10億円とみられる今シーズンに比べ、ほぼ半減する見通し。
 スポンサーの撤退や入場料収入の減少は避けられず、TV中継が減るため放映権料も見込めず、リーグ配分金は約1億円から約1千万円へと大幅に減額。約2億円の売り上げがあるシーズンパスの落ち込みも予想。
〔参戦継続も危うく〕
 約3億3千万円だった今シーズンの人件費を抑えても、4億円超とみられる収入減を予想。J1経験チームの大分は選手寮や育成組織などの環境も整っているため、固定費が経営を圧迫。2009年の経営危機後から経費削減を進めてきたが、今後どこを削ればいいのかとクラブフロントは苦悩。
 昨シーズン、最大約12億円あった債務超過を解消したが、出資した企業再生ファンドへの3億円近い株の買い戻しが残る。「関係者と協議し、来季は利益(返済額)を減らしてでもJ2復帰を考えないと」と青野社長のコメント。復帰が遠のき、再び経営危機に陥るようなことがあれば、Jリーグの参戦継続すら不安視。経営面でも再び正念場に立たされたので、クラブの一層の努力が必要。経営陣の意識改革に加え、さらなる営業力強化が必要。チーム名の由来となった「三位一体」でどう乗り越えるか。真価が問われると締めくくっています。
大分合同新聞該当記事:https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/12/08/004525362

 さすが地元マスコミ。よくわかりました。こういう記事を待っていました。当ブログにとって大分さんは、昔よく前の溝畑社長を特集していました。いい意味でも悪い意味でもインパクトを残した溝畑社長の後任として、確か県関係だったと思いますが、青野社長が登場されました。2009年の時の記事を見ると、当時の大分さんは平均観客動員数が1万9千人なんですね。何もかも今と違った世界でした。
 その青野社長が去っていかれますか・・・という感じです。ナビスコ杯優勝後に経営危機になってから、三位一体による地域の支援を取り上げ、特にJ1資金で市民の募金で多額の募金が集まった時にはたまげました。しかし、力及ばず、地方の雄クラブが一つ急降下しちゃいましたね。
 ファジの試合では、やり込められた事もあり、決してJ3に落ちるチームのようには見えなかったです。つまり、現場ではなく、運営側の責任ということでしょうか。また、J1に行って欲しいですね。
J2大分関連⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140324
 〃      ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130628
 〃      ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121126
 〃      ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091216
 〃      ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090706
 〃      ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090102

 〃      ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081104
 〃      ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081103

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観客の集客方法について24

2015-12-11 00:01:54 | ファジアーノ岡山

 事例紹介コラムです。
 4日の山陽新聞朝刊のスポーツ欄に「検証新生ファジアーノ」という特集の「中 、チャレンジ1」で大きく「目標『1万人』届かず」と出ていました。先日のサポカンでクラブ側から、チャレンジ1の報告がありましたが、こちらの紙面をわかりやすく読めました。以下抜粋して紹介。
   
 目標の「平均1万人」の壁は厚かった。「チャレンジ1」はホーム平均入場者数は8,412に留まり、初の前年割れになった昨シーズン(8,404人)とほぼ変わらず。
 好カードも追い風に序盤は順調だった集客は夏場に陰りを見せ始める。勝ちきれないチームに歩調を合わせるように空席が目立つようになった。入場者7千人から8千人台が増え、結局1万人を超えたのは21戦中4戦。第17節を最後に大台には達せず。「勝っても負けても、晴れても雨でも1万人」というクラブの高い理想の前に厳しい現実が立ちはだかる。
【新規顧客】
 入場者は昨シーズンとほぼ横ばいながら、当日券の平均売上枚数(991枚)がJ2参戦7年目で過去最低を記録。クラブのアンケートによると、当日券購入者の多くは初めての観戦者。割得な前売り券を購入して試合を心待ちにするファンが増える一方、新規顧客の開拓に苦戦している現状が浮き彫りに。
 他にも、夢パスの落ち込みが課題。2013年に1試合平均1,077人を数えた夢パス入場者は今シーズン867人まで減少し、「子どもたちに夢を」という理念を掲げるクラブには見過ごせない事態。子どもに付き添う保護者らの数をカウントすれば、集客に及ぼす影響は大。こうした状況を踏まえてクラブは来シーズン、ファミリー層向けのイベントを一層充実させる方針。
【底上げ】
 市民クラブにとって、将来の安定的な成長を担保してくれるのはファン・サポーターにほかならず。同じ市民クラブの新潟や松本は、J2在籍時に平均1万人以上を集め、地域の熱狂的な盛り上がりとともにJ1へ昇格。岡山がこだわる理由も同じ。
 ただ、年間パス購入者の増加と入場者7千人未満のゲームが過去最少という良い数字も。J2全22チームの中で今シーズンはC大阪や磐田など4チームしか達成できなかった平均入場者1万人への挑戦は続くと締めくくっています。
        
 Jクラブの付加価値というのは観客動員数だけではないと思うし、いくら観客数を集めてみても、中身もしくは地域に根付いた支援体制が確立されていなければ、一時の出来事に終わる可能性があります。宮間選手が言う「ブーム」ですか。以前にJ2岡山で遅れている部分の記事を出していますが、当ブログでは忘れてはいけないのが、この辺じゃないかと思っています。

 上の山陽新聞の記事で、J2在籍時に平均1万人以上を集めてJ1へ行った市民クラブとして、新潟さんや山雅さんの名前が挙がっていますが、新潟さんは全市町村に後援会が組織され、山雅さんはホームタウンエリアの市町村から出資を受け、後援会組織も強固でファン・サポーターとの対話を年間に何回もされています。なので、単純に観客動員うんぬんで話を一緒にできないと思います。Cスタは新幹線も停まる駅から近く、ホームタウン人口も比較的多く、他のプロスポーツが無いため、ファンやスポンサーを取り合う事がないという恵まれた環境にあると思います。ただ、熱しやすく冷めやすい県民性なので、何かあった時に一気に引いてしまう恐れがあります。どういうネガティブな出来事が起こっても、変わらず地元クラブを支援してくれるためには、新潟さんや山雅さんのように、もっと地域に根を張るべきだと考えます。

 ホスピタリティの向上をもってしても、観客動員は昨年と比べて限りなく同じの微増に終わったという事は、そういう「ソフト面」の手法だけでは1万人に手が届かないという事ではないでしょうか。来シーズン、ファミリー層向けのイベントを一層充実させる方針と記事にはありましたが、本当にそれで効果が出るのかどうか。今年の秋のシーズン途中に運営の統括責任者が退任していますが、後任の方がこられたらぜひこういう部分で力を発揮してもらいたいと思います。

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頑張る町田ゼルビア3

2015-12-10 00:01:23 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 ここ最近ずっと昇降格したクラブの記事が続いています。そういう時期ということでしょうか。今度はこの度、J2・J3入れ替え戦でJ2大分に勝って、見事J2昇格を勝ち取った町田さんです。おめでとうございます。町田さんがJ2にいた頃のこと、はっきり覚えています。ホーム戦で確か岡山が勝てると思って勝てなかったと思います。まずは「『人生ぶつかるJ3』の町田ゼルビア、心の消耗戦に勝ってJ2へ」というタイトルのWeb Sportivaの記事です。以下、抜粋して紹介。
   
 J3町田はホームで2-1で勝ち、2015年12月6日のアウェー第2戦でも1-0で勝ち、トータルで3-1で勝利し、3年ぶりのJ2昇格が決定。
「J3は生半可なリーグではない。仕事を抱えながらプレーしている選手たちが、試合になると、人生をぶつけてくる。ちょっとうまいだけの選手はひねられてしまう。自分たちはJ3という場で、一つになって戦うということを学んだ。(昇格の分岐点と言える試合は)9月20日の山口戦で負けたこと。あそこで後がない状況になって、チームとして一段上がった。J3という厳しいリーグを戦ってこそ、今日があったのだと思う」と相馬監督のコメント。
Web Sportiva該当記事:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2015/12/07/post_1018/

 町田さんは今は相馬監督だったのですね。ちょっと相馬監督について調べてみました。長くJ1鹿島で活躍し、2005年に現役引退。引退後はサッカー解説者として活躍し、2006年からはJFAアンバサダーやJ1川崎のクラブアシストパートナーとしても活動。2009年にU-20日本代表のナショナルトレセンコーチを務めた他、S級コーチライセンスを取得。2010年に当時JFLの町田監督に就任。J2参入条件を満たすリーグ3位になったが、Jリーグ基準を満たさなかったため断念。クラブからの慰留を辞退して1年限りで監督を退任。
 2011年、J1川崎の監督に就任したが、成績が低迷して、2012年に監督契約を解除。2013年に山形のヘッドコーチに就任したが、1シーズン限りで退任。2014年よりJ3町田の監督に就任し、現在に至る。こうしてみると、それほど特徴ある経歴ではなかったですね。J1やJ2よりもJ3の監督が性に合っていたのかもしれませんね。
 
 町田さんの最近の特徴としては、総合型スポーツクラブを目指す手段として、「アスレチッククラブ町田」とともに「AC町田スポーツスクール」を運営されています。トップ選手たちがコーチとして幼稚園児や小学生を始め500人以上の生徒を抱え、週5日のスクールに加えホームでの試合後にそのままサッカー教室を行うなどしているとか。当ブログ好みのクラブですね。
 当ブログとしては、やはり選手による子ども達への絵本の読み聞かせ運動と、ゼルビアキッチンのイメージが強いです。また、セカンドチームとして「FC町田ゼルビア・ツヴァイテ」があり、都リーグで戦っているとか。

 J3から上がってきたチームはどこもJ2でひと暴れしていますね。長崎さんしかり、金沢さんしかりです。特に長崎さんは何と2度もJ1昇格プレーオフ(J2・1年目でも)に出場しています。山口さんといい、来シーズンは目が離せませんね。くれぐれもお手柔らかに一つ。あと、ネットを見ていたら、「FC町田ゼルビアの美学」という書籍があるようです。機会があれば一度読んでみたいですね。
J3町田関連③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150820
  〃   ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150807
  〃   ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120510

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Jリーグの話題97

2015-12-09 00:02:00 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 先日、CS(チャンピオンシップ)決勝戦第2戦が行われ、広島さんがガンバさんをドローに持ち込み、年間王者を獲得しました。おめでとうございます。当ブログ的には年間勝ち点1位なので、その時点で今シーズンの王者なのですが、まあいいや。とにかく、2ステージ騒動は、今後もどんどん批判記事が出ると思うので、どのタイミングでまず書こうかと持っていたところ、今朝の日経新聞朝刊に「J1 2015 2ステージ制回顧(上)という特集が出たので、今回いろいろと取り上げてみたいと思います。まずは日経新聞を抜粋して紹介。
   
【日経新聞】
 CS決勝第2戦のTV視聴率は10.4%と2ケタに乗り、リーグ収益は過去最高の130億円を超える見込み。ただし、年間勝ち点を軽視する優勝決定方式、わかりにくいCSの仕組みを嫌うファンも。「2ステージ制+CS」が抱える問題点は以下のとおり。
〔改善案相次ぐ〕
 先月末に開催されたJ1クラブの幹部が揃った会合で「来年はCSの方式をもっとわかりやすいものに修正してはどうか」という声が相次ぎ、リーグ側からも改善案をいくつか提示。それほどCSの仕組みは複雑。最大5チームが出場可能で、トーナメントは8パターン。第2Sが終わるまで組み合わせ、主催クラブ、試合会場が未定。しかもFCWCが12月10日に控えているため、CSの日程が窮屈にしわ寄せ。告知期間は限られるために、主催クラブはチケット販売に苦労。11月22日に最終節を終え、CS準決勝のチケットは26日、29日に発売。
 第2Sを鹿島が優勝していたら、25日に1回戦が入り、販売条件は更に厳しくなっていた状態。「この仕組みを作った人は、現場を知らないとしか思えない」という声がクラブ関係者から続出。
 準決勝の浦和対G大阪戦の入場者は40,696人に留まり、5月2日の同じカードの53,148人に遠く及ばず。CSの商品設計が売る側、買う側の立場を無視して行われた印象。
 試合数が事前に定まらない事は、放送する側にもハードルになったはず。準決勝のTV視聴率が5.1%(後半)、決勝第1戦が7.6%に留まったのはプロモーション期間が限定された影響も。
〔質の確保課題〕
 各クラブの強化担当者も早くから強行日程を疑問視。1回戦からの開催になると、第2Sの最終節から中2日、中2日、中3日、中2日で試合をしなければならず。「価値ある年間王者を決める場であり、世間から広く注目されるのだから、質の高い試合を披露できる条件で行うべき。質の向上無しに人気回復は無し」とJ1鹿島の鈴木強化部長のコメント。CSという商品をより輝かせる配慮が必要。
 大会方式を変更したのはシーズンのヤマ場を増やし、Jリーグへの関心度を高め、露出拡大、収益増を図るため。今シーズンのリーグ戦の1試合平均入場者数は前年比562人(3.3%)増とある程度の効果はあったが、気になる点も。
 第1Sの開幕戦は21,539人だったが、第2Sの開幕戦は16,798人で、平均以下に低下。第1Sの最終17節は20,776人だったが、第16節は16,961人と、「ヤマ場を作る」というリーグのPR不足を露呈。
 CS導入によるリーグの増収分はクラブに分配せず、成長戦略としてデジタル化、選手育成の環境整備に充当。クラブへの配分金は成績等による傾斜配分を強めたため、CSですべてのクラブが潤う訳ではないとか。
「CSが地上波で放送されたのは大きいが、すぐに恩恵を受けるのは賞金が増額された上位クラブに限られ、年間勝ち点を軽視し、競技面の公平性を犠牲にしてまで改革したのだから、リーグは放送権料のアップ等収益増に更に努めるべき」とJ1甲府の海野会長のコメント。
 それは今回のCSにより、Jリーグの価値がどれだけ上がるのかに懸かっており、「年間シートの販売数、スポンサー契約数にどれだけ跳ね返るか。大会方式の変更の成否の判断は来シーズンの数字を見てから」とJリーグの中西常務理事のコメント。Jリーグの存在を広く示した今こそ商機と締めくくっています。
   
 個人的には、Jリーグをアメリカのようにしたいのなら、Bリーグでたっぷりやって下さいと言いたいですね。いろいろ数字も出たりしましたが、やはりネガティブ記事が出てきましたね。年間王者の広島さんが貫録勝ちして結果オーライとリーグ側は思っているかもしれませんが、そう簡単に全国のファン・サポーター、そしてマスコミが黙ると思ったら大違いでしたね。もう少し経てば、もう少し情報が出てくるでしょう。
 その他の情報としては、CS決勝第1戦のTBS中継で、わかりにくい地上波TV中継に批判相次ぐという報道がありました。試合は一進一退の攻防が続き、とてもエキサイティングなものだったが、地上波の中継がその雰囲気に水を差したとしてファンやサッカー関係者からの強烈な批判を浴びたとか。
 TBS実況担当のアナウンサーは広島での第2戦があることに全く触れず、「チャンピオンシップ決勝」と言い切ることで目の前の試合が優勝を決めるかのような放送を地上波で流していたというものい。前半が終わっても第2戦について言及されることはなく、広島がゴールを奪ってもそれがアウェイゴールであること、複雑なレギュレーションに関してのアナウンスは何もなかったとか。次は佐藤選手の声です。
   
 そして、2ステージ制導入の時は、選手会長だったかな、J1広島の佐藤選手はかなり肯定的でしたが。今回「CS制に疑問を呈した広島の佐藤寿人」という報道が流れました。決勝第2戦の前に今回の大会方式に、疑問を投げかける声が噴出というもの。今回の大会方式の変更は世界基準からの逸脱や過密日程に対して根強い反対論が存在。
 複雑な心中を吐露したのがJ1広島の佐藤選手。「正直、年間1位のメリットは感じられない」と指摘。CSがあるならば決勝は「年間勝ち点1位のホームで一発勝負くらいじゃないと」優位性がなくなってしまう、というのが佐藤選手の考え。
 佐藤選手はこれまで、日本プロサッカー選手会(JPFA)の会長として2ステージ制移行の議論を進めるリーグ側と何度も協議。「経営などの問題で2ステージをやるのは仕方ない。それなら年間勝ち点1位は尊重してほしい」と何度も訴えてきたが、納得のいく大会方式にはならず。
「11月22日にリーグが終わって、CS準決勝の28日まで、どのチームと対戦するのか、開催地がどこになるのかも分からない。そういう意味では難しい。あと、下から上がってくるチームは少なからず『勝てたらラッキー』というのはあるが、年間1位なのにCSを勝てなかったら、と思うと、精神的に余裕は全く無い」と佐藤選手のコメント。
 11年前にプレーオフを導入したプロ野球でも、数度の制度変更を経て現在の形に修正。Jリーグは来シーズンも2ステージ制を維持する予定だが、CSの開催方式は改正していくべき。
 「年間勝ち点1位って何なのか」と佐藤選手。ステージ優勝のように表彰があるわけでもなく、CSでもメリットが少ない。本来あるべき姿ではないとの思いがぬぐず。「せめてCSが盛り上がってくれたらいいのだが」と選手が疑問を抱きながら戦う姿は、見ている方としても気持ちのいいものではないと締めくくっています。

 決勝第1戦が終わって、やや批判論調が沈下したようにも見えましたが、反対の炎が消えることはないでしょう。J1会議で「来年はCSの方式をもっとわかりやすいものに修正してはどうか」という声が相次いで、リーグ側からも改善案をいくつか提示した時点で欠陥制度である事は明白です。当ブログとしては長くても5年で元の1シーズン制に戻ると思っています。今年は微増、来年は横ばいだが、一向に成果が出ない状況にいらだち、再来年くらいに大会方式を戻す論議が出てくると個人的に予想しています。今年はこんなものでしょう。1年目からダウンしたらなおさらダメ制度ですから。簡単なことです。お客様であるファン・サポーターと対話すればいいのです。
サンスポ該当記事:http://www.sanspo.com/soccer/news/20151201/jle15120112510006-n1.html
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係):32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /
Jリーグ組織問題関連 (その他):30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / 20 / / / / / / / / / / / / / / / / / / /

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Jリーグ・ディビジョン2を往く22

2015-12-08 00:01:08 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 昨日、J1昇格プレーオフ決勝第2戦と、J2・J3入れ替え戦が行われ、J1へ福岡さん、J2へ町田さんが昇格を決めました。おめでとうございます。そして、大分さん・・・3年前までJ1にいた地方クラブの雄が何とJ3に降格という悲劇。町田さんと大分さんの情報はまだ見当たらないので後日という事で、今回は福岡さんについて、昇格に至った経緯等情報を集めて、抜粋して紹介させていただきます。まずは「THE PAGE」の川森社長の話題です。
    
【J1昇格を狙うアビスパ福岡を変えたアパマンから来た新社長】
 J2が22チーム体制となり、J1昇格プレーオフが導入された2012年以降の3位チームでは最多となる勝ち点を獲得。昨シーズンの福岡はJ2全体で4番目に多い60失点を喫し、16位に低迷。翻って井原体制となった今年は4番目に少ない37失点。9位タイだった52得点は、上位2チームに次ぐ63得点に増加。守備への意識を劇的に高め、ベースを作ったうえで攻撃でも個性を発揮させる。ピッチ上の改革を進めたのが井原監督であれば、ピッチ外の改革を進めたのは川森社長。
 川森社長がアパマンホールディングス常務と兼任する形で、福岡の社長に就任したのは今年3月。川森社長は「地に足のついた経営」を宣言したうえで、2つの年度目標を提唱。
 オフィシャルスポンサー数を1,000社に増やし、レベスタの平均観客数を1万人とするもの。昨シーズンは186社、5,062人だった数字はリーグ戦を終えた段階で1,006社、8,692人を記録。平均観客数は目標に届かなかったものの、前年比約172%増はJ3を含めた52のJクラブで最大の伸び率を記録。川森社長はどのような手法を用いて、福岡の経営を生まれ変わらせたのか。

 東京都出身で高校入学直後までは野球少年だった川森社長が、見知らぬ土地でサッカーと接点をもったのは昨年9月。福岡市に本社を置くシステムソフト社が約1億円を出資し、約2,800万円の債務超過を解消させて福岡のJリーグ退会危機を回避させたことがきっかけ。そして、経営を安定させるために、同社の親会社であるアパマンホールディングスから取締役として福岡の経営に参画したのが川森氏。
 経営改革でまず着手されたのが営業力の強化。それまで6人前後だった営業担当者が16人に増員され、1人が1日につき4社をアポイント訪問する日々。
「毎朝朝礼と掃除を終えた後の午前9時40分から、まずは営業会議。前日にどこを訪問したのかという情報を、自分を含めた全員で共有。市民クラブが福岡の地で何をしているのか。地域の企業に対して、自分達の理念といったものを自分たちから出向いて説明し、その中からスポンサーを獲得」と川森社長のコメント。

 1日で最低でも合計64社を回れば、その数は1ヶ月で1,200社に。1,006社のうち、福岡の地元企業が約80%を占める理由が、足を使った地道な営業活動。更にチームの公式ホームページ上において、オフィシャルスポンサーの数を日々更新。
 クリックすると企業名が出るようにした意図について・・・
「トップチームもハードワークを追求しながら、勝ち負けという結果が週に1回は明確化。フロントも数字を掲げることによって、自分たちにプレッシャーをかけるわけ。到達したときの達成感もあるし、数字を明示することによってファンやサポーターも一緒になって追及。数字を掲げることの大切さは、サッカーの現場もフロントも不変。
 (1万人という具体的な数字を掲げた平均観客数にも、オフィシャルスポンサー獲得と同じ考え方が込められているとして)毎日の営業会議で、何人に声掛けを行い、そのうち何人の来場を見込んでいるという集客目標を営業担当に報告させた。具体的な数字を対外的に掲げることで、ファンやサポーターも家族や友人を誘うようになる。我々としてはイベントを数多く企画し、あるいは小さな子ども向けの遊具を設置するなどして、まずライト層のお客様に足を運んでもらった。一度でも来ればサッカー専用スタジアムで迫力があるために、次回もと思った人達がリピーターになってくれる。そういう作業を1年間繰り返してきた」と川森社長のコメント。

 営業改革に近道はなく、企業経営もJクラブ経営も「突き詰めていくと、やるべきことは一緒になる。ハートが伝わってくるというか、財務諸表上のキャッシュフローだけではないものがある」と考えていた川森社長は、最近になってスポーツならではの価値を感じ始めているとか。
 福岡のレベルを引きあげたウェリントン選手を完全移籍で今年7月に獲得できる資金を捻出させた源は、川森社長のもとで強化された経営力。盤石なフロントがトップチームの快進撃を導き、ファンやサポーターの関心を呼び起こす好循環が、今の福岡には「できるだけ多くのファンやサポーターに来てもらって、福岡の思いを届けて欲しい」と力強く存在。引き分けでも勝利扱いとなるアドバンテージを得ながら、過去3回のJ1昇格プレーオフで3位のチームは優勝できず。不吉なジンクスを吹き飛ばす無類の強さがピッチの選手達から、大声援と熱気が超満員のスタンドから発せられる光景を川森社長は思い描いていると締めくくっています。
THE PAGE該当ページ:http://thepage.jp/detail/20151125-00000002-wordleafs?page=1
   
 なるほど、Jリーグクラブライセンスを機に、ホワイトナイトが現れた訳ですね。こうして見ると、Jリーグクラブライセンスもいいものですね。ただ、福岡さんは単に資金を持ったオーナーが現れただけでなく、元々選手による社会貢献活動、Jリーグ百年構想に沿った異競技連携をずっと実施されていたのを知っています。何しろ、今でこそブラインドサッカーは人気がありますが、競技名が付けられる前から福岡さんは競技の普及に取り組んでおられました。商業主義でちっとも地域に広く溶け込めず、いろんな面で頭打ちになっている事例とは全然違うと思っています。
 福岡さんは、他の多くのJクラブと違って、下のカテゴリから昇格を続けてきたクラブではなく、藤枝ブルックスが移転してきたいわば「外様」クラブという側面をもっています。なので、そういう経営環境の中でも頑張っておられると思います。いろいろネット情報を見ていたら、今回のJ1昇格劇で1人のGKが立役者と書かれていた記事がありました。以下、抜粋して紹介。
   
【太陽王が生んだ“最高傑作”の覚醒なくして福岡の昇格なし】
 今年はプロ3年目の中村航輔にとって勝負の年。柏のアカデミーでユースの最高傑作とまで評された才能豊かなGKが初めて移籍を経験。大怪我から長期離脱が続き、これまでJ1柏でリーグ戦やカップ戦に出場した経験はなく、J3のU-22選抜で3試合の出場のみ。昨シーズン、J1柏のHCを務めていた井原監督は、福岡の監督に就任に伴って柏からレンタル移籍を演出。第24節からレギュラーを奪取。元々のレギュラーだった神山選手はそれまで21試合で25失点に対して、中村選手は20試合でわずか10失点のみで、クリーンシートは12試合。
 福岡が終盤に引き分け1つを挟んで11連勝を挙げ、驚異的なペースで追い上げられたのは、中村選手の力が大きく影響。6日のプレーオフ決勝でも果敢なプレーで事実上ホームのC大阪の猛攻を1点にとどめ、福岡にとって5年ぶりのJ1昇格に大きく貢献。
 中村の魅力は何と言っても「決断の速さ」。相手と1対1になった場面では最後まで倒れず、シュートコースを見極めて長い手足を伸ばす。厳しいコースのシュートにも全力で食らいつき、こぼれ球を詰められない場所へ弾き出す。クロスへの飛び出しも勇敢で、積極的に前へ出てピンチの芽を摘む。ボールを持てばすぐさまフリーの選手を見つけ、高精度のフィードで攻撃の起点になり、GKが最も苦手とする足もとへのシュートも苦にしない。柏のアカデミーで鍛え上げられたフィールドプレーヤーばりのテクニックも。
 今シーズンのJ2福岡総失点数37は、J2大宮と並んでリーグ4番目タイの少なさ。総得点はリーグ3番目の多さだったが、2桁得点を達成した選手がいないチームにおいて後半戦の堅守を実現した中村の活躍がなければ昇格はなかったといっても過言ではない。
 レンタルであるため来シーズンも福岡に残るかは未定だが、J1柏に戻っても大きな役割と、輝かしい未来が約束されているはずであり、U-22日本代表としてリオ五輪出場を目指す中村が「福岡の守護神」の次に見据えるゴールは「日本の守護神」と締めくくっています。
フットボールチャンネル該当記事:http://www.footballchannel.jp/2015/12/07/post124868/

 いいですね、中村選手。ぜひ黄色いチームに帰ってきてもらって、新しいチームを支えて欲しいですね。福岡さんは地元岡山にとってはどちらかといえば相性の良い(確かJ2最初の勝利相手)チームと思っていましたが、とにかく今年は強かったですね。柏時代は長いキャリアながら、ポストネルシーニョはちょっとしんどいかなと言われていたと思いますが、福岡さんへ行かれてノビノビとされて、一気に名将の仲間入りしましたね。J1昇格プレーオフでシーズン3位のチームが優勝したのは初めてということで、新たな歴史を作りましたね。あとはプレーオフで昇格したJ1で、全てのチームが1年でJ2に逆戻りというジンクスを破ることですか。頑張ってください、井原監督。
J2福岡関連⑯:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151114
  〃   ⑮:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140530
  〃   ⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140228
  〃   ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131027
  〃   ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130819
  〃   ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120821
  〃   ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110915
  〃   ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20110812
  〃   ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090416
  〃   ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070907
  〃   ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060319
  〃   ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060207
  〃   ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060118
  〃   ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051226
  〃   ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20051014

  〃   ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20050929 

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地域活性化・街づくり76

2015-12-07 00:03:54 | 総合型地域SC・地域振興

 浅口レポです。
 先日、浅口市三ツ山スポーツ公園多目的広場にて、まちづくり委員会(地元財界関係)主催による、子どものスポーツ教室が開催されました。今年も県体協を通じてファジアーノへ派遣要請がされたようですが、昨年に続いて今年も普及コーチが来られました。普及コーチの出前教室は通常事業であり、毎週火曜日に浅口市フットサル場で、普及コーチによるスクール浅口校が開催されているので、ごく普通の光景なので、記事にしなくても良かったのですが、もう7年もされているまちづくり事業なので、今年も記事にする事にしました。
   
 今年はいつもの三ツ山スポーツ公園のメイングランドではなく、フットサル場の多目的広場での開催でした。いつものグランドでは地元のソフトボール大会が行われていました。委員さん達が参集され、受付がスタートしました。浅口地区のスポ少の子ども達が順番に集まってきました。そして、ファジアーノのコーチも登場。今回はコーチ、コーチ、コーチの3人です。
 会場準備ですが、大人達(ご父兄も一緒に)で大人用ゴールを運びましたが、これが無茶苦茶重たい。昔ながらのゴールなのでしょうが、他の2つの子ども用ゴールを運ぶのかと思ったら、「コーンで代用しますので」と。すいません、田舎の旧式ゴールで。
   
 委員長さんの開会あいさつで開会式スタート。続いてご来賓の地元女性教育長さんが挨拶されましたが、さすが教育者、女性でも覇気がありました。その後、コーチが紹介され、さっそくスクールがスタートです。
 見覚えのある顔が登場。ファジボラであり、応援団・浅口のメンバーでもあるママさん、亀さん親子です。次男君が参加しているようですが、長男君はすっかり大きくなって、笠岡の高校生で来シーズンからファジボラにも参加する予定だとか。
   
 ほどなくして教室は終了。閉会式です。コーチからの講評とともにPRタイムとして、「2015 2日間短期ウィンターサッカースクール」のPR説明がありました。内容は下にあるとおりです。
 全員で集合写真を撮って終わりましたが、サイン会はありません。2年前までは最後にサイン会が行われ、子ども達がうれしそうに列に並んでいく光景がありましたが、何となく委員さん達の表情に「来年はシーガルズもいいな」という空気が流れていました。元々、子どものスポーツ教室は、サッカー競技に限定している訳ではなかったのですが、応援団・浅口のメンバーさんも何人もおられる関係で、ずっとサッカー競技でした。今年の委員会でも「女子バレーやバスケをやるのもいいのではないか」という提案が出されたと聞いています。個人的には来年もファジアーノでお話を伝えてはいますが、来年はどうなるのかなと。もし、シーガルズの選手達がやってくれば、おじさんばかりの委員さん達の目尻が下がるのは目に見えますね。そのためにも、もし来年ファジアーノであれば、ぜひ選手を派遣して欲しいですね。

【2015 2日間短期ウィンターサッカースクール】
・開催日: 12月25日(金)・12月26日(土)
・会 場: 岡山会場:ファジアーノフットサルパーク、倉敷会場:ヘルスピア倉敷
・クラス: 両会場とも U-6、U-8、U-10、U-12
・定 員: 各クラス:岡山会場で15名、倉敷会場で18名
・参加費: 一般生:4,200円(税込)、スクール生:3,800円(税込)
・条 件: 2日間の日程に参加可能
・参加賞: 修了証と記念写真を進呈
・期 間: 12月14日(月)必着
※詳細はクラブ公式HPを確認ください。
公財)岡山県体育協会トップアスリート派遣事業ページ:http://www.okayama-taikyo.or.jp/dispatch/
子どものサッカー教室in浅口関連⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141223

  〃            ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131122
  〃            ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130227 
  〃            ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111031 
  〃            ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101101
  〃            ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091106
  〃            ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081217

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モンテディオ山形の件23

2015-12-06 00:03:38 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 昨日のヤフーニュースで「J1山形サポーター、社長解任劇に憤慨」というタイトルで、高橋社長のここ最近の解任劇の河北新報の記事が出ていました。その前にも「社長解任 新スタ構想封印狙い?」という記事があったし、何やら最近東北の方が賑やかです。順番にまずは解任への批判記事について抜粋して紹介。
        
【社長解任 新スタ構想封印狙い?】
 J1山形の高橋社長が、県などの株主から事実上解任された真意をめぐり、臆測が広がっているとか。株主は「社長は成績不振など全般的な責任を負う立場」と説明するが、半ば抜き打ちで臨時株主総会を開くなど、一連の経過には不可解な点が多い。高橋社長氏と吉村知事に新スタジアムへの温度差もあったため、解任理由を額面通りに受け止めるサポーターは少ない。
<責任論に不服も>
 「誰も責任を取ることなく進むのはプロスポーツの企業としてどうなのか」と、主要株主、県スポーツ振興21世紀協会の細谷理事長(副知事)は、11月26日の臨時株主総会後の記者会見で、高橋氏に退任を迫った理由について、「J2降格などの成績不振」「選手補強の少なさ」「観客動員への努力不足」という3点を責任の根拠に挙げ、過去5年間に降格した12クラブで、監督か社長が引責辞任していると妥当性を強調。成績不振が理由であれば、石崎監督の責任が真っ先に問われるところだが、細谷理事長は絶賛。選手補強や観客動員は経営手腕にかかわる。高橋氏は「金があればできるものでないし、すぐに数字が出るものでもない」と反論し、責任論を不服とした。J1山形は2011年の降格時もトップが引責辞任したが、この時は一部のサポーターが退くよう求めたが、今回、サポーターからの辞任要求は表面化していないとか。
<固めていた辞意>
 電撃的な。解任劇は細谷理事長ら株主の強い意向により、「社長交代ありき」で事が進んだ印象が色濃い。高橋前社長氏は今月中旬に辞意を固め、12月1日の臨時取締役会で退任する意向だったが、株主は25日に急きょ臨時総会の招集を通知し、社長の解任を急いだ。細谷理事長の説明では、12月1日から新体制を敷く上で、高橋氏が「本当に辞めるか不明だった」ため、総会招集に踏み切ったとか。
 解任劇直前、サポーターの間では、高橋氏の続投を求める署名活動が開始しており、交流サイトには「われわれの声が大きくなる前に辞めさせたのか」と真意をいぶかる言葉が列挙。
 高橋前社長は26日の記者会見で、12月1日の臨時取締役会後に新スタジアム構想の概要を発表する予定だったと表明。今回の解任で構想は「お蔵入り」に。
<知事との隔たり>
 新スタジアムは「J1定着の先に」と主張する吉村知事との隔たりが大きく、9月に行われた山形市長選で、知事の支援候補が新スタジアム建設を公約に掲げ、いったんは前向きな姿勢に転じたが、候補が落選すると時期尚早論に回帰。高橋前社長は「ご褒美でなく環境として必要」と強調し、5月に有識者の検討委員会を発足させ、新スタジアム構想をまとめ上げたが、当初9月に予定した公表は先送り。サポーターの間には「社長解任は構想封印が狙いか」見方も広がっており、高橋前社長は「発表するなという話はあったか」という質問に「ご想像いただきたい」と言葉を濁したとか。
河北新報オンライン該当記事:http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151128_54002.html

【山形サポーター、社長解任劇に憤慨】
 J1山形の高橋社長を、山形県などの株主が突如解任したことに対し、サポーターの批判が高騰。高橋社長はJ2降格の責任や選手補強の不備などを問われたが、「指摘は全くの的外れ」と疑問の声が多く、後任にまたもや県庁OBを充てる人事にも不満は根強く、「スポーツへの政治介入だ」と吉村健知事への不信感が増幅。
 「誰がどう見ても(解任は)仕方ないという交代劇ではない。単に気に食わないというだけの人事に見える」「モンテは県庁の天下り団体ではなく、吉村知事は県民の総意を踏まえるべき」「今回の解任劇は時代錯誤。政治介入のにおいがして嫌になる。モンテはサポーターや県民の宝。一部の人たちに私物化されては困る」「チームは今季『山形総力戦』を掲げて戦ったが、最後の最後で総力戦の構図を壊されてしまった。こんなやり方ではサポーターも支援企業も離れてしまう」と中心サポーターのコメント。一方、「高橋前社長には続投してほしかったが、降格の責任は誰かが取らなければならない。一般企業ではよく起きることだ」という声も。
 「株主に決定権があるのは仕方ないが、サポーターや県民に分かるよう理由を説明すべき。そうでなければ、説明できない事情があると勘繰りたくなる」と市民の声。
河北新報オンライン該当記事:http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151130_53005.html

 よその事なので、コメントは省略します。当ブログでは三位一体の支援(市民、財界、行政)でどこかが強すぎても良くはならない。例えば昨日紹介した栃木さんは財界が強すぎたのかもしれず、今回の山形さんは行政が強すぎたのかもしれないと思っています。大事な事は対話ではないでしょうか。三者が定期的に顔を合わせて意見交換し、地域の宝である公共財となり、地域のスポーツ文化を発展させて100年続くプロスポーツクラブとなれるよう協議すべきと。急いでJ1上がることはないと思います。
 当ブログで考える理想の形は、市民はサポカン、財界は後援会もしくはスポンサー会、行政はホームタウン協議会とクラブ側と協議できる場を常設することだと思います。
 山形さんはなぜ、数年前まで現在の運営会社でなく、ずっと社団法人が運営していたのかという部分で、運営会社にできるほど地域の支援体制ができていなかったからと聞いております。なので、J1の初昇格までは公益法人が運営するJクラブとした絶賛記事をよく書きました。もちろん、今も好きなクラブの一つで、地域の宝としてよく頑張っておられると思います。地域で仲良くこれからもJ1復帰および定着に向けて頑張っていただきたいです。石さんも頑張って欲しいです。いつかは岡山の監督になって欲しいと個人的に思っているのは内緒です。
J2山形関連23 / 22 / 21 / 20 /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  /  

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栃木SCの話14

2015-12-05 00:01:48 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 遅くなりましたが、先日今シーズン最下位だった栃木さんのJ3への自動降格が決定しております。地元岡山の同期、昨年の富山さんに続いて2年連続で同期クラブのJ3降格が続いています。2009年のJ2昇格3クラブのうち、2クラブがJ3へ去っていかれました。寂しいですね。今回の栃木さんのJ3降格に至る情報を探してみたところ、2つ出てきました。以下、順番に抜粋して紹介。まずは東京新聞の「栃木SCの7年 J3降格」という特集記事。
   
【フロントの失政】
 J2栃木は11月23日、アウェー札幌戦で完敗し、J3降格が決定。「5年でJ1へ」という目標を大々的に掲げながら成果は上がらず、多くのファンやサポーターの期待を裏切った形。下降線をたどったクラブの方向性は、何が間違っていたのか。県内のプロスポーツを長く取材するフリーライターの小森氏の検証。

 今季のホーム最終戦でのセレモニーで、水沼社長と倉田監督の挨拶の際、スタンドからはJ3降格に行った責任を突くようにブーイングと罵声。今回の降格を引き起こしたのは、間違いなくフロントの失政。監督や選手達に一切の責任がないとは思わないが、フロントが道筋を間違わなければ、降格という最悪のシナリオは避けられたはず。
 今季のJ2栃木は、昨シーズンから指揮していた阪倉監督がシーズン途中で辞任。後任に倉田監督を招いたが、そこからチームは迷走。これには、この7年間でずっと向き合ってこなかった、ある問題が関係していると個人的に推測。それは、J2栃木が目指すべきサッカーのスタイル、哲学を、クラブが明確にしてこなかったこと。
 J2昇格後の松田監督のゾーンディフェンスに代表されるように、その時々で監督が志向するサッカーは存在していたが、クラブが目指しているサッカーとなると、今の今まで明確にはなっていないと実感。どんなスタイルのサッカーで勝利を目指し、観客を魅了し、県民に感動を与えるのかという哲学は、クラブを支える根底。その根底をしっかりと議論しないままJ2を7年間戦ってきたつけが、立ち返る場所を見失い、迷走を止められないことに直結。
 本来であれば、クラブの根底を支える哲学がきちんとあって、それを実現できるであろう監督、選手が集まってチームがつくられるべき。それは、強化部を筆頭とするフロントでなければできない作業なので、その作業を怠った強化部、そしてフロントの責任は大きい。監督や選手が交代しても変わらない根底の哲学。クラブのサッカーとは何なのかを考え、議論し、つくり上げること。J3降格した今、まず始めるべきは、ここから。

【危機感の欠如】
 11月26日、J2栃木の水沼社長と中津会長の辞任、上野GM、湯田強化部長の解任が発表されたが、水沼社長は今後も常勤の取締役として残ることになり、内情は肩書を替えただけの配置転換。退任する倉田監督だけが責任を取り、クラブを去る形に。この決定はファン・サポーター、そして多くの県民感情に背くものと思われ、後任について個人的には県経済界と一定の距離感を保ちながらクラブを運営できる、経営のプロが就任してくれることを希望。Jリーグ入りを目指して動き始めた時から、J2栃木は県経済同友会を筆頭とする財界の手厚い支援を受けており、県経済界のサポートは決して悪いことではなく、むしろ歓迎すべきこと。経済界のサポートなしに、地方都市でプロスポーツクラブを運営することは不可能。
 しかし、J2昇格後のクラブは、その手厚いサポートの上であぐらをかき、県内の大手企業から多額のスポンサードを受けて「金はある」状態になり、最も重視すべきファン・サポーターと真剣に向き合わなくなったとか。クラブがファン・サポーターを軽視してきた結果が、降格が決定するかもしれない今季ホーム最終戦の4,143人という観客数の少なさに象徴。J3降格が決定し、J2時代のスポンサーが離れる可能性も高く、「金がない」状態になった時、変わらずに残るものはファン・サポーターのクラブへの「愛」のみ。愛を持って接してくれるファン・サポーターとともに戦い、成長していこうとする姿勢を見せること。この当たり前のことを、クラブはまず示さなければ共感は得られない。クラブに変革の姿勢が見えない中、今こそ、ファン・サポーターが変革の先導役になるべき。
東京新聞該当ページ:http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201512/CK2015120202000197.html

 当ブログでは何年か前に「栃木スタイル」として、栃木さんの経営構造を「地方クラブの理想の一つ」としてずっと紹介していた時期がありました。それ以降、立派な経営構造なのに、どうして結果に出ないのか不思議でした。今回J3に降格され、その疑問が頂点に達していまし、た。このコラムを読むと、三位一体の支援(市民、財界、行政)のうち、財界が突出してしまい、他の2つが頭打ちになっていたのかなと思いました。よくファン・サポーターよりもスポンサーばかりに目を向けすぎる傾向があると思われるところを見かけますが、似ている状況だなと。栃木さんは、スタジアムが最寄り駅から遠く、人口も多い方ではなく、他のプロスポーツチームと競合し、しかも都市圏に近いために都市圏クラブに一部食われているという不利な環境がありました。今回のJ3降格は、スポンサー偏重に加えて、クラブ経営環境の低さが加わった悲劇だと個人的に思っています。
 ぜひ、元々ある「栃木スタイル」をいい形で活用し、三位一体の支援をバランス良くした形で戦っていただき、1シーズンも早いJ2復帰を当ブログとして希望しております。次は「絶望的状況の栃木SC。『底なし沼』J3降格が意味するものは?」というタイトルのweb Sportivaのコラム。

【web Sportivaのコラム】
 2014年から「育成型クラブ」に切り替えたというが、育成型とはクラブ自前の選手を育てることを指し、若く安い選手を求めることではない。また、今シーズンは成績不振による監督交代後に混乱を大きくし、シーズン中にもかかわらずヘッドコーチが辞任。場当たり的マネジメントはピッチの選手のパフォーマンスに反映。単純な技術的ミスや稚拙な判断が多く、ミスに自信を失ってミスを重ねる状態。監督記者会見でも「次に勝てば、何かが変わる」と、論理的な説明は無し。根拠もなく、楽観的観測にすがっているだけではないのか。

 「J3に落ちる」とは何を意味するのか? J3はJ1、J2と比較すると、クラブの規模や予算だけでなく、外国人枠や交代選手の数までも違い、うっすらと一線を画している形。平均年間予算が約25億円のJ1、約10億円のJ2に対してJ3は約2億5千万円で、必然的にJ3の人件費は制限。「3人以上のプロ選手在籍」が一つの条件だが、年俸の上限が460万円未満のC契約でもプロ契約として成立(ちなみにJ2は年俸460万円以上のA契約選手が5人以上)。月給20万円弱の選手が多く、学生アルバイトのような収入の選手は、少年サッカーチームのコーチなどの副業で生計を立てているとか。

 世界的に見て、3部リーグのクラブや選手が特に辛酸をなめているかというと、そうでもなく、スペインではリーガエスパニョーラでは、メガクラブは年間予算約780億円と破格で、主力選手1人だけで10億円を超える年棒。他の1部リーグのクラブも約65億円以上と潤沢。比べて2部リーグのクラブは約9億円と、放映権の格差により一気に下がり、3部リーグでは5千万円程度のクラブもざらにある状況。リーガエスパニョーラが強く逞しいのは、この格差による「夢の回路」があるから。3部の選手が1部の上位クラブに移籍してプレーするというケースは少なくなく、プレーを向上させることができたら一攫千金。そこに下部リーグで戦いを積み上げる面白さがあり、人材の層が厚い中、それを突き破った選手には人気と名誉を得られる夢が眠っているとか。

 Jリーグでは3部と1部の選手の力量差は大きいにもかかわらず、J3の選手もJリーガーと等しく見られ、経済的にそこまで悲観すべき立場になく、現実に身を埋めてしまう。その結果「下克上」はほとんど見られず、夢の回路の機能が乏しい。これは日本サッカーが歴史を積み重ねるしかないのか。
 J3に落ちることは、待遇以上のデメリットがあり、「下部リーグへの降格はクラブにとって底なし沼に入るも同然」とも言われているとか。一度落ちたら、もがけばもがくほど深みにはまる。気力を含めた体力が落ちていく。事実、東京V、千葉らオリ10がJ2で悪戦苦闘し、町田、鳥取もJ3から這い上がれずにいる状況。
web Sportiva該当記事:http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/2015/11/11/post_1001/

 周りに「富山、栃木と来たら次は岡山とならないようにして欲しいな」と辛口の方もおられますが、J2岡山も今シーズンの半ば17位まで下降し、山陽新聞から「入れ替え戦が現実味を帯びてきた」というような論調が出ました。ここから上昇していきましたが、サッカーの試合は運もあります。ひょっとしたら、監督交代で混乱していたかもしれない、選手にけが人が続出して更に下降しているかもしれない、何かのトラブルで一気にイメージダウンして、経営収入が一気に減少していたかもしれないと、たらればはきりがないですが、17位まで下降したのは事実です。
 岡山は先日サポカンを実施した事は大きいですね。ファン・サポーターとの対話の場を設定できた訳ですから。これで何かあれば、臨時サポカンをやればいいですから。これが一度もやらなくて、経営危機になって慌てて実施しても、「なぜ今まで対話しようとしなかったのか」と責められるでしょうから。栃木さん、ぜひ1年で上がってきてください。
J2栃木関連⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140424
  〃    ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140424
  〃     ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20131219

  〃    ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130111
  〃    ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121213
  〃    ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120215
  〃    ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120120
  〃    ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111109

  〃    ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111106
  〃    ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080524
  〃    ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060621

  〃    ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060616
  〃    ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060316
  〃    ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/e/aa9b4e42f0ae1ef0409aa7a5af213fde

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Jリーグファミリーの資格65

2015-12-04 00:01:38 | ファジアーノ岡山

 事例紹介コラムです。
 昨日、空き時間にスマホでクラブ公式HPを観ていてビックリしました。スタッフブログに「絵本の読み聞かせに選手参加!!」というタイトルの記事で、選手による社会貢献活動の話題が出ていたのです。夏くらいに続けてありましたが、もう今シーズンは終わりなのかなと思っていた矢先、サプライズ情報でした。以下、抜粋して紹介。画像は緑の図書室さんの公式FBページから使わせてもらいました。
   
 西大寺緑花公園緑の図書室の児童コーナーにて、西大寺子どもライブラリークラブが実施する読み聞かせイベント「えほんのじかん」に、久木田選手と妹尾選手が参加して子どもたちに絵本の読み聞かせを実施。控え室で練習後、ライブラリークラブの方にアドバイスをもらいながら本番に臨んだとか。

・日時: 11月28日(土曜日) 14:00~14:30 絵本の読み聞かせ
                14:30~15:00 選手との交流
・場所: 百花プラザ2階 西大寺緑花公園緑の図書室
・内容 
     
妹尾選手  / 題名「いいから いいから」 / 作者:長谷川義史 / 絵本館  

     久木田選手 / 題名「三びきのやぎのがらがらどん」 / 絵:マーシャ・ブラウン / 訳:瀬田貞二 / 福音館書店
   
 読み聞かせの後は、手遊びじゃんけんで身体をほぐし、最後はサイン会で参加者と交流。質問コーナーで、「休日は何をしていますか?」という質問に、「休日は図書館を利用して読書したりします」「サッカー選手でも本は読し、本を読むことはすごく大切なこと」と、子どもたちに読書を推奨。
フロントブログ該当記事:http://ameblo.jp/fagiano-front/entry-12101547505.html
岡山市立図書館公式HP該当ページ:http://www.ocl.city.okayama.jp/news/info-midori-fajiehon201511.html
西大寺緑花公園緑の図書室公式FBページ該当ページ: https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1696088043971854.1073741987.1435698270010834&type=3

 当ブログでは、Jクラブの選手による読み聞かせといえば、何年も川崎さんの事例をずっと紹介してきました。Jクラブの地元図書館とのコラボは文科省の「図書館海援隊」からの流れがあり、教育の一環としてプロスポーツとのコラボを5年?くらい推進してきました。もっぱら選手の愛読書を紹介するスタイルが主流ですが、選手が自ら図書館に赴いて子ども達に絵本を読み聞かせを行う事は、もう一歩踏み込んだ社会貢献活動とされています。
 当ブログで川崎さん(2010年)の他に名前が出てくるのが町田さん、地元の湯郷ベルもやっていましたね。ファジアーノでは、2012年4月のホーム戦で「かあさん文庫による読み聞かせ」を実施した事があります。
 こういう選手による社会貢献活動の事例紹介の時に必ず言う事ですが、一時の出来事に終わらせず、ぜひファジアーノを象徴する立派な継続事業にして欲しいですね。今シーズンはこうして5つもいい事例を紹介できて良かったです。ぜひ来シーズンはもっと増やして欲しいですね。これも鈴木GM効果なのかな。こういう事業で付加価値の高いクラブは、オリジナルの事業名を付けていますね。ネーミングしたら、責任感も増していいのかもしれませんね。

J2岡山・選手による社会貢献活動⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151005 
      〃         ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150916
      〃         ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150626 
      〃         ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150620 
      〃         ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150613 

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Jリーグの話題96

2015-12-03 00:06:38 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 先ほど、J1チャンピオンシップ(CS)決勝第1戦のTBS(RSK)の中継を観ておりました。試合中ずっとガンバさんを応援していました。準決勝で前期首位(優勝)の浦和さんをガンバさんが破ってから、マスコミ報道ではネガティブな記事もいくつか見かけました。何か毎日出ていましたね。順番に紹介していきましょう。まずは30日のスポーツ報知。
   
【11年ぶりJリーグCSの視聴率はフィギュアに完敗】
 先日行われたCS準決勝の浦和対G大阪戦を中継したNHK総合の視聴率が、平均5.1%(関東地区)と低調に終わったことが30日、ビデオリサーチの調べで判明。NHKはこの番組の後にフィギュアスケート・GPシリーズ最終戦「NHK杯」を中継。浅田選手が3位に入賞した時間帯には23.5%だっただけに、対称的な結果。今回のCS準決勝前半の平均視聴率は3.7%、延長後半の時間帯も平均5.1%止まり。
 その後の16時からフィギュアスケートのNHK杯を主チャンネルで中継。延長に入ったサッカーはサブチャンネルで16時50分まで中継。視聴率は2チャンネルを合算したものとなるが、16時~同32分が8.6%、サッカー中継が終わった分を含めた後の17時27分までが11.1%。視聴率の内訳は公表せず。
 その後のフィギュア中継の視聴率は伸び続け、羽生選手が世界最高得点を記録し優勝した男子フリーの時間帯(後5時30分~6時30分)が18.0%、7時30分からの時間帯は平均23.5%、瞬間最高視聴率は31.0%まで上昇。サッカーの視聴率は伸び悩んでおり、10月31日に行われたナビスコ杯決勝の鹿島・G大阪戦を中継したフジテレビの視聴率も、平均4%止まり。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20151130-OHT1T50105.html

 埼スタの観客の少なさについては、以前の記事で少し述べています。浦和サポさんにとっては完全優勝以外は優勝ではないのかもしれません。当ブログとしては、本当に望んでいたのは浦和さんの完全優勝でした。でも、また失速しちゃいましたね。視聴率ですが、フィギュアスケートと比較する自体が無理があるのかもしれません。続いて、サンスポでのCS準決勝について三浦カズ選手のコメント。

【カズ、J1CS準決勝で空席目立ち警鐘「サッカー界のピンチ」】
 CS準決勝の埼スタは空席も目立ったとか。J2横浜Cの三浦カズ選手が、CS準決勝が満員にならなかったことに「サッカー界のピンチ」と警鐘。試合を見つめたカズ選手は「白熱したいいゲーム」と話す一方、「日本サッカー最高峰の試合にしてはね・・・」と不満のコメント。入場者数は40,696人。6万超の収容人数を誇る埼スタは空席も目立ち、さらに「新聞の扱いも小さかった。プロ野球の日本シリーズはもっと大きい。皆さん、頼みますよ」と、笑いながら報道陣にも注文。
サンスポ該当記事:http://www.sanspo.com/soccer/news/20151130/jle15113005010002-n1.html
   
 Jリーグ開幕イヤーから黄金時代を戦い、20年を過ぎても未だ現役選手であるカズ選手の心境はどうなのでしょうか。当方も開幕'93年で読売ヴェルディ(当時はファンでした)と日産マリノスの熾烈な戦いを覚えていますし、当時のCSをヴェルディさんが開幕2連覇したのもよく覚えています。カズ選手は本当にこの天下の悪法について、いいと思っているのでしょうか。本音を聞いてみたいところです。続いて、岡山にも縁のあるあの武田さんの東スポコラム。

【武田修宏コラム「疑問点だらけのCS形式と日程」】
 CS決勝とJ1昇格プレーオフ(PO)について、いくつか疑問。まずはCSとPOの試合形式が違うのはどうなのか。POは年間順位がベースで、成績上位クラブにアドバンテージがあり、90分で引き分けなら上位クラブが勝ち進むが、CSは延長戦を実施。年間王者を決める戦いならば、POと同じように成績上位クラブに、もっと優位な条件があってもいいのではないか。
 日程面も問題。CS決勝は中2日のホーム&アウェーで年間王者を決め、勝者はクラブW杯(10日開幕)の出場権を獲得するが、日本の国内王者が出場するには事前の準備期間が、あまりにも短い。日本を代表して世界と戦うのに、ちょっとスケジュールがきつ過ぎる。
 ブラジルで同様の方式や日程が導入されれば、サポーターから猛反発され、サッカーメディアも含めて世論が黙っていない。Jクラブのスタッフや選手も大半は疑問に思っているけど、なかなか声を上げられない状況なので、あえてJリーグに物申したい。
東スポ該当記事:http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/478541/

 こんな感じでした。柔らかい論調ですが、武田さんの現制度への不満がにじみ出ていますね。特に最後の「Jクラブのスタッフや選手も大半は疑問に思っているけど、なかなか声を上げられない状況・・・」という部分がよく表しています。まるで、これでは日本のサッカーは強くならない。進化ではなく確実に退化していると言いたげですね。CS決勝第1戦が開催された翌日である明日以降、またマスコミでいろいろ言われることでしょう。まあ、シーソーゲームの試合内容が良かったのがせめてもの救いか。

 そして、最後まで中継を観ましたが、最後は何だったのかという印象です。試合終了後、すぐに中継番組は終わり、次のバラエティ番組に移り、あれっ、もう終わったんだと、変な印象。これが代表戦やNHKなら丁寧に選手や監督インタビューがあるのに。全く中継しただけでした。まるで、こんな視聴率の取れない番組から早く切り替えようぜというTBSさんの声が聞こえるかのような番組構成でした。
 ライトな視聴者はどう思ったのでしょうか。面白い試合だったが、えっ、もう終わり。しかも何だ今日優勝決まんないの?と不可思議な感覚かもしれません。かたやTBSさん、今日が第2戦だったら、ドラマチックで高視聴率も期待でき、Jリーグと契約して良かったと思われるでしょうが、第1戦のみの中継って・・・本当にTBSさんはこれで良しと思っているのでしょうか。契約は5年か3年かわかりませんが、来年も再来年も今日と同じようにゴールデンに生中継されるのかなと。あれだけ去年まで大騒動だった話ですが、決勝2戦のうち1戦だけの中継とは・・・ 果たしてTBSさんにうま味はあったのでしょうか。ともかく視聴率が気になります。
 まあ、敢えて救いの部分を言えば、J1は年間観客数が微増した事。年間勝ち点1位の広島さんが今日勝ったことでしょうか。個人的にはガンバさんを応援していましたが、上位チームが勝利を収めて一応まずは格好がついたのかな。
Jリーグ組織問題関連(2ステージ関係):31/ 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /
Jリーグ組織問題関連 (その他):30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / 20 / / / / / / / / / / / / / / / / / / /

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