J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

観客の集客方法について24

2015-12-11 00:01:54 | ファジアーノ岡山

 事例紹介コラムです。
 4日の山陽新聞朝刊のスポーツ欄に「検証新生ファジアーノ」という特集の「中 、チャレンジ1」で大きく「目標『1万人』届かず」と出ていました。先日のサポカンでクラブ側から、チャレンジ1の報告がありましたが、こちらの紙面をわかりやすく読めました。以下抜粋して紹介。
   
 目標の「平均1万人」の壁は厚かった。「チャレンジ1」はホーム平均入場者数は8,412に留まり、初の前年割れになった昨シーズン(8,404人)とほぼ変わらず。
 好カードも追い風に序盤は順調だった集客は夏場に陰りを見せ始める。勝ちきれないチームに歩調を合わせるように空席が目立つようになった。入場者7千人から8千人台が増え、結局1万人を超えたのは21戦中4戦。第17節を最後に大台には達せず。「勝っても負けても、晴れても雨でも1万人」というクラブの高い理想の前に厳しい現実が立ちはだかる。
【新規顧客】
 入場者は昨シーズンとほぼ横ばいながら、当日券の平均売上枚数(991枚)がJ2参戦7年目で過去最低を記録。クラブのアンケートによると、当日券購入者の多くは初めての観戦者。割得な前売り券を購入して試合を心待ちにするファンが増える一方、新規顧客の開拓に苦戦している現状が浮き彫りに。
 他にも、夢パスの落ち込みが課題。2013年に1試合平均1,077人を数えた夢パス入場者は今シーズン867人まで減少し、「子どもたちに夢を」という理念を掲げるクラブには見過ごせない事態。子どもに付き添う保護者らの数をカウントすれば、集客に及ぼす影響は大。こうした状況を踏まえてクラブは来シーズン、ファミリー層向けのイベントを一層充実させる方針。
【底上げ】
 市民クラブにとって、将来の安定的な成長を担保してくれるのはファン・サポーターにほかならず。同じ市民クラブの新潟や松本は、J2在籍時に平均1万人以上を集め、地域の熱狂的な盛り上がりとともにJ1へ昇格。岡山がこだわる理由も同じ。
 ただ、年間パス購入者の増加と入場者7千人未満のゲームが過去最少という良い数字も。J2全22チームの中で今シーズンはC大阪や磐田など4チームしか達成できなかった平均入場者1万人への挑戦は続くと締めくくっています。
        
 Jクラブの付加価値というのは観客動員数だけではないと思うし、いくら観客数を集めてみても、中身もしくは地域に根付いた支援体制が確立されていなければ、一時の出来事に終わる可能性があります。宮間選手が言う「ブーム」ですか。以前にJ2岡山で遅れている部分の記事を出していますが、当ブログでは忘れてはいけないのが、この辺じゃないかと思っています。

 上の山陽新聞の記事で、J2在籍時に平均1万人以上を集めてJ1へ行った市民クラブとして、新潟さんや山雅さんの名前が挙がっていますが、新潟さんは全市町村に後援会が組織され、山雅さんはホームタウンエリアの市町村から出資を受け、後援会組織も強固でファン・サポーターとの対話を年間に何回もされています。なので、単純に観客動員うんぬんで話を一緒にできないと思います。Cスタは新幹線も停まる駅から近く、ホームタウン人口も比較的多く、他のプロスポーツが無いため、ファンやスポンサーを取り合う事がないという恵まれた環境にあると思います。ただ、熱しやすく冷めやすい県民性なので、何かあった時に一気に引いてしまう恐れがあります。どういうネガティブな出来事が起こっても、変わらず地元クラブを支援してくれるためには、新潟さんや山雅さんのように、もっと地域に根を張るべきだと考えます。

 ホスピタリティの向上をもってしても、観客動員は昨年と比べて限りなく同じの微増に終わったという事は、そういう「ソフト面」の手法だけでは1万人に手が届かないという事ではないでしょうか。来シーズン、ファミリー層向けのイベントを一層充実させる方針と記事にはありましたが、本当にそれで効果が出るのかどうか。今年の秋のシーズン途中に運営の統括責任者が退任していますが、後任の方がこられたらぜひこういう部分で力を発揮してもらいたいと思います。

コメント
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