あの日にドライブ 作:荻原 浩
実家にあったので読みました
人生を落伍しかけた、本当にしょーもない男が、
タクシードライバーになって、
ああでもない、こうでもないと夢見て過ごして
情けなさをふりまく小説
と、そんな見も蓋もない話から、
少しずつ、仕事をしていくように、成長とは違う、
現実に気づいていくといったらいいのか
夢を見ることで、落伍から、しっかりとした道へと
戻っていくかのようなお話でありました
なかなか面白かった
銀行屋だったけども、
上司とそりがあわずに、それまで我慢してきてたことを
つい滑らせた挙句、会社を辞めるはめになった
そんな冴えない男が、世間体とかいろいろと気にしながら
人生に言い訳をたくさんして、
簡単そうだからとタクシードライバーをやりだして、
そこはかりそめであると信じたいがために
夢想を続ける、そんな物語であります
やがて、夢想だけに飽き足らず
自分の過去、輝かしかったいくつかの思い出とか
今思えば分岐点だったこととか
そういう思い出にかこつけて、その場所に行き
その途中途中で、夢から覚めるというか
まぁ、目が覚めたというような出来事にあいつつ
しっかりと、人生を踏みしめるかのようなオチに
つづいていく具合でありました
夢見がちすぎて、ちょっと辟易というか
これは駄目だろうというのが十二分に伝わってきつつ、
そういうこともあるかなぁと
自分を見ているような、うすら恐ろしいことも覚えつつで、
非常に楽しく読めるのでありますが
たいていが、ろくなオチが待ってなくて、
かつての恋人を遠くで眺めているだけになんて思ってたら、
変わり果てたというか、その人間の暗いところを覗いたような
百年の恋も冷めるような展開になったりとか
面白いことこのうえないのでありますが
まぁ、なにせ、主人公がろくでもないといっていいのか
暴力を振るったりとか、そういったろくでなしではなく、
中途半端というか、なにかれ、誰かとか何かのせいにする
そういう生き方にイライラさせられる
されど、そのイライラが滑稽というか
面白みもあったりして、
そういう男も、運の良し悪しとかしょーもないことに逃げていたら
本当に運が向いてきて、向いてきてみれば
運は呼び込むもの、それぞれに意味があってその結果だと
教訓めいたことを覚えたりして
非常に面白いというか、本当、人生そういうものだよなと
ついついうなづいてしまうような展開でありました
大きな事件が起きるでもなく、
だけど成長のような物語が読めて
面白い小説でありました
実家にあったので読みました
人生を落伍しかけた、本当にしょーもない男が、
タクシードライバーになって、
ああでもない、こうでもないと夢見て過ごして
情けなさをふりまく小説
と、そんな見も蓋もない話から、
少しずつ、仕事をしていくように、成長とは違う、
現実に気づいていくといったらいいのか
夢を見ることで、落伍から、しっかりとした道へと
戻っていくかのようなお話でありました
なかなか面白かった
銀行屋だったけども、
上司とそりがあわずに、それまで我慢してきてたことを
つい滑らせた挙句、会社を辞めるはめになった
そんな冴えない男が、世間体とかいろいろと気にしながら
人生に言い訳をたくさんして、
簡単そうだからとタクシードライバーをやりだして、
そこはかりそめであると信じたいがために
夢想を続ける、そんな物語であります
やがて、夢想だけに飽き足らず
自分の過去、輝かしかったいくつかの思い出とか
今思えば分岐点だったこととか
そういう思い出にかこつけて、その場所に行き
その途中途中で、夢から覚めるというか
まぁ、目が覚めたというような出来事にあいつつ
しっかりと、人生を踏みしめるかのようなオチに
つづいていく具合でありました
夢見がちすぎて、ちょっと辟易というか
これは駄目だろうというのが十二分に伝わってきつつ、
そういうこともあるかなぁと
自分を見ているような、うすら恐ろしいことも覚えつつで、
非常に楽しく読めるのでありますが
たいていが、ろくなオチが待ってなくて、
かつての恋人を遠くで眺めているだけになんて思ってたら、
変わり果てたというか、その人間の暗いところを覗いたような
百年の恋も冷めるような展開になったりとか
面白いことこのうえないのでありますが
まぁ、なにせ、主人公がろくでもないといっていいのか
暴力を振るったりとか、そういったろくでなしではなく、
中途半端というか、なにかれ、誰かとか何かのせいにする
そういう生き方にイライラさせられる
されど、そのイライラが滑稽というか
面白みもあったりして、
そういう男も、運の良し悪しとかしょーもないことに逃げていたら
本当に運が向いてきて、向いてきてみれば
運は呼び込むもの、それぞれに意味があってその結果だと
教訓めいたことを覚えたりして
非常に面白いというか、本当、人生そういうものだよなと
ついついうなづいてしまうような展開でありました
大きな事件が起きるでもなく、
だけど成長のような物語が読めて
面白い小説でありました