CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】水底の棘 法医昆虫学捜査官

2016-04-02 19:46:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
水底の棘 法医昆虫学捜査官  作:川瀬 七緒

このシリーズも、なんだかんだ三冊目であります
あんまりシリーズものは読まないようにしているけども
なんだか、ついつい読んでしまうわけであります
しかも読む順番が間違っているような気がする
とはいえ、やっぱり楽しいもので
ミステリ小説としても
エンタメ小説としても充実した一冊でありました

キャラクタの転がし方が、かなり軽いというか
事件や、事象は陰惨なのに、どうもコミカルを通り超えて
漫画じみた登場人物たちの右往左往が
なかなか楽しく読めるというわけでありまして
多分、私が合ってるんだろうと思うのだけども
なかなか楽しく読めるのであります
くだらない会話劇とかも、なんだか好きなのであります
ヌートリアを食べることで食物連鎖の頂点に立つくだりは、
正直、相当に笑ってしまった
変な生態系を作らないでくださいという
この秀逸きわまりないつっこみがステキすぎる

と、まぁそんな感じながらも
日ごろ発生しない不可思議なハエの登場によって
事件がどこで起きてどうだったか
それを遡って解いていくという話なわけだけども
なんだろうオチの部分は、前回読んだやつと
パターンが一緒じゃないかと
思わなくもなかったんだが
それはそれとして、久しぶりにミステリで
謎に迫りながら、一喜一憂するという
いい読書体験ができたのでありました
こういうエンタメは、定期的に摂取したくなるのである

そんなわけで、非常に楽しめたのであります
あまり深く考えず、進むままにまかせておいて
謎が解けていくというのが
まぁ、よく考えてみると楽ちんに
何か大切なことのフレームワークを利用してんじゃないかと
ちょっと気づいたようにも思うけど
やはりまた、考えないようにしつつ
面白かったとメモっておくのでありました