サブマリン 作:伊坂 幸太郎
少年向けといっても差し支えがないような、
随分と柔らかく、いいお話でありました
突拍子も無い能力だとか、変に近未来的な何かだとか
そういうSFめいたものはなく、
きわめて日常的に、家庭裁判所のお仕事といえばいいのか
少年犯罪について、少し書いた
そんなイメージのお話でありました
いい物語だった
大半が台詞というか、くだらない会話で進むというところが
非常にステキであるなといつも思うのであります
なんというか、本当にそういう会話がありそうといえばいいのか、
思わず言ってしまいそうな返答だとか、つっこみだとか、
そんなのがぱたぱたと織られていくのがとても楽しい
それでいて、取り扱う内容はなかなか深くて、
少年犯罪について、その罪を犯した少年をどう扱うか
どう触れ合っていくかなんてことを見せながら、
なんというかな、説教くさくはないけども、
暑苦しくてよろしかろう未来を見せる
そんなお話でありまして
読後感は随分すっきりして、さわやかだったのであります
嘘かまことかわからない、駄話を織り交ぜつつ、
少年の心に寄り添う、なんていう柔らかい表現でなくて、
直接的に触れに行くというか、もう、
掴みかかるようなアプローチや、会話、コミュニケート方法に
こんな人、いないんだけども、居たら楽しそうだなと
小説ならではの造詣が見事なキャラクタを
堪能できたのでありました
少しだけ、哲学めいたやりとりも出てくるんだけども、
それもなんというか、やってみたけど
やっぱり違うな、このテンションじゃねぇなと
ざっくり、捨てていくかのように話が進むのが気持ちよくて
なんとも、いい気分になれたと
思うのでありましたとさ
少年向けといっても差し支えがないような、
随分と柔らかく、いいお話でありました
突拍子も無い能力だとか、変に近未来的な何かだとか
そういうSFめいたものはなく、
きわめて日常的に、家庭裁判所のお仕事といえばいいのか
少年犯罪について、少し書いた
そんなイメージのお話でありました
いい物語だった
大半が台詞というか、くだらない会話で進むというところが
非常にステキであるなといつも思うのであります
なんというか、本当にそういう会話がありそうといえばいいのか、
思わず言ってしまいそうな返答だとか、つっこみだとか、
そんなのがぱたぱたと織られていくのがとても楽しい
それでいて、取り扱う内容はなかなか深くて、
少年犯罪について、その罪を犯した少年をどう扱うか
どう触れ合っていくかなんてことを見せながら、
なんというかな、説教くさくはないけども、
暑苦しくてよろしかろう未来を見せる
そんなお話でありまして
読後感は随分すっきりして、さわやかだったのであります
嘘かまことかわからない、駄話を織り交ぜつつ、
少年の心に寄り添う、なんていう柔らかい表現でなくて、
直接的に触れに行くというか、もう、
掴みかかるようなアプローチや、会話、コミュニケート方法に
こんな人、いないんだけども、居たら楽しそうだなと
小説ならではの造詣が見事なキャラクタを
堪能できたのでありました
少しだけ、哲学めいたやりとりも出てくるんだけども、
それもなんというか、やってみたけど
やっぱり違うな、このテンションじゃねぇなと
ざっくり、捨てていくかのように話が進むのが気持ちよくて
なんとも、いい気分になれたと
思うのでありましたとさ