ラーメンの語られざる歴史 著:ジョージ・ソルト
ガイジンが書いた、日本のラーメンについて
面白おかしい本だと思ったら、大間違い
物凄く緻密に構築された、
日本におけるラーメンという物体がたどった
その軌跡と、その周縁について、
歴史、経済、文化といった側面から
相当に練って解析した内容でありました
襟を正して読むべきだというほどだ
ラーメンのことなのに
そんなわけで、ラーメンがいつごろから日本で
食べ始められたのかというあたりの
市井風俗史めいた内容から始まって
ラーメンが担ってきた役割というものが喝破される
いわく、労働者にとってのエネルギー供給源だったこと、
それが、地方から上ってきた若者のソウルフードになり、
貧乏=ラーメン的な構造ができていたり、
それすらも超えてきたときに、
中華料理屋や食堂で食べるものから、
専門店で食べるものにシフトしていき、
ラーメンがやがて文化という側面を得て
ファンがつき、なにかエクストリーム化していく
近頃じゃ、クールな日本の食べ物になった
というのも、テリヤキとスシに、アメリカ人が飽きてたからだ
なんていうあたりにいたるまで
非常に面白い考察と、念入りな論考が続けられるのでありました
脱帽である、凄い、本当に学問として
一本できるんじゃないかと錯覚してしまう(錯覚ではないかもしれない)
そんなわけで、どこのラーメンがうまいとかいう次元ではなく、
日本の近現代について、ラーメンという切り口で見たというか
いや、本当に不思議と、ラーメンのことでもあり日本のことでもある、
やっぱりラーメンは日本の何か象徴めいたものなのかと
思わされてしまうほど、非常によろしくできている
大変真面目な本を読んだのでありました
読み終わってラーメン食べたくなるかと思っていたけど
まったくそういう気分にならないあたり
この本の優秀さを思うのであります
凄い、ラーメンも凄い
ガイジンが書いた、日本のラーメンについて
面白おかしい本だと思ったら、大間違い
物凄く緻密に構築された、
日本におけるラーメンという物体がたどった
その軌跡と、その周縁について、
歴史、経済、文化といった側面から
相当に練って解析した内容でありました
襟を正して読むべきだというほどだ
ラーメンのことなのに
そんなわけで、ラーメンがいつごろから日本で
食べ始められたのかというあたりの
市井風俗史めいた内容から始まって
ラーメンが担ってきた役割というものが喝破される
いわく、労働者にとってのエネルギー供給源だったこと、
それが、地方から上ってきた若者のソウルフードになり、
貧乏=ラーメン的な構造ができていたり、
それすらも超えてきたときに、
中華料理屋や食堂で食べるものから、
専門店で食べるものにシフトしていき、
ラーメンがやがて文化という側面を得て
ファンがつき、なにかエクストリーム化していく
近頃じゃ、クールな日本の食べ物になった
というのも、テリヤキとスシに、アメリカ人が飽きてたからだ
なんていうあたりにいたるまで
非常に面白い考察と、念入りな論考が続けられるのでありました
脱帽である、凄い、本当に学問として
一本できるんじゃないかと錯覚してしまう(錯覚ではないかもしれない)
そんなわけで、どこのラーメンがうまいとかいう次元ではなく、
日本の近現代について、ラーメンという切り口で見たというか
いや、本当に不思議と、ラーメンのことでもあり日本のことでもある、
やっぱりラーメンは日本の何か象徴めいたものなのかと
思わされてしまうほど、非常によろしくできている
大変真面目な本を読んだのでありました
読み終わってラーメン食べたくなるかと思っていたけど
まったくそういう気分にならないあたり
この本の優秀さを思うのであります
凄い、ラーメンも凄い