私のことだま漂流記 著:山田詠美
久しぶりに山田詠美さんの本を読んだ
そして、唐突に、自分がこの人の文章にものすごい影響を受けていたんだと
気づかされた一冊になったのでした
山田詠美語りについては、この勢いに乗じて、またどっかで別にやろうと思うのだが
この本の初出は、どこかの連載エッセーというかコラムだったようで、
ご本人の過去語りのような内容を軽やかに書いてて
いいなぁと、読みやすくて、それでいて転がるような言葉と戯れたのである
正直、ちゃんと知らなかったので、
デビューから苦難というか、非難が多かったというのが、
時代でもあるなぁと思いつつも、その大変さは、
軽く書いてるけど、半端なかったろうと思わされるところ
とはいえ、文壇というのが怪しいというか、いかにもな時期の最後の頃と
書かれている通りであろうことから、それもまた、
あだ花ではないが、武勇伝の一つとしてうまく昇華できた
そういう文学界というのではなかったろうかと思わされた
案外、最近あれこれ炎上という騒ぎになるのは、
こういった一種の権威コミュニティが存在しないせいというか、
そういうのに所属していないからなのかしら、
いや、所属していると、また、もっと燃えるだろうから
なんか違うのかなとも思ったんだが、
往年の文筆家たちの無茶や酷い話なんかも面白くて
そのあたりの素養があると、さらに楽しめる本だったと思わされる
自身の結婚と離婚についてと、小説を書くこと
書いた小説のことについて細やかに書かれている部分が面白くて
読んだあの短編書いた頃は、そんな感じだったのかとか
文庫で読んだ身分としては、その最初の空気を知ることができるのが
なかなかに楽しくて、今だからこそ書かれたものだなと
感動というか、感激して読んだのである
とまぁ、読むほどに、自分が山田詠美ファンだったんだと
当たり前のことにやっと気づかされたような感じがして
こういう、時代を築いてきた人の文章を読むというのが
楽しい読書になるんだと、改めて思い知った一冊になったのでありました
別段凄いこととか書いてあるわけじゃないんだが、
自分にはとてもよい本だった
久しぶりに山田詠美さんの本を読んだ
そして、唐突に、自分がこの人の文章にものすごい影響を受けていたんだと
気づかされた一冊になったのでした
山田詠美語りについては、この勢いに乗じて、またどっかで別にやろうと思うのだが
この本の初出は、どこかの連載エッセーというかコラムだったようで、
ご本人の過去語りのような内容を軽やかに書いてて
いいなぁと、読みやすくて、それでいて転がるような言葉と戯れたのである
正直、ちゃんと知らなかったので、
デビューから苦難というか、非難が多かったというのが、
時代でもあるなぁと思いつつも、その大変さは、
軽く書いてるけど、半端なかったろうと思わされるところ
とはいえ、文壇というのが怪しいというか、いかにもな時期の最後の頃と
書かれている通りであろうことから、それもまた、
あだ花ではないが、武勇伝の一つとしてうまく昇華できた
そういう文学界というのではなかったろうかと思わされた
案外、最近あれこれ炎上という騒ぎになるのは、
こういった一種の権威コミュニティが存在しないせいというか、
そういうのに所属していないからなのかしら、
いや、所属していると、また、もっと燃えるだろうから
なんか違うのかなとも思ったんだが、
往年の文筆家たちの無茶や酷い話なんかも面白くて
そのあたりの素養があると、さらに楽しめる本だったと思わされる
自身の結婚と離婚についてと、小説を書くこと
書いた小説のことについて細やかに書かれている部分が面白くて
読んだあの短編書いた頃は、そんな感じだったのかとか
文庫で読んだ身分としては、その最初の空気を知ることができるのが
なかなかに楽しくて、今だからこそ書かれたものだなと
感動というか、感激して読んだのである
とまぁ、読むほどに、自分が山田詠美ファンだったんだと
当たり前のことにやっと気づかされたような感じがして
こういう、時代を築いてきた人の文章を読むというのが
楽しい読書になるんだと、改めて思い知った一冊になったのでありました
別段凄いこととか書いてあるわけじゃないんだが、
自分にはとてもよい本だった