Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロード用ホイール 整備

2009-09-15 20:15:15 | 自転車 レストア ロード
ALAN アランのロードレーサーも主要部品の美装と整備が
ほとんど終り 今回はホイールの整備を行います 練習用と
決戦用のホイールを預かりましたが 練習用の状態があまり
良くないので 決戦用を使う事にします






預かってきたホイールですが リムは SUPER CHAMPION 
ARC-EN-CIEL スーパーチャンピョン・アルカンシェル 
昔の人気リムです

フリーは SUNTUR サンツアーのボスフリー ウイナー 6速です






まずフリーを外しましょう フリー抜き工具を
フリーの凹部に はめ込みます






スプリングを抜いたクイックレリーズで 抜き工具が落ちない様に
挟み込み モンキーで緩めます

と簡単に書いてしまいましたが ボスフリーの抜き方は過去日記に
詳しく書いています こちらをご覧下さい 【 ボスフリーの 抜き方 】




ハブは CAMPAGNOLO カンパ レコード スモールのロード用
36穴 126mm巾です
スポーキングが JIS の 8本組  JIS....  JIS か.... それも逆 JIS






あれ? ホイールを磨く前に 触れ取りをするの?






いや~ ばらしました このホイールが組まれた当時は
どの様な組み方が良いのか まだ確立されていませんでした

それが近年の研究結果で ロードやトラックレーサーのホイールは
イタリアンで組むのが良いと言うのが 確立されています

古い自転車なのであまり拘る事は無いのかも分かりませんが
少しでも良い自転車にする為には 無視が出来ません
ホイールはイタリアン組に 組み替える事にします

ああ 自分で仕事を増やしてしまった・・(笑)






カンパのクイックレリーズ これも錆びています






クイックもばらせる所は全て分解し 磨いた後グリスを入れ替えました
今回は駆動域の狭い 回転部分以外はカンパのグリスを使う事にして
います








クイックレリーズも綺麗になりました
オールドカンパと呼ばれるレコード・ハブですが 私はこの後に
マイナーチェンジがされた 曲レバーより この直レバーの方が
カンパらしくて好きです  曲レバーは少し使い難いしね

さて今日はここまでです 後はハブのグリスアップ、ホイール組
自転車の組み付けまで後少しですね

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロード アラン ハンドル周り 整備

2009-09-14 20:06:29 | 自転車 レストア ロード
少しずつですが進めています 自転車整備の依頼を受けた ALAN アランの
ロードレーサー 今回はハンドル周りの磨きとブレーキレバーの整備をします






自転車から取り外したハンドル周り
このままでは部品の磨きがやり難いので 全て部品を外しました






ステムは NITTO パール これは溝無しです
私は一本溝のパールをトラックレーサーに使っていましたが
綺麗な形をしたステムです このシリーズには二本溝も有りましたね

ブレーキレバーは CAMPAGNOLO カンパですがこの当時らしく
小さなブラケットです 我々手の小さな日本人には程好い
大きさですが 外国人は使い難く無かったのかな?

もうこれ位の汚れ方を見ても驚かない ドンと来いです(笑)






各部を磨き 再度組み付けました
ステムは結構、腐食が深く進んでいました 

この NITTO のパール 海外の強豪選手
ツールの覇者でもある ベルナール・イノーが全盛期の時に使い 話題に
なりましたね 当時日本製の部品を海外選手が使うのは無かった事で
NITTO さんはかなり喜んだそうです 1978年頃のお話です






ステムもブレーキレバーも一皮剥いてやりました
Campagnolo カンパニョーロのブレーキレバー 簡単な構造なんですが 
構成されている部品がそれぞれしっかりした造りでした 落車の痕も
有るのですが 全くガタが出ていません 

さあ 大分進みました これだけ磨きが続くと少し上手になりましたよ
自転車整備に限らず こうして実戦を重ねる事で 他の職種でも技術力が
向上して行くんですね かと言って今からバフ掛けの職人さんになるつもりは
有りませんが・・(笑)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンパ フロントディレーラー 分解 整備

2009-09-13 20:10:02 | 自転車 レストア ロード
先日からボチボチと ALAN アラン・ロードレーサーの
使用部品の磨きや整備を進めていますが 今回はカンパの
フロントディレーラーの分解整備をしました




Campagnolo カンパニョーロは 1940年にスライド式の
フロントディレーラーを製作していました
このパラレモグラフ式の発表は 1953年です






うむ 良く塩が吹いています もうこれ位では驚かない(笑)

このディレラーの取り付け位置は 汗や道路の汚れが一番
付き易い所ですから仕方がないですね




磨きと洗浄をする為に 全て分解しました 
先日のブレーキと違い 簡単な部品構成ですね




いきなりですが

磨きと部品の洗浄が終わりました
使用するグリスはカンパにします それと注油部には Super Lub Oil を
使いましょう このスーパールブはフッ素樹脂配合のオイルで 粘度が
やや高く オイル持ちの良いオイルです






フロント ディレーラーは特に難しい調整は要りません
各部品をしっかりと組み付けたら完成です
普段のメンテナンスは 駆動部の油脂切れが無い様に
やや粘度の高いオイルを注油してやれば良いでしょう

こんな細かな部品の磨きは 指先に頼るしかないのですが 
この数日で私の指紋が無くなってきました(笑)

お陰様で自転車の組み付け前の美装も大分進みました
もう少し頑張ります

コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツールジャージ ランプレ・NGC

2009-09-12 14:13:52 | 自転車競技
長く自転車整備 と言うよりレストア作業が続き お付き合い頂いている
皆さんもお疲れじゃないでしょうか ここで少し休憩しましょう

09 ツール 現地土産 今回は Lampre-NGC ランプレのロードジャージを
見てみましょう  鉄鋼メーカーのランプレ社がスポンサーに付き
イタリア人選手が多く在籍する イタリア色が強いチームです






弟が 数枚送ってくれたジャージの中でも 一際目を引く明るいピンクです






アルカンシェルを着る事が許された 世界チャンピオンの
アレッサンドロ・バッラン(イタリア)がチームのエース
しかし総合成績 95位と揮わなかったですね






襟首のメーカーロゴと 胸の UCI Pro Tour のマーク






ランプレが使っている自転車は Wilier ウイリエール






背中と左脇

今年のランプレは チーム総合成績も 19位と揮いませんでした

ランプレの前身 SAECO サエコ時代には マリオ・チポリーニと言う
長身の格好いいスプリンターがいましたね

今夜は私用で出かけます しまったなあ 部品の磨きが続き
指先の汚れが洗っても取れません まあ良いか 私の手なんて
誰も見ていないと思う 思う・・  思う事にしよう(笑)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンパ ブレーキ 磨きと整備

2009-09-11 20:20:22 | 自転車 レストア ロード
前回分解し用意をしておいたALAN アランのロードに使われている
ブレーキを磨き 最高の使用感を求め整備をします このカンパの
ブレーキ 果たして生き返るのか




自転車を預かって来た時の CAMPAGNOLO カンパのサイドプル
ブレーキ これが発売されたのは 1968年 
当時、他のブレーキと比べると大変高価な部品でした




最初に自転車の洗車をした時 ブレーキも念入りに洗い
多少は綺麗になっていますが とてもこのまま使える状態
ではありません




ブレーキは以外にも構成部品が多いですね
この後 磨きに掛かるとあまりにも手が汚れ もう写真が撮れないので
今の間に構成部品を見て頂きましょう 分解出来る所は全てばらしました

この中のブレーキゴムの船 この錆が綺麗になるかが全体を綺麗に見せる
為のポイントですね




各部を磨き丁寧にグリスアップをしました
錆落としには先日も使った サンポール
軽合金の磨きは サンダーにフライトデスクを用い
ピカールの練りタイプを使い 磨きに磨きました

今日のお仕事 ここまで 5時間(笑)






このブレーキキャリパーにはアルマイト加工がして有ります
それはかなり薄い加工で 少し磨いただけで直ぐに剥がれました
確かに見た感じも薄そうですよね

ブレーキゴムの船もこの位綺麗になり良かったです
ここが錆びていると 自転車全体が汚く見えてしまいます




ブレーキ操作が軽いのは 自転車に乗っていて気持ちの良いもの
です 今回はカンパのグリスを使いガタが出ない程度ギリギリに
調整しました

私の自分の自転車は ブレーキのバネを内側に曲げ レバーが戻る
ギリギリまで緩めています 走行中に何度も使うブレーキ 軽く操作
出来る方が楽ですもんね

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする