友人Aが言いました。
「昔は豚だったよね~」
すかさず、別の友人Bがさりげなく言います。
「へぇ、昔はブタだったんだ。」
すると、別の友人達も
「えっ、むかし?」
「やっぱり、そう?」
「何時、人間になったの?」
「実はなってなかったりして。」
これって、いじめ? いいえ、これはお笑いです。そのイメージで読んでくださいね。私達は仲良しですから。今日、先日友達Bのお母さんが亡くなったので、そのお線香を上げるのも兼ねて、お食事会だったんです。全員で9名。
9名もいると、時々話が分散するんです。
右よりに座っていた誰かが言いました。
「私は牛肉より豚肉の方が好きだわ。」
「私のうちは貧乏だったから、豚肉のすき焼きしか食べなかったからかしら。私もそうよ。」
「あら、うちもー。すき焼きは豚だった。」
そう、ここで、彼女のセリフが入るんですね。
彼女が言いたかったのは
「昔は、すき焼きに豚肉を使っているうちが多かったよね~。」ということなんです。
そこに、レディース御膳というものが運ばれてきました。うっかり間違えて受け取ろうとした友人Cは背も高いボーイッシュな人。
今度はすかさず、Aが言い返します。
A「だめよ、あんた。レディースって言う言葉にうっかり反応しちゃぁ。」
C「ああ、ついうっかり反応しちゃうのが習慣なのよね。」
A「私、あんたの結婚した頃の写真が見たいな。」
C「今と大して変わらないよ。。。って言ったらずうずうか。でも、豚ではなかったな。少なくても人間だった。」
今日のヒットセリフですよ~。
「昔、ブタだった。」
えっ、可哀相ですって?
可哀相なんかじゃないですよ。この先の世間話のとき、ここぞと言う時鼻をブーと鳴らしていましたよ。
近頃、いろいろな事があって本当に久し振りのお食事会だったんですが、とっても嬉しかったのだと思います。会った時から友人Aは炸裂していました。
会った途端の開口一番「何その髪、恥ずかしくて一緒に歩けないわ。」
ニャンだとー。確かにずっと美容院に行けなくて山姥なんだけどさ。だけど、その美容院の友達のお母さんが病気だったんだからしょうがないじゃないのよー。
Bがお葬式の御報告のお話をしてくれました。天台宗で行ったのこと。
「指パッチンみたいな事していたのよね。あれはどういう意味があったのか聞くのを忘れちゃった。」
そこで、Aが私の葬式の時に聞いてあげると言うのです。ムカー
よんでやらないよと言うと、勝手に来ると言います。ちょっと待て。なんで、私の葬式が私より6歳も上の彼女より先なのよー
いいコンビねなんて、誰かがふざけた事を言うので
「お断りいたしますわ。」とキッパリ言いますと、黙ってしまいました。こっちから願い下げー、ぐらい言いなさいよ。ねっ。
・・・でも、今日の彼女はちょっと言い過ぎていたかもしれません。他の人にもそんな調子でしたから。家にちょっと問題があるのに、自分ではあまり自覚がないみたいです。それで、無自覚のままストレスだけが溜まっていってしまっている感じでした。今日は発散できたかしら。出来ていたらいいんですけれど。
パパさんが今日の話を聞いて「凄まじいね。」と言いました。実は私もそう思います。疲れます。
「本当に友達なの? 」
友達ですよ。こんな、おばちゃん会話の人っているんですよ。
しかもこのA、友達の多さナンバー1の人付き合いの達人なんです。
友達でいると言う事は、その人の何かを許すと言う事かも知れないと私は思っています。
ああ言われた、こう言われたなんて構っていられませんよ。
だって、女は「タフでなければ生きていけない。」ですよ。
そういえば今日我が家は豚しゃぶでしたよ。
「今日はブタです。」。。。。明日もです。
ダイエットしよっと。