「迷うことばかりじゃ」と謙信が言った時、それは私のことかしらとふと思った私。毎回迷っているでござる。
大河の感想を書くか否か・・・いやいや、来週見るか見ないかでござる。
先週も迷いましたが、タイトルでもしかしたら謙信退場かの予感もしたので、やっぱり見てしまいました。見ると感想を書かないと決まりが悪いのです。習慣とは怖いものです。書かないと、歯磨きが終わっていないような気持ち悪さ。
そういえば大切なことの習慣化と言うのは、そこまで持っていったらサクセスらしいですよ。
「なんか時間ないけれど、1時間でも勉強しないと気持ち悪いな。」とか
「せめて軽くストレッチでもやらなくては気持ちが悪いわ。」みたいな・・・。
「第六天魔王」 いかにもタイトルのように出すこのやり方、毎回やっていたんですか。と言うことは、始まりの数分を私は結構見逃してきたと言うわけなのね。
信長は自分の事をそう言っていたのだとか。
要は魔王毘沙門天という神という構図を描き出したかったがゆえの説明だと思うのですが、そこから気持ちが躓いてしまいました。なぜかは宗教観から話さなくてはならないのでパスですが、なんだかよく意味が分からないオープニングだったような気がしたのです。
オープニングからそうだったので、今回かなり批判モードですよ。
「今回も良かったな。ちょっと泣いちゃった~。」と言う方には、申し訳ない内容です。
私は別に、どんなに景勝が兼続を思っていても、BL的視点で見たことはないのですが、今回の「天地人」を見ていて、戦国時代を描いてはいても、少女マンガ的な大河だなぁと、ちょっと思ってしまいました。(注;少女マンガを批判しているのではありません。)小奇麗にまとめ過ぎているような気がしたのです。
また、なんか納得できないシーンが数々ありました。
その一つ。仙桃院が北斗の七星の話を丁寧にしたシーン。途中から見た人のためのサービスでしょうか。兼続には初めての事でも、私達は知っていることなので、過去の回想シーンを上手く使ってもらいたいところ。その後見上げた空には、星が煌きすぎていて、どれが北斗の七星と北極星なのかも分からないという始末。
隣でだんなが煩いったらないんだから。
「ここ、ここよ。これこれ。」って、そこじゃないかなと思うところを指して解説してしまいましたが、変よ、これ。
要するに視聴者置いてけぼり現象。しつこく繰り返された説明にも感情移入させる暇も与えません。
今までは、世間では評判の悪いスポットライト演出に、私はかなり寛大だったと思います。中味がないから演出で見せているんだと思っているからです。それが結果的にはマイナスにでてしまっているだけだと。
でもお船さんの心情を、館の中に降る紅葉で表現されると、いくらなんでも辛いです。
「オイ!」とだんなが言いました。そうね、彼は最近見ていないから、驚いちゃうわよね、この演出、と思いました。本当の事言うと、館の中に紅葉が降る演出自体は、そんなに嫌いではないんです。
何が辛かったかというと、丁寧に先週の二人の会話の回想がここでも繰り返されたこと。セリフナシのフラッシュ映像でも良かったのではないかと思うのです。心情の表現なのですから。
また「手取川の戦い」を初音に語らせると言う演出はやっぱりどうなんだろうと思うのです。別に戦国時代のファンではないので合戦シーンに拘っているわけではないのですが、景勝は出陣しているわけですから、彼目線で描くとか、ここぞと言う所で追い詰めずに退却と言われて驚く所とか、もう少し丁寧であってもいいのではないかと思いました。
館で再開した景勝を見ていると、時代は江戸と言われても、そうかなと思えてしまう穏やかさです。
肝心の謙信の遺言のシーンですが、結果的にはこれが最後だったので謙信の遺言になってしまったということでしょうか。
で、また彼が泣くのよ~。
泣かないって言ったじゃない!!
謙信が逝ってしまったと言うのなら、そりゃあ仕方がないなと思いますよ。でも、なんで、そんな演出なんだろうと、ああ~と思うのは、スポットライトではなく、涙なの。
泣くか泣かないかというと、男の子は良く泣くかも知れません。でも彼らって、ある程度の年になったら、涙を人には見せないように努力するのですよ。「男子たるもの人前で泣くべからず。」なんて、一度も教えたことがなくてもですよ。だから、そんな彼らの瞳にきらきら光るものを見てしまうと、胸がキューンとなるのです。
今回の物語の中で、謙信の言っていることは、よく分かりました。自分で考える能力を持つものだけが悟っていける。
悩むから悟れる。
でも泣くかな~。自分の大切な殿が迷いがないと言われているんだから驚かないのかな~。迷いがない景勝には悟れないといっているようなものでしょ。
景勝のことを引き合いに出さなければ、尊敬する謙信に迷ってナンボなんだよと激励されたわけですから、感激して泣くかも知れませんが。
と、変なことに拘って感情移入が出来ませんだ。
感情移入が出来ないと言えば、兼続が景勝の所に帰ってきたときに、仲間が喜んで向いいれたシーンは、たぶん良いシーンだったはず。
感情移入出来ませんだ。
メンバーに思い入れがないからです。
「篤姫」が、いったい何時になったら江戸に行くんだと思えるほど丁寧に薩摩の青春時代を描いて、その後の物語の底辺を築いたことを思うと、今後も物語りに華(?)を添える彼らとの絡みがもっと欲しかった所です。
子役達を再び徴集して、後付少年時代のエピソードを見せてくれると言うのも手ですよね。名付けて「20世紀少年的手法」。
と、言うわけで、文句ばっかりの感想は終わりです。
来週は、やっぱり見ると思います。謙信退場を見届けたいと思います。
そう言えば私、妻夫木君が片肌脱いで剣術のお稽古をしていたシーンで、なんか照れ笑いをしてしまいました。
だって、景勝が
「今度、わしが稽古をつけてやるかの。」なんて呟くんだもん。
なんか、アタシ、影響受けている?!
大河の感想を書くか否か・・・いやいや、来週見るか見ないかでござる。
先週も迷いましたが、タイトルでもしかしたら謙信退場かの予感もしたので、やっぱり見てしまいました。見ると感想を書かないと決まりが悪いのです。習慣とは怖いものです。書かないと、歯磨きが終わっていないような気持ち悪さ。
そういえば大切なことの習慣化と言うのは、そこまで持っていったらサクセスらしいですよ。
「なんか時間ないけれど、1時間でも勉強しないと気持ち悪いな。」とか
「せめて軽くストレッチでもやらなくては気持ちが悪いわ。」みたいな・・・。
「第六天魔王」 いかにもタイトルのように出すこのやり方、毎回やっていたんですか。と言うことは、始まりの数分を私は結構見逃してきたと言うわけなのね。
信長は自分の事をそう言っていたのだとか。
要は魔王毘沙門天という神という構図を描き出したかったがゆえの説明だと思うのですが、そこから気持ちが躓いてしまいました。なぜかは宗教観から話さなくてはならないのでパスですが、なんだかよく意味が分からないオープニングだったような気がしたのです。
オープニングからそうだったので、今回かなり批判モードですよ。
「今回も良かったな。ちょっと泣いちゃった~。」と言う方には、申し訳ない内容です。
私は別に、どんなに景勝が兼続を思っていても、BL的視点で見たことはないのですが、今回の「天地人」を見ていて、戦国時代を描いてはいても、少女マンガ的な大河だなぁと、ちょっと思ってしまいました。(注;少女マンガを批判しているのではありません。)小奇麗にまとめ過ぎているような気がしたのです。
また、なんか納得できないシーンが数々ありました。
その一つ。仙桃院が北斗の七星の話を丁寧にしたシーン。途中から見た人のためのサービスでしょうか。兼続には初めての事でも、私達は知っていることなので、過去の回想シーンを上手く使ってもらいたいところ。その後見上げた空には、星が煌きすぎていて、どれが北斗の七星と北極星なのかも分からないという始末。
隣でだんなが煩いったらないんだから。
「ここ、ここよ。これこれ。」って、そこじゃないかなと思うところを指して解説してしまいましたが、変よ、これ。
要するに視聴者置いてけぼり現象。しつこく繰り返された説明にも感情移入させる暇も与えません。
今までは、世間では評判の悪いスポットライト演出に、私はかなり寛大だったと思います。中味がないから演出で見せているんだと思っているからです。それが結果的にはマイナスにでてしまっているだけだと。
でもお船さんの心情を、館の中に降る紅葉で表現されると、いくらなんでも辛いです。
「オイ!」とだんなが言いました。そうね、彼は最近見ていないから、驚いちゃうわよね、この演出、と思いました。本当の事言うと、館の中に紅葉が降る演出自体は、そんなに嫌いではないんです。
何が辛かったかというと、丁寧に先週の二人の会話の回想がここでも繰り返されたこと。セリフナシのフラッシュ映像でも良かったのではないかと思うのです。心情の表現なのですから。
また「手取川の戦い」を初音に語らせると言う演出はやっぱりどうなんだろうと思うのです。別に戦国時代のファンではないので合戦シーンに拘っているわけではないのですが、景勝は出陣しているわけですから、彼目線で描くとか、ここぞと言う所で追い詰めずに退却と言われて驚く所とか、もう少し丁寧であってもいいのではないかと思いました。
館で再開した景勝を見ていると、時代は江戸と言われても、そうかなと思えてしまう穏やかさです。
肝心の謙信の遺言のシーンですが、結果的にはこれが最後だったので謙信の遺言になってしまったということでしょうか。
で、また彼が泣くのよ~。
泣かないって言ったじゃない!!
謙信が逝ってしまったと言うのなら、そりゃあ仕方がないなと思いますよ。でも、なんで、そんな演出なんだろうと、ああ~と思うのは、スポットライトではなく、涙なの。
泣くか泣かないかというと、男の子は良く泣くかも知れません。でも彼らって、ある程度の年になったら、涙を人には見せないように努力するのですよ。「男子たるもの人前で泣くべからず。」なんて、一度も教えたことがなくてもですよ。だから、そんな彼らの瞳にきらきら光るものを見てしまうと、胸がキューンとなるのです。
今回の物語の中で、謙信の言っていることは、よく分かりました。自分で考える能力を持つものだけが悟っていける。
悩むから悟れる。
でも泣くかな~。自分の大切な殿が迷いがないと言われているんだから驚かないのかな~。迷いがない景勝には悟れないといっているようなものでしょ。
景勝のことを引き合いに出さなければ、尊敬する謙信に迷ってナンボなんだよと激励されたわけですから、感激して泣くかも知れませんが。
と、変なことに拘って感情移入が出来ませんだ。
感情移入が出来ないと言えば、兼続が景勝の所に帰ってきたときに、仲間が喜んで向いいれたシーンは、たぶん良いシーンだったはず。
感情移入出来ませんだ。
メンバーに思い入れがないからです。
「篤姫」が、いったい何時になったら江戸に行くんだと思えるほど丁寧に薩摩の青春時代を描いて、その後の物語の底辺を築いたことを思うと、今後も物語りに華(?)を添える彼らとの絡みがもっと欲しかった所です。
子役達を再び徴集して、後付少年時代のエピソードを見せてくれると言うのも手ですよね。名付けて「20世紀少年的手法」。
と、言うわけで、文句ばっかりの感想は終わりです。
来週は、やっぱり見ると思います。謙信退場を見届けたいと思います。
そう言えば私、妻夫木君が片肌脱いで剣術のお稽古をしていたシーンで、なんか照れ笑いをしてしまいました。
だって、景勝が
「今度、わしが稽古をつけてやるかの。」なんて呟くんだもん。
なんか、アタシ、影響受けている?!