森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

画鬼・暁斎―KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル

2015-09-05 18:31:42 | お出掛け日記

先日「芸術新潮9月号」をネットで買い求めた際に、どうしても欲しくなって買い求めたそれの7月号。

芸術新潮 2015年 07 月号 [雑誌]
新潮社
新潮社

そして、またその雑誌を手に取ってしげしげと眺めていたら、これまたどうしても本物を見に行きたくなって、今日、いそいそと三菱地所を見に行ってきました・…じゃなくて、三菱一号館美術館に行ってきました。

本日、ブログは二回目の更新ですが、それと言うのも、このイベントは実は明日の六日まで。

この記事を見て、

「あっ、じゃあ、私も〈俺も〉、ちょっと行っちゃおうかな。」と言う人もいるかもしれないので、一応そそくさと書いています。

 

「狂っていたのは、

俺か、

時代か ?」

カッコいいですよね、このコピー。

多彩な暁斎、すこぶる私好み。

 

でも結構展示が上品な感じでした。

上品の反対が下品かと言うと、もっとそれを求めているわけではないのですが、もっとはじけた見せ方をしてもらえたらなと若干思ったのは本音です。

それから上の「芸術新潮」を買っておいてよかったと言うのも本音。

前期後期の入れ替えがあったんですよね。

そのために見る事が出来なかった作品も多数あったからです。

 

でもね、それでも見応え十分でした。

もう疲れちゃった!!

で、いつもならくどくどと作品の感想を書くところですが、今回はそれはパスです。

 

買ってきた絵葉書です。

化け猫なのに可愛い。

 

千代紙のデザインも手掛けている暁斎。

額絵にしようと買い求めてきました。

 

展示コーナーでは、このような写真を撮れる場所もありました。

一人で行ったのに、ちゃっかし参加。「情けは人の為ならず作戦」ですよ。見知らぬ方と助け合ったのです。

 大きく伸ばしちゃだめですよ。暑いので髪も雑に縛ってるし、今はマックスデブなんだから。

このコーナーに、

「この絵は最後の展示室で見る事が出来ます。」的な注意事項が書いてありました。

でもその事をすっかり忘れて、最後の展示室を出てヘッドホンを返し、まさに外に出ようとした時に

「わっ、大変。見るべきものを見てないじゃん。」とギリギリセーフで思い出し、引き返したのです。

 

でも何処にあったの !?

私が見なかったものは、一番最後に人がいたから面倒になってスルーしてしまった小さな画集しかない。

見たらありました。

ええええ。

こんなに小さい作品だったのか・・・・・。

 

皆さんもお見逃しなくね。

 

出口にいた、弟子のコンドルさん。

 この方はこの方で素晴らしい。鹿鳴館やこの三菱美術館などをたくさん手がけた方なんですよ~。

暁斎とコンドルさんの物語を、私はドラマか何かで見たいなってちょっと思ってしまいました。

 

そして

  

これは「河鍋暁斎記念美術館」のパンフです。

いつか機会があれば行ってみたいなと思いました。

 

前の記事も良かったら読んでね。

「地球家族―世界30か国のふつうの暮らし」

 

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「地球家族―世界30か国のふつうの暮らし」

2015-09-05 02:08:09 | ユーモレスクを聴きながら(book)

ひとつ前の記事「「芸術新潮9月号」とSkyのCM」で

「ネットの窓からふらふらとお出掛けして、ツイッターを覗いたりブログを読んだりしていると、いろいろと素敵な情報を頂けることが多いと思います。」と書いたのですが、本に関しては、本当に皆さんのお薦めは役に立っています。

 

タイトルでも紹介したこの本も、お友達のブログで知りました。

お友達のブログは→ここです

〈内容、詳しいです。〉

 

 

地球家族―世界30か国のふつうの暮らし
近藤 真理,杉山 良男
TOTO出版

 

実はこの本のある1ページだけは、前から知っていたのです。

この本は分野的には写真集なのかも知れません。世界のあらゆる国の家族とその家族の持っている持ち物を家の前に並べて写真が取られているのです。

知っていたのは日本人家族のページです。

それは以前、整理収納の講座か何かを受けに行った時に〈なにげにそのような講座に参加しているのです ^^〉、講師の方が見せてくれたインパクトのある写真がまさにそれでした。

整理収納講座ですから、テーマもはっきりしていて、その写真から伝わって来てしまうのは持ち物の多さなんですね。

写真に撮られているのはいち家族ですが、感じるのはその家族にではなく日本人平均のモノの多さを感じてしまうのです。

すこぶる上手い使い方だと思います。

 

そしてその写真が、この本の1ページであることを、その本の紹介で私は知ったのでした。

 

もしも自分の子供たちがまだ学生であったならば、私はこの本を買ったと思います。

と言うのは、一応図書館でリクエストで借りたのですが、延長延長で一か月ぐらい借りてしまいました。

それは写真のみならず、読みだすと撮影者のその時の状況や感想が主観的に書かれていて、なかなか奥が深く読みごたえが十分あったからです。お友達が一家に一冊と言うのが分かります。

 

借りてきたこの本を、最初、家に来ている中学生と一緒に見たのです。

いまどきは「社会」と言う教科が嫌いな子供って多いと思うのです。辛うじて歴史はまあまあだけれど地理は嫌だとよく聞きます。それは、暗記事項が多すぎて嫌になってしまうかららしいのです。

でもこの写真への食いつき方って、「あれっ!?」っと言うちょっと驚くものがありました。

 

なぜなら世界各国の人々の、家族、持ち物、家・・・・・

すこぶる分かりやすくて比較しやすいのです。

美しい調度品に囲まれた家もあれば、普通の家の持ち物の中に豊かな芸術品がさりげなく置かれていたり、

また中には破壊された建物を背景に銃を構えた人と共に写されていたり、これだけしかないのかと言う持ち物の後ろに豊かな表情を浮かべた人々がいたり・・・・・・

「なぜこの人たちは、貧しいと思われるのに、このような豊かな表情をしているのだろう。」

「きっとこの人たちにとって、一番大切なものは家族だからじゃないかな。」などと二人で語り合いました。

 

そしてやはりこの中学生にとって一番衝撃的だったのは、銃を持つ人の傍に子供が普通にいて、そしてそこには普通に三輪車などがあると言う光景だったかもしれません。

また
「なんでこの国の人は、こんなにリッチなんだろう。」と言うので

「国の名前を見てごらん。」と言うと

「ああ、石油の国だよね、ここ。」と納得しました。

 

なんだか社会の勉強って、こういうことが大切なんじゃないのかなって、本当に思いました。

また整理収納講座ばかりでなく、普段の社会の授業などにも役立ててもらいたいものだと、ちょっと思ってしまいました。

 

家族のインタビューなどで印象深かったのは、貧しい国の父や母は、子供たちをこの現状から抜け出させるために、子供たちに教育を受けさせたいと願っている事でした。

でも学校は家から遠く、貧しさゆえに家族で支え合わなければならず、ゆえに子供と言えども雑務が多く、学校に行けたとしても数時間だけ。

本当は生活レベルの現状打破の手段としての教育と言うのは、日本でだって同じことが言えると思うのです。でも教育の二極化と言うけれど、親の意識も二極化してるのかもしれません。

私は「生活レベルの現状打破の手段としての教育」と言うふうには思えなくて、実は今頃、ちょっとだけ後悔しているところです。綺麗ごとを言っていないで、もっとガミガミ言った方が良かったなとか。

 

それでもこの本に載っている家族の写真を見ていると、やっぱり人が本当に求めているのは、銃など映画の中だけで十分だと思える「平和」とか、自由に学校に行けて身に着ける事が出来る「教養」とか、そして何も持っていないのに豊かな表情でいられる「愛」とか、目に見えず手にも取る事が出来ないけれど、そういったものなんじゃないかなと思ったのでした。

 

いつもありがとうございます。

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