おとといの事ですが、家に来た中学生に
「私が夏にした病気は、君のお母さんの病気と同じだったみたい。」と伝え、
共通する病状があるかどうかさりげなく聞き出そうとしたところ、話は健康診断の事に流れていきました。
「母さんはいつも突然倒れるんだけれど、最近はそう言うこともなくなって来たんだ。」
「良かったね。」
「でも母さんは、昔はいつも『健康診断に行かなくちゃ。』って言っていたのに、ずっと行かないでいたんだ。そのうち『行かなくちゃ。』って言うことも言わなくなってたんだ。」
「まだ若いからね。なかなかそう言う気持ちになれないんだよ。」
「いや、あの人けっこう歳ですよ。」
「いや、もしもし、誰の前で言ってるんですか。」
ちらっと私を見ながら、二カッと彼は笑いました。まずい事を言ったかもと言う照れなのです。数秒前の発言を打ち消すように彼は話しを続けます。
「でも今日また、『やっぱり健康診断には行く!! 』って決意したみたいなんです。」
「そうなんだ。それはまたなんで。」
何かまた気になる所が出てきたのかと思って私は聞きました。
「ほらっ、あの、テレビの人の…。やってたでしょ。癌のニュース。」
「ああ、なるほど。そうだよ、君、それは良い事だよ。」
家族想いで笑顔がほっこりと暖かい北斗さん。
彼女の乳癌と向き合う姿が、少年のお母さんに後回しにしていた健康診断をしようと決意させたのでした。
その命は自分のものだけではない。
幼い子供やまだまだ守らなくてはならない子供が私にはいるんだわ。
だからやっぱり大切にしなくては。
分かっているんだけれど、つい忘れてしまうその事を思い出させてくれたのだと思います。
私は業界人とか一般人とか言う言い方は好きではありません。
それは職業の選択の問題で対義語ではないだろうと思うからです。
でもやはり名前も顔も公にして生きていく人の影響力は大きいと思うのです。
北斗さん。
あなたの頑張りは多くの頑張るお母さんたちの背中を押し、勇気を与えているのですよ。
頑張れ、頑張れ、お母さん。
全摘と言うと、すこぶる怖いと言う感じがしますが、胃などの内臓とは違います。
多くの人の乳癌は全摘だと思います。
実は妹も同じ病気で闘病中。
はっきり言って術後もめちゃくちゃ大変です。
でも頑張っています !
あっ、そうだと思って、彼女のブログを覗いてきました。
手術も終わって元気そう。
そして少年のお母さんと同じような方がたくさんいた事が分かりました。
そんな彼女のブログは→ここですよ。