昨年の12月23日に見た映画の感想を書きます。
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その前に同じく2016年12月27日に急逝してしまったレイア姫役だったキャリー・フィッシャーさんのご冥福をお祈りいたします。60歳と言うあまりに若い死に驚きつつも、「スターウォーズ」の新シリーズが始まったばかりだったのに、その死が惜しまれてなりません。
またその翌日彼女の母であり「雨に唄えば」のデビー・レイノルズさんが、娘の後を追うように亡くなった事は、同じ母として涙を誘いました。
お二人とも寄り添うように安らかにお眠りください。
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家に帰ってから一番最初に「ローグ・ワン」のローグって何だろうと検索してしまいました。いろいろと載っていましたが、いつもお世話になっているウキ様に監督の言葉として載っていましたのでコピペさせていただきます。これの意味ってこの映画を見るにあたってとっても重要なような気がしたのです。
「監督のギャレス・エドワード曰くタイトルの『ローグ・ワン』には3つの異なる意味が込められており、1つ目は戦闘中に個人または集団を指す軍隊でのコールサインとしての意味で、2つ目は本シリーズの実写映画本編から逸脱するアンソロジー・シリーズの第1作品目である本作自体がRogue(「はぐれ者」や「反逆者」)だという意味で、3つ目は主人公のジン・アーソもRogue(「はぐれ者」や「反逆者」)と呼べるキャラクターだという意味である。」
近頃映画を見に行くのに、ほとんど予習無し。うっかり評判やレビューなんかを読むとネタバレ部分に触れてしまう事が多いから避けていると言うのが本音です。
だけどこの映画は、最低の事を知っておくべきでした。その最低の事って言うのは・・・・
あっ、今から、映画好きさんたちから言わせたらおバカで欠伸が出ちゃうような事を書きますが、世の中広いので私のような人も居るかも知れないので、ちょっと恥ずかしながら書いておきますね。
これは「スター・ウォーズ」のサイドストーリーで、この映画をやるからってやたらと復習版みたいに「スター・ウォーズシリーズ」が放映されていたけれど、前回のエピソード7にあたる「フォースの覚醒」の続きじゃないのですよ~。
だってポスターかテレビの宣伝かをチラリと見た時、その「フォースの・・・」のレイ役のデイジー・リドリーとこの「ローグ・ワン」のジン・アーソ役のフェリシティ・ジョーンズって似ていたものだから、何の不思議にも思わないでレイの物語だと思っていたのです。
でも前日に予習をしていた夫が、
「これは前日譚だって。」と言ったので、
そう言えばレイはあの星で大事な誰かを待っているみたいだったので、その物語なのかと勝手に思い込んで、いざ映画視聴に参戦ー。
でも、ここまでとんでもない風に思い込んでいた人でも大丈夫です。
ダース・ベーダ―が出て来て、デススターが出て来て、
「前って、前って、なるほど~、あそこに繋がっていく話だったのか。」
もう映画の感想よりも、私の抜け作体験記みたいになっていますが、でもやっぱりこういう人はいると思います!
そして、脳内でこの映画のポジションが分かった途端・・・・
私、上の瞼と下の瞼が濡れたなあ・・・。
だってですね・・・。
ああっと、その前にネタバレなしで言うならば、この映画大好きです。2016年は映画館で見た本数は少ないのですが、この映画が私のナンバーワンだったように思います。
モレがなくちゃんと繋がり、説得力のある映画って大好き。それだけで美しいと思えます。
あそこに繋がるって書いたけれど、そこは一番最初に公開された「エピソード4/新たなる希望」の少し前の物語です。
だから私、最後にレイア姫の
「助けてオビワン」って言うシーンがまた出てくるのかと、ちょっと思ってしまったのですね。最後にそこのシーンに繋がっていくのかと・・・。
でもそうじゃなくて・・・・・・もっと素晴らしい事が待っていました。
それから、登場人物が皆カッチョ良いのですよ~。出てくるロボットのK-2SOさえも。
「スターウォーズ」には欠かせないC-3POもR2-D2も、ちょっとだけ出てきます。その出し方も良い感じだなって思いました。
と言うわけで、以下は少々のネタバレ感想です。
ネタバレ感想と言っても、ネタバレなしでほとんど書いたから書かなくても良いような気もしますが、一応・・・・。
「スターウォーズ/新たなる希望」はデススターの設計図を反乱同盟軍が入手 したと言う所から始まっているわけですが、文にしたら1行で終わってしまう所の裏には、歴史の教科書で3行で書かれたものの裏に膨大なドラマがあるのと等しく、壮大な物語があったのだと描かれていた所がたまらなく良かったですよね。
そして、ああ、この物語はあの一番最初に作られたあの映画に繋がっているんだと思ったとたんに、瞼が濡れたのは、物語の流れ的に、この物語のラストが容易に想像が付いてしまったからなんです。もちろんサイド・ストーリーなのでいくらでも持っていき方はあったかもしれません。
でも思っていた通りに物語は進み、それぞれの最後に、思わず涙し、しばらくはその余韻に浸り抜け出せずにいました。
そして最後のレイア姫の登場には吃驚しました。
どうやって撮ったのかと、我が家でも話題になりました。過去の映像を綺麗にして上手く使ったのかとかCGだとか考えましたが、ちゃんと女優さんを使っていたのですね。
イングヴィルド・デイラと言うノルウェー出身の期待の新星だそうですよ。
と言うわけで、2016年最後の映画は良い映画に恵まれました。
2017年も素敵な映画に巡り会えますように。