この記事の本文に行く前に、お知らせです。
続けて更新したり長くお休みしたりと気ままにやっている、主婦のささやかな日常日記「果樹園のティータイム」を再開させました。
お気楽な場所にしたいと思いますので、気が向いたらふらりとお立ち寄りください。
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前回の「白鳥少女☆私の漫画史」の記事を書いたのが、昨年の8月なのでだいぶ間が空いてしまいました。
そしてまだ、小学校低学年の頃の漫画の想い出、記憶の中にある漫画の感想です。
この「歌え ! さくらんぼ」と言うのは、1964年の「週刊少女フレンド」に掲載されたもので作者は「うしろの百太郎」などで知られるつのだじろうさんなのです。
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うしろの百太郎 (KCデラックス) |
つのだ じろう | |
講談社 |
つのだじろうさんは、この他にも「恐怖新聞」とかで知られていると思うのですが、この本もそれもほとんど未読です。
私にとってつのだじろうは男性なのに少女漫画を描く先生という認識の方でした。
子供の頃の私の印象で言うならば、つのださんは既にビッグな実力派。だけどすごく絵が好きだったかと言うと、そこはちょっと違ったかもしれません。
なんたって、「泣くなパリっ子」や「白鳥少女」などと同時掲載ですから、女の子のハートを鷲掴みした絵柄と言ったらウソが混じってしまうと思います。←嘘が言えない性格なもんで ^^
でもこの漫画、意外と楽しみにしていました。
好きな順番で読んでいたら、三番目に読んでいたと思います。何しろ半世紀も経っているのに記憶に残っているのですから大したものですよね。
だけどこのタイトルは、さすがに記憶には残っていなくてしかも頼みのウキ様の作品リストにも載っていなかったので、「つのだじろうの漫画で旅芸人の少女が頑張る」で検索しちゃいましたよ。
本の世界と同様に、漫画も私たちを知らない世界にいざないます。
横浜に住んでいた私は、既に旅芸人と言う存在を知りませんでした。
倒れてしまった父親の代わりに一座を守ろうとしたり、仲間たちに裏切られ一座がほんの少数になってしまったり、猛吹雪の中やっと次の芝居小屋にたどり着くと、ライバルの一座にわざとwブッキングされていたりと波乱万丈です。言うなれば少女漫画の王道。だけど少女が歌の実力で乗り越えて行くと言う展開に、本当に大切なものは何なのだと言う事がメッセージとして伝わってきたように思います。
ところでこの漫画、原作者さんが居たのですね。
生田直親さん。「直親」と聞くと今年の大河の三浦春馬さんが演じる亀之丞の後の名前ですね。
彼ってどんな作品を書いたのって検索したら、こんなのがありました。
![]() |
原発・日本絶滅 (光文社文庫) |
生田 直親 | |
光文社 |
これって、1988年の作品なのですって。
なんか凄いですよね。
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今時のお子さんは、何でもよく知っているなと言う感心する子も中にはいますが、逆にびっくりするほど何も知らない子もいますよね。
思わず「本を・・・」とか言いかけて
「もしかしたら、漫画も読まないの ?」と聞くと、驚くレベルで何も知らない子は、漫画すら全く読まないのだそうです。
漫画家の方々は本などを読んだり検索したりで、相当量の知識を自分の中に入れて書いていたりしますので、漫画を読むことは二次的知識注入ツールなのだと思います。
本音を言えば、読書も漫画を読むことも、「楽しみ」と言う事を第一に考え方がいいと思ってはいるのですが。