森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

闇を抜けて光の海へ

2017-07-25 15:09:56 | 同じ時代の船に乗る

この「同じ時代の船に乗る」のカテゴリーは、最初は同じ時代を生きている好きな人たちの事を書こうと思っていたのですが、いつの間にか、同じ時代を生きた好きな人が亡くなった時に思い出などを語るレクイエムのような場所になってしまいました。

 

平尾昌晃さんが7月21日に亡くなりました。

本当に彼はヒットメーカーで、彼が世に送り出した曲を知らない人はいないと思います。

「瀬戸の花嫁」「よこはまたそがれ」などは有名なところかもしれませんが、「銀河鉄道999」の主題歌などもそうで、私的には「必殺シリーズ」の音楽も外せないところです。

 

昨日の朝、私はある事が気になってネットで検索していました。

それは彼と某宗教団体の関係です。でももうそれは過去の事になっていました。だから詳しくは書く必要もない事だと思います。ただ私は、テレビでも紹介されていた彼の結核による療養生活が歌手としての未来を断念せざるを得なくて、新しい転機を迎えたのだと言うさわりを、かなり大昔に友人から借りたその団体の体験記から知ったのでした。

本当は声を出せなくなったから方向転換したなどと言う軽いものではなかった絶望の時代だったと思います。なぜなら昔は結核は死に至る病だったからです。

『平尾自身は、この療養期間が作曲家としての活動の原点であることを事あるごとに語っている。』

とありますから、私がその時代の事を知ったのが、たまたまその本だったと言う事なのだと思います。

 

歌手として生きていけるか否かと言う問題ではなく、その時代に向き合っていたのは、生きるか死ぬか。

そう言う時代を乗り越えて生き抜いた彼は、失った物以上のモノを得たのかもしれません。

 

結婚する前は、多くはありませんがコンサートやお芝居に行く機会がちょっとはあった私です。でも結婚した後は、行けるはずもありません。

でもある日、近所の人に「平尾昌晃コンサート」に誘われました。特別なファンではありませんでしたが、その日は土曜日だったのか、夫が小さな二人の子供の面倒を見てくれると言うので行く事にしました。

そう言う場所に行くのは久しぶりでしたから、凄くワクワクしました。

その時の平尾さんの熱心なファンの方は、青春時代がロカビリー全盛だった方々で、私よりちょっと(?)年上の方々だったのです。でも誘ってくれた人が

「平尾さんはサービス満点の舞台を作る人なので、楽しめるよ。」と教えてくれました。

 

たぶん相当楽しい時間だったと思います。残念な事に、そのコンサートのあれやこれやの記憶は、だいぶ前の事なのでほとんどないのです。

ただはっきり覚えていることは、途中でダンスタイムがあって、希望者は皆舞台上に上がって踊れたのです。両隣の若いおばさま方動こうともしません。その頃、もっと若いワタクシ……。本当の事を言うと、ババババと階段を駆け下りて、行きたかったなあ~~。

端っこに座ってさえいれば、、行動力のない人なんか放っておいて行っちゃったかも。だけど座っている人の膝をかき分けてまでは出ていけないでしょう。

きらきら光る舞台の上で平尾さんと楽しく踊る人たちを遠くの席から、羨ましく見ていたのです。

 

無駄な分別と言う花を頭の中にを育て、なおかつかったるいと言う鎖をお尻や太ももに取り付けつつある今の私とは違う過去の私。

後、もう少しの押しの強さがあれば良かったのにと言う所ですね。

遠い昔のささやかな想い出を語ってみました。

 

だけどやっぱり平尾昌晃さんには、たくさんの本当にたくさんの素敵な音楽をありがとうございますと言いたいです。

安らかにお眠りください。

 

ささきいさお/「銀河鉄道999」「青い地球」

 

冷静になって考えてみると、恐ろしい殺し屋さんたちのお話なんですが、この音楽に引きこまれて見続けていたように思いますよ。

↓ (長いです !!)

ー 追悼 平尾昌晃先生 ー 必殺!BGMメドレー いざ、出陣!!!

 

平尾昌晃 / 星は何でも知っている・ミヨちゃん の2曲です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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