森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

悲劇か喜劇か、それは腕の力の問題だ!

2021-06-02 01:31:06 | 梢は歌う(日記)

本当はちっとも笑えない話ですが、それを笑い話にしてしまうのが、私と言う人間なのかも知れないと思いました。

トップに載せた画像の風景を見て、思わず笑ってしまいましたから。(ついさっきまで、あそこで蝉のようになっていた人がいたかと思うと・・・!)

ふふふと笑いながら、ある事を胸に刻むために写真に撮った風景です。

 

だけどまた、その時ある事が分かって、私はショックでした。

つまり何かのパニック&サバイバル映画のキャラで言うと、一番先に「キャー !!!」としがみついていたものから振り落とされて、サクッといなくなるチョー脇役のおばさん役にしかなれない事に。

それに星子さんと私だと、私の方が遭難リスクが高い人なのだとも思いました。体力・身体能力が劣っているからではありません。

「大丈夫、大丈夫よ。」と何度か言いました。根拠なくそう思い、そういう時の行動だけは早いから。たいがいは、と言うより今まではほとんど「大丈夫。」だったのです。

だけど今回はちっとも大丈夫ではなかったのでした。

 

5月28日の金曜日に「野鳥のみち自然園」に行ったお話をしてきました。最後のエリアが、「守谷城址公園」でした。「自然園」全体が事前にちょっと調べても、全くイメージがつかめなかったのですが、「城址公園」の方もまた然りだったのです。

見逃し多し。

そんな感じで、また行かなくてはと思っているのですが、この日はこの日で時間的に、そこまでで終了と言う時間になりました。

お城を攻めてはみたものの、どのように撤退するか地形的になんか分からず、ついつい道があるものだから行けるのかと、湿地帯に出てしまった私たち。下の地図でも分かる通り、この城はかつては四方を海で囲まれていたのです。

今でも、周りは湿地帯です。

そしてそのことを甘く見てしまいました。しかも前日は雨だったものですから入ってしまったのは良いけれど、普通に道が作られていると思ったのに、かなりの水が浸水していたのです。

もと来た道を戻れば良いものを、なんたって猫族なものだから、前に進むことしか考えられない(アホな)私です。と言ってもかなり無理をしながら進んでしまったので、もと来た道を戻るのも、かなり大変だったと思います。

水没してしまった道からの、私の考えた安易な脱出方法ー。

下の画像を見てくださいね。

緑の湿地帯の草の多い所を、ホップステップジャンプと進み、白い柵にしがみつき、その柵にしがみつきつつ柵の一番下の所を横に歩いて行きアスファルトの上に着地すると言うものでした。

ほらっ、普通にいいアイデアでしょう ?

 

で、飛びましたよ。

ホップステップ・・・って。

で、そこから私は間違えていたのです。

草がしげしげと茂っている所は、むしろ逆に水が深かったのです。だから草がしげしげと茂る事が出来ていると考えるべきだったのですよね。

「キャー、パンも踏んでいないのに体が沈んでいく~!!!」←心の声

トレッキングシューズだったのが良かったのか、ギリギリ水は靴の中には入りませんでした。だけどとにかく早くと思ったので、最初に思っていた場所ではない所に辿り着いてしまったのです。つまり裏側までホイホイと歩いて行かなければならない場所。もしくはその柵を乗り越えなければならない場所にです。

ところがですよ・・・。

この柵、私には意外と高かったのです。一番上の柵が、私の胸のちょっと上辺り。そうするとこのバーを私は順手で掴めません。逆手で握った時、頭で考えたことがすべて吹っ飛ぶ現実が、私を待ち構えていたのです。

つまり体を腕で支え切れないと言う現実。

掴まりきれていないので一歩も足が横に出ないんです。しがみつくのみ。

どうしよう~、この柵の下はまだズブズブだし・・・・

とその時、蝉のように柵にしがみついて動かなくなった私に、「どうしたの?何やってるの?」と星子さん。

そこで、私は自分の計画を言いました。

「草がいっぱいある所は、思ってたのと違って水が多いよ。」

「なるほど」と言って星子さんは渡って来て、そしてその柵を乗り越えていきました。

たぶん彼女は彼女でどうするか思案中だったと思うのですが、この蝉女を助けなきゃと思ったのだと思います。

 

だけどほらねっ。普通に良い計画だったのよ。

どうするのチビデブな私?

もう靴はどうせ汚れてしまったのだから、ズブズブ覚悟で下に降りて、ササット水のない所まで行こうと思いました。

そしてそこまで移動して

「ちょっと待ってね。(柵の向こう側に行くのに)どうするか考えるから。」と言うと、

「あっ、ここ切れているよ。」と星子さんが上の方に柵の切れ目を見つけたと言うので、そこまで柵につかまりながら歩いて行き、切れている所からようやく脱出できたのでした。

 

なんかいろいろとショックでした。

カッコ悪かったから ?

いや、そんなことどうでも良いです。

確かにカッコ悪かったのですが、本当にどうでも良い、そんな事は。

 

このコロナ禍で、体力が落ちると言うでしょう。そうならないように気を付けてきたつもりでした。でもそれは「足」の事ばっかり考えてきたのです。せっせと歩いてきました。でも腕はどうだったのかしら・・・・?

何も考えてこなかったな~・・・・・・・。

そして思いました。腕の力がない事が分かって良かったなと。

 

その日に頂いた、遅い時間のランチです。マックのこれ、美味しいですね。

 

 

それを頂きながら、私は言いました。

「何か、笑っちゃったね。喜劇だったわ。もしくはコントね。」

「あの時、後ろの湿地に背中から落ちちゃったら、悲劇だったかも」と星子さん。

「やめて、そんな事が起きたら(起きそうで必死だったが。)、悲劇どころじゃなくて、本当にどうしましょの世界よ。だって、そのままじゃ電車に乗れないものね。」

喜劇止まりで、ああ、良かった !

 

と言うわけで、家の中の片隅で眠っていた、これを起こしました。

 

 

 


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