森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「夏への扉 キミのいる未来へ」

2021-06-30 00:59:36 | 映画

6月26日にシアターにて見てまいりました。

かつて同名の少女漫画があったせいか、こちらの物語に興味がなく、古典のようなものであったにも関わらず全くその内容も知らずにいました。映画公開の予告編で、SFだったのだと知る有様。

SFと知れば、がぜん興味もわくと言うものです。

しかも主演が山﨑賢人となれば、そりゃ行くでしょう。

私、「トドメの接吻」以来、彼の事がかなり好きなんです。だってお顔が凄く綺麗なんですもの。あのドラマで、その事に気がついてしまったのです。「まれ」の頃はまったく興味もなかったのに。「トドメの・・」は2018年なので、ファン歴は短いですが、意外とそれ以降の作品は見ています。

それって俳優さんにとっては一番の褒め言葉ではないので、逆に失礼かなと思うのですが、入り口はどこからであっても、好きになったと言う事実は変わらないわけで、しかも彼はどんな役でも静かにこなす、私にとってはあの年代の俳優さんのイチオシの人です。

 

そして映画の感想ですが、

見てみたら、SFてんこ盛りでした。

冷凍睡眠にロボットにプラズマ蓄電池にタイムマシン・・・・。

でもごちゃごちゃしていなくて、お話自体すっきりしているような気がしました。

 

辛口な物語展開が好きな方にはお勧めできませんが、心がホッと温まり、知らず知らず微笑んでしまうような時間を持たれたい方には、お勧めできる良作だったと思います。

と、言ってもヒューマンドラマではなく、あくまでもSF&サスペンス。またはSF的冒険活劇・・・・って、この映画をこんな風に紹介する人は居ないって(笑)

 

それに出てくる俳優さんたちが皆いい感じでした。

私は日本アカデミー賞って、ほとんど興味がないのですが、それでも今年の助演女優賞に夏菜さんはノミネートされたらいいなと思いました。

そして無機質なのに暖かい、そんなロボットを演じた藤木直人さんも最高でした。

更に最高だったのは、ピートと言う猫を演じた猫ちゃんたちです。二匹の猫がこの役をやったそうですが、とっても可愛らしかったです。

「あっ、ももちゃんに似ているな。」と、そう思ってしまったとたんに涙が出そうになりました。

そんな感情移入の仕方は間違えているかなと思いますが、やはり入口はどこからでもと言うことでしょうか。

良い映画を見て幸せな時間を持てたという事には、変わりのない事だったのですから。

原作も読みたくなりました。

 

《画像の下はあらすじは書いていませんがネタバレしています》

 

あと一言だけ言うと、この物語でホッとするような気持ちになれるのは、彼が復讐の為に誰かを殺したりしなかったからだと思います。悪は勝手に自滅していくのです。

彼は大事なものを守ろうとしただけ。

しかし「時間」の物語は、いつも後を引くような気持ちになりますね。

30年間、同じ人間が同じ時代に存在していたわけですから・・・・なんか気持ちがザワザワとしました。

コメント (3)
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